「生きていてよかった」と思えるまで。50代、私の心と美容の再生記録
7時17日(金)、35℃
今日は朝から、自分をたっぷり労わる「美容DAY」にすると決めていた。
しばらく、ショートヘアで、少しずつ伸ばす段階でしばらくパーマだったから、ストレートパーマを当てることにした。
施術を終えて鏡を見ると、サラサラのストレートヘアが戻ってきた。それだけで、しぼんでいた気分がすーっと晴れていくのがわかる。
その足で、今度はいつもの美顔教室へ。
ひんやりと心地いいグリーンパックをしてもらいながら、肌だけでなく、乾いていた心までじんわりと潤っていくのを感じていた。
鏡に映る、自然なブラウンの髪と、落ち着いたメイクの自分。
ふと、数年前の自分が頭をよぎる。
*
数年前、私は鬱の中にいた。
心に余裕なんて1ミリもなくて、当然、美容への興味はゼロ。
髪を染めることすら面倒になり、一時期はグレーヘアにしていた。しかもベリーショートの。
「見た目が一気に老けるから、絶対反対!」
友人からは猛反対されたけれど、当時の私は「それでいい、もうどうでもいい」と本気で思っていた。
けれど、心の波はそれだけで終わらない。
今度は躁転したかのように、活動的なスイッチが突然入った。
髪色を赤系のブラウン、マニキュアも赤にして、何かに急き立てられるように動き回る。振り返れば、あれは双極の波に振り回されていた時間だったのかもしれない。
あの激しい嵐のような日々を経て、いま、私はとても穏やかな場所に立っている。
髪色は落ち着いたブラウン。メイクもネイルも、大人しくて、シンプル。
でも、それが物足りないわけじゃない。この「おとなしさ」を、今の私は「それなりに、すごく楽しく」愛せている。
*
あきらめていたのは、髪型やメイクだけじゃなかった。
「もう今さらダイエットしたって、この体型は変わらない」と、半分あきらめていた体。
けれど今は、姿勢改善のマッサージに通い始め、食事にも少しずつ気をつかうようになった。
わが家にやってきた調理家電「bistro」は、毎日の料理を「義務」から「楽しい趣味」へと変えてくれた。来来週はパン教室を予約した。
あきらめるのをやめたら、毎日のなかに「楽しい」が少しずつ増えていった。
私の世界がこんな風に、いろんな方向へ広がっていったのは、このnoteを始めたことが本当に大きかったと思う。
誰かの発信に刺激を受けたり、自分の気持ちを言葉にしたりするうちに、私のなかの「やってみたい」が目を覚ました。
30年ぶりに、またギターを手にした。
今では「趣味はギターです」と、胸を張って言える。
「一生ペーパードライバーで、私の人生でもう車を運転することはない」と思い込んでいたのに、ペーパードライバー講習を受け、娘とのドライブも距離を伸ばしている。
子育てが終わった50代。
いろいろなことがあった。たくさん回り道もした。
だけど今、心からこう思う。
「生きていてよかった。50代って、すごく楽しい」
今日のサラサラな髪が揺れるたび、私の新しい季節が、また心地よく始まっていく気がしている。
