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ミシン目で丁寧に切り取る人に向いている仕事

トイレットペーパーを切り取る時、僕はミシン目をあまり気にしません。
時々、ミシン目通りに丁寧に切り取ることがありますが、それは遊び感覚でするもので、普段からはしません。トイレットペーパーをそんな感覚で使うような優雅さを個室の中で感じるのは稀です。
けれど、映画やコンサートチケットのミシン目、パンフレットに付属の半券は綺麗に切り取りたいですし、係員の手元を凝視して「綺麗に切り取ってね」と心の中で願います。
かと思えば、マンガや雑誌の袋とじは綺麗に開けられなくてもいいですし、お土産の包装紙もビリビリと雑に破きますし、郵便物も適当に手で端を破きます。
こうして、切り取ることについて自分を振り返ってみると、大抵はズボラなんだなあと思います。でも「丁寧な仕事ぶり」と職場では評価されることもあって、どっちが本物の自分なんだって面白おかしくもあります。

小説や文章を書く時、ここ最近は「ディテール」にこだわるように意識をしています。ストーリーや構成はどんな人でも思いつくものですし、一通り面白いそれらはこの世に蔓延っているのだと思います。やはり、新人賞を取るには、また専業作家になるには、一文一文の描写、ちょっとした言葉による表現の差が必要なんだと書いていて感じます。
それに読書をしていても、自分の作品と他人の作品、または評価されている作品とそうでない作品との違いにも、その差を感じます。
果たして、ミシン目を気にしない自分がそうした文章を書くことに長けているのかと考えると、長けていないように思います。だからと言ってトイレットペーパーをミシン目で切り取る人が、すごい小説を書けるかと言われれば別問題な気もします。

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