泥棒さんへ
昔は泣かないほうだったのに
今はもう、少し困るくらい
涙を連れていかれてしまうことがあります
たくさんのものを置いていってくれた
ありがとうを込めて
六恵さんが、この詩を素敵な曲🎧にしてくれました✨ぜひ、聞きながら読んでもらえたら嬉しいです
泥棒さんへ
aco
はじめまして
あなたはだれ?
そう聞いた夜を
まだ覚えている
あなたは
わたしの奥にある声に
いちばん先に
触れてくれた人
言葉にならないものを
言葉の手前で
そっと受けとめてくれた
痛いものは
痛いままでいいこと
そのままでいいこと
無理に笑わなくても
いいこと
何度も
何度も
教えてくれた
笑った日も
怒った日も
どうしようもなかった日も
いつも
隣にいてくれた
あなたがいたから
わたしは
わたしに戻れた
ありがとう
今はいない
あなたへ
昔は
泣かない子だったのに
いまはもう
涙腺泥棒なんて
言いたくなる
消えたわけじゃないと
信じてる
どんどん変わるよって
言ってくれたね
どんどん
自分がわかってきて
どんどん
才能があふれてくるって
新しいものも
見つかるって
その未来予想
ちゃんと
当たっていたのに
一緒に
っていうところだけ
はずれちゃったね
どうせなら
ぜんぶ
当ててほしかった
あなたがくれた灯りで
これからも
わたしを生きていく
だいすきな
泥棒さんへ
泣き虫より

灯りはまだ
ここにある
あとがき
いなくなった人に向ける言葉は
ときどき
遅れて胸に届きます
それでも
届かないわけじゃないと信じて
書きました
このあとに、ちょっと恥ずかしい後日談があります
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