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Netflix『0.5の男』感想|親の立場で観た、温かくて現実的な「2.5世帯」

8月15日、曇り32°

先週までの暑さが少しおさまって、清々しい朝。
外に出て、回覧板を回す。
「息子も朝早く起きたなら、早朝散歩でもすればいいのにな」
そう思いながら、すっきりとした空を見上げていました。
ここ最近、お盆で家族がうちに揃っていると、息子はみんなを避けるように夕飯には現れません。
部屋にこもり、家族がリビングからいなくなった時間差を見計らって食事をとっているように感じます。
でも、あとでリビングに行くと、食べた後のお皿はきれいに洗われ、水切りカゴに置かれていました。
そんな息子の優しさと切なさを感じながら、今、ドトールでひとりコーヒーを飲みながらこの記事を書いているのですが……思い出してなんだか目頭が熱くなっています。
少し前、Netflixでドラマ『0.5の男』を観ました。
夫と二人、夕飯時の楽しみにしながら一話ずつ観るのが日課でした。
わが家にも引きこもりの息子がいます。
本人はリビングをチラ見しつつ、どこか居づらそうにしつつも、あえて自分とは重ねないようにほんわかとした様子で観ていました。
でも、私たち夫婦はやっぱり「親の立場」からドラマを観ていました。

劇中で、お母さんが住宅メーカーの担当者に言った言葉があります。
「元気で働いていたときの息子をこの人に重ねて、この人に頼みたいと思ったのよ」
この言葉がとても好きです。親の温かい眼差しと優しさが溢れていて、胸にギュッと刺さりました。
お母さんは毎日、息子のごはんをタッパーに詰めて、ポストイットにメモを添えて渡します。
息子はそのメモを自分の部屋の壁に毎日一枚ずつ貼っていく。
そんな二人の静かなやり取りがある日、一通のメモで動き出します。
「家を二世帯にします」
妹夫婦と両親、そして兄である引きこもりの息子。
「あぁ、この家族構成、わが家とそっくりだな」と思いながら観ていました。
これは、私たちの何年後かの姿なのかもしれない、と。

ドラマに出てくる両親は、本当に優しいです。
日々淡々と息子と接しながら、「いつか元通りの息子になってくれるはず」という願いを、静かに心の中に収めている感じがとても素敵でした。
実際には、時々イラッとしたりケンカしたりすることもあるのかもしれません。(我が家はまさにそうです笑)
だからこそ、ドラマのお父さんとお母さんは本当に偉いなぁと感じます。
お父さんは時々、息子をジョギングに誘います。
「今日はいいや」と断られても、「そっか」と優しく受け止める。
お母さんもダンスを習ったり、ゆる〜く自分の生活を楽しんでいて、家を二世帯に建て替えると決めてからはなんだかとても楽しそう。

家が建ち、妹夫婦と同居が始まります。
主人公は甥っ子や姪っ子との生活に戸惑いながらも、そこにはいつも優しい時間が流れていました。
そして、彼は少しずつ、自分のペースで外の世界へと歩みを進めていきます。
バリキャリの娘が結婚して、甥っ子や姪っ子ができて、2.5世帯の暮らしが始まる。
主人公が甥っ子の保育園の送り迎えをするようになり、そこで新しい出会いや仲間ができたり、昔のわだかまりが解けていったり……。
その様子がすごく良くて、観ていて「希望」が見えました。

親側の立場で息子との接し方を見ると、現実の難しさに胸が痛くなる部分もあります。
でも、「私たちももう少し頑張れそうだな」という気持ちになれました。
未来は、もう明るい。
わが家と同じように、引きこもりのお子さんを抱えているご家庭はたくさんあると思います。
『0.5の男』は、焦らず少しずつ希望が見えてきて、家族に優しくなれる、そんな温かい物語です。

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