【ランナー必見!】サブ2を達成したセバスチャン・サウェの栄養戦略
現在、ケニア滞在中のスポーツ栄養士のあべです。
ケニアと言えば、マラソン強豪国!
日本でも多くのケニア人ランナーが活躍していますよね。
そして、1ヶ月前にはケニア人のセバスチャン・サウェがロンドンマラソンで2時間切りを果たし、世界記録を樹立しました。
セバスチャンの食事は世界中から注目を集めています。
特に話題になったのが、レース当日の朝食についてのインタビューです。
セバスチャンは朝食の内容について「パン2枚とはちみつと紅茶」と回答していました。
CITIUS MAG 公式インスタグラムの投稿[1]より
この発言だけを見ると、“そんなシンプルな朝食で世界記録を?”と思われるかもしれません。
しかし実際には、セバスチャンは長い月日をかけて科学的な検査や分析を行い、最適な栄養・トレーニング戦略で世界記録に向けて準備を行っていたようです。
セバスチャンの栄養補給戦略をサポートした、スポーツドリンクブランドのMaurtenが、ロンドンマラソン前のカーボローディング〜レース中の補給まで詳細な内容を公開しています。
セバスチャンの栄養補給
2日前〜前日(カーボローディング)
※Maurten製品以外の記載はなかったのですが、下記に加えて通常の食事も摂っていたと考えられます。
【炭水化物量(g)】
・2日前
Maurten Drink Mix 320 ×1【78g】
・前日午前
Maurten Drink Mix 320 ×1【78g】
Maurten SOLID 160 ×1【40g】
・前日午後
Maurten Drink Mix 320 ×1【78g】
当日
6:00
軽い朝食(パン2枚、はちみつ、紅茶[1])
6:45
Maurten Bicarb System 12【39.2g】
スタートに向かうバスの中で
Maurten Drink Mix 320 ×1【78g】
スタート5分前
Maurten Gel 100【25g】
▼マラソンスタート
5km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml【25g】
10km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml【25g】
15km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml【25g】
20km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml + Maurten Gel 100 Caf 100【25g+25g】
25km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml【25g】
30km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml【25g】
35km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml【25g】
40km地点:Maurten Drink Mix 320 160ml【25g】
合計炭水化物量:約230g (1時間あたり約115g)
▲ゴール
【参考】Maurten,セバスチャン・サウェのSUB2を支えた補給戦略(日本語訳)[2]より
個人に合わせた緻密な栄養補給計画
マラソンレース中に計画されたドリンクやジェルを全て摂取したと仮定すると、レース中に摂取したエネルギーはなんと約920kcal!
これは、茶碗約4杯分(白ごはん600g)に相当するエネルギーと炭水化物を、ハイスピードで走りながら摂取していた計算になります[3]。
ここまで読んでいただければ、セバスチャンはたった「パン2枚とはちみつと紅茶」だけで世界記録を作ったわけではないと言うことをわかっていただけるのではないでしょうか。
Maurtenは栄養・トレーニング戦略を導くために、徹底的にセバスチャンの身体や食事についての検査と分析を行なったそうです。
また、レース当日の高糖質摂取に胃腸を適応させるために、練習時から当日のスケジュールを再現して調整を行なってきたそうです。
マラソンでは、「何を食べるか」だけではなく、「いつ・どれぐらい・どう身体を適応させるか」まで含めて補給戦略になります。
この緻密で個人に最適化された栄養戦略が、世界記録樹立の一助となったのではないでしょうか。
【参考文献】
[1] CITIUS MAG 公式インスタグラム
[2] Maurten, セバスチャン・サウェのSUB2を支えた補給戦略(日本語訳)
[3] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)2023増補, 穀類/こめ/[水稲めし]/精白米/うるち米
