武道館の前夜に想うこと
7月30日、晴れ37℃
明日は待ちに待った高橋優さんの武道館ライブ。
遠足の前夜みたいにワクワクしながら、リュックに荷物を詰めていた。
「武道館の周辺はとにかく暑い」と聞いていたので、暑さ対策とUVケアは万全に。タオルに日傘、UVクリーム、保冷剤、そしてカチコチに凍らせたペットボトルの水。お気に入りのトートバッグには保冷バッグを忍ばせた。
持っていくライブグッズも厳選する。Tシャツ、タオル、キーホルダー……どれを連れて行こうか迷う時間すら愛おしくて、気分はどんどん高揚していった。
「よし、忘れ物はないかな?」
ウキウキした気持ちのまま何気なくテレビを見ていると、画面の上にニュース速報が流れた。
熊本で発生した地震でイオンモールに入っていたオンワードHDの従業員の方2名が亡くなったという知らせだった。少し前まで行方不明と報じられていた、20代の女性たちだろうか。
胸が、ぎゅっと締め付けられた。
未来ある若い命が、こんな形で突然奪われてしまうなんて、悲しすぎる。
洋服が好きで、ショップで生き生きと働いていたはずの彼女たち。もしかしたら、明日か明後日、あるいはこれから先、大好きなアーティストのライブに行く予定があったかもしれない。「この日のために仕事を頑張ろう」と、推しのいる日常を楽しみに過ごしていたのかもしれない。
そう思うと、どんなに痛かっただろう、どんなに怖かっただろうと、たまらない気持ちになった。
楽しかったはずのパッキングの手が止まり、切ない思いで胸がいっぱいになっているとき、高橋優さんのXやファンクラブの情報が目に入った。
そこには、明日の武道館ライブで、熊本地震の被災者の方々に向けたチャリティーグッズが急遽
販売されるという知らせが書かれていた。
先日熊本でのライブを終えたばかりの優さんとスタッフの皆さんが、「自分たちに今できることはないか」と話し合い、動いてくれたのだという。
やっぱり、優さんはすごい。
私が高橋優さんという人を大好きな理由は、まさにこういうところにある。心に響く素晴らしい歌はもちろんだけど、誰かの痛みに寄り添い、すぐに行動を起こせる「人間・高橋優」の温かさに、いつも救われ、惹かれてしまうのだ。
明日は、今日亡くなられた方のこと、被災された方々のことを想いながら、ライブを全力で楽しみたいと思う。
そして、優さんの想いがつまったチャリティーグッズを手に取り、少しでも熊本の力になれるよう、支援の気持ちを託してこよう。
大切な日常に感謝しながら、明日、武道館へ行ってきます。
