螺旋、しなやか 12月20日〜365日の香水
螺旋
螺旋階段が好きで、この美しいデザインは誰が始めたものだろうと、いつも思っていた。
銀河系、蔓を巻く植物、渦潮、自然界にはたくさんの螺旋がある。
そういうものに囲まれて、偉大さや実利性や美点がいつのまにか人類に刷り込まれていったのかもしれない。
そういえば、ヒトの遺伝子を構成するDNAも二重螺旋構造。
この不可思議なデザインは私たちに内在するものでもあるのだ。
螺旋の美
螺旋の美しさは、流線であることと宇宙や自然界にも存在していて本質的であることからきているかもしれない。動的で調和のあるデザイン、同時に無限性、永続性を感じさせるデザインである。
成長は螺旋状
一度は乗り越えたはずの同じような悩みに遭遇することがある。
“似たような問題”は螺旋の形状の同じ縦軸上に存在している。ただ前の時とは一段上の位置に自分もその悩みもある。一周分成長した自分にバージョンアップした問題が巡ってきたのだ。
料理人が野菜の切り方を最初に覚えたら、それで生涯そのことがクリアされたということにはならず、成長に応じて、野菜の切り方を問われるように。
香りの世界でも、ジャスミンに始まりジャスミンに終わるというように、ジャスミンのアコードを経験したらクリアということはなく、どんな仕上がりの形かで、調合するジャスミンの問題は出てくる。
堂々巡りか螺旋か
同じようなことに悩まされている時、前の時と現在との違いを探してみるといい。
そこにバージョンアップが自分にも悩みにも見出せれば、成長の螺旋階段を上っている証拠。
そして渦中には大変なこともあるけれど、そのことが人生を調和的で永続的にデザインしてくれていると思うことも忘れずにいたい。
montana/montana/1986
モンタナのパルファンについては、あまり正確なデータベースがない。ハーマン&ライマー社の19フレグランスガイドの1990年代初めの版に「montana」として掲載されているので投稿した時の名はこれで間違いなさそう。
パッケージやボトルに刻印されているのもmontanaの文字だけ。
ドレープのように美しい螺旋構造のボトルは一目見たら忘れられない。
香りは、スパイシーフローラルシプレーと言えばいいだろうか。
フルーティーとグリーンノートのトップからオリエンタルノートと調和する滑らかで艶やかなフローラルノート。ラストは温かみのあるウッディの余韻。
「見た目」の通りの香りは、しなやかで官能的で孤高でさえある。
一つの世界を自ら完結させているのに、それは螺旋の世界、永続していくものでもある。
香り、思い、呼吸
12月20日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。
