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BricsCADで点群から作図する流れ|準備・取り込み・TIN生成まで6ステップ

こんにちは!ABKSS note編集部です。

点群データを設計や施工検討に活用するには、CADに取り込むだけでなく、単位・座標の確認、作業範囲の絞り込み、断面確認、仕上げチェックまでを順序立てて進めることが重要です。

今回は、BricsCADで点群から作図する流れを、実務で押さえたい手順中心にダイジェストで紹介します。

この記事でわかること

  • BricsCADで点群を扱う前に確認すべき準備項目

  • 点群を取り込み、作業範囲へ絞る基本の流れ

  • 点群を下敷きにして作図・モデリングする考え方

  • TINサーフェス生成前後の確認ポイント

  • 成果物として残す際に明記すべき情報

▼こちらも併せてご覧ください(BricsCADの点群活用の基本編)


STEP1:取り込み前に単位・座標・テンプレートを確認する

BricsCADで点群を扱う前に、まず確認したいのが単位と座標です。
単位や座標がずれたまま作業を進めると、後工程で作成する図面やモデルの根拠が不安定になります。

事前に確認しておきたい項目は、主に次の3つです。

  • 単位:m/mmなど

  • 座標系:現場基準/公共座標など

  • 計測日:どの時点の現況データか

製造業ではmm、測量・建築領域ではmが使われることが多く、点群データと図面テンプレートの単位を合わせることが重要です。
BricsCADでは、メートル単位、ミリ単位、インチ単位などに応じたテンプレートを使い分けます。

また、点群をDWGへアタッチする前に、点群キャッシュマネージャで前処理を行っておくと、表示や操作の安定性を高めやすくなります。

STEP2:点群をアタッチし、まず全体像を把握する

点群ファイルは、BricsCAD上で参照としてアタッチして扱います。
点群タブのアタッチ機能、またはPOINTCLOUDATTACHコマンドから読み込み、構造ブラウザやプロパティパネルで管理します。

取り込み後は、すぐに作図へ入るのではなく、まず点群全体の状態を確認します。どこまで取得できているか、欠損が多い箇所はないか、作業対象範囲はどこかを把握してから進めることで、後工程の判断がしやすくなります。

BricsCADのバブルビューアを使うと、スキャン位置から見た点群の状態を確認できます。床や地面が連続して取得されているか、作業に必要な範囲が見えているかを、この段階で確認しておくと安心です。

STEP3:必要範囲を切り出し、設計しやすい表示に整える

点群は、すべてを表示したまま使い続けると操作が重くなり、作図時の判断もしづらくなります。BricsCADでは、POINTCLOUDCROP(点群クロップ)を使って必要な範囲だけを切り出し、作業対象に合わせて点群を軽量化します。

表示設定も、作図のしやすさに関わります。点サイズを調整したり、色データを反映したり、高さ方向で色分け表示したりすることで、床の段差、不陸、勾配の傾向を確認しやすくなります。

この段階では、「点群をきれいに見せる」ことよりも、「作図判断に必要な範囲と見え方に整える」ことがポイントです。

STEP4:点群を下敷きにして線・面・ソリッドを起こす

点群の作業範囲が整理できたら、現況を下敷きにして作図やモデリングを進めます。BricsCADでは、DWG上に点群を参照しながら、線、面、ソリッドの作成につなげられます。

設備更新や改修検討では、最初からすべてを詳細にモデル化するのではなく、干渉に影響する形状や確認が必要な範囲を優先して作成する進め方が実務的です。

点群投影点群断面を使うと、任意方向で点群をスライスし、断面形状を確認しながら作図できます。床高さ、梁位置、設備高さの確認や断面図作成に役立ちます。

STEP5:必要に応じてTINサーフェスを生成する

床面や地形を面として扱いたい場合は、点群からTINサーフェスを生成します。TINサーフェスは、点群から三角形メッシュを作成し、床や地形を面として扱うための機能です。

生成前には、TINの対象となる点群だけが表示されている状態に整理しておく必要があります。床や地形以外の点が残っていると、意図しない面が生成されたり、不自然な三角形が発生したりするためです。

TIN生成後は、次の点を目視で確認します。

  • 面の跳ね

  • 穴あき

  • 不自然な三角形

問題がある場合は、点群の切り出しやノイズ除去を見直します。
TINは一度で完成させるというより、点群調整と生成を繰り返しながら品質を高めていく考え方が現実的です。

STEP6:成果物として使える状態に仕上げる

最後に、2D図面、3Dモデル、断面集など、どの形式を最終成果物とするかを明確にします。点群とのズレを確認し、設計根拠として問題がないかをチェックすることが重要です。

成果物には、あとから条件を追えるように、次の情報を残しておきます。

  • 単位

  • 座標系

  • 基準点

  • 計測日

  • 使用した点群の版

点群を使った作図では、「どの点群を基準に、どの条件で作成したか」を残すことが、後工程での確認や関係者間の共有に役立ちます。

おわりに

BricsCADで点群から作図する際は、取り込み、切り出し、断面確認、TIN生成、仕上げ確認までを順序立てて進めることが大切です。操作の詳細や画面ごとの進め方は、本家ブログでより具体的に紹介しています。

ABKSSでは、製造業・建設業向けIT商社として、BricsCADの導入から運用までを支援しています。

本家ブログでは、BricsCADで点群を扱う際の具体的な操作画面、コマンド、設定の考え方を詳しく解説しています。実際に作業を進める際の手順確認にご活用ください。