福建メシ [閩南]蠔煎(ハオジィエン)
[日] 蠔煎
[中] 蚝煎
[闽南] 蚵仔煎
福建省閩南地方の牡蠣の玉子焼き、閩南人のソウルフードの一つ。小さい牡蠣、卵液、サツマイモ澱粉、青菜を混ぜ合わせて焼く。甘辛の甜辣酱や魚露(魚醤)などのタレにつけて食べる。生地が焼けた香ばしさと牡蠣の旨みの二拍子揃った味。サツマイモ澱粉でプルプルした食感。


海外も含めた広義の閩南語地域(潮州、台湾、マレーシア、シンガポールなど)や香港の潮州系の店などで広く食べられていて、色々な名称がある。閩南語、台湾語では蚵仔煎。普通話では牡蛎煎,海蛎煎、蚵仔煎、蠔烙など。シンガポールでは英語でoyster omlette、潮州語由来のorh luakとも呼ばれる。作り手によって卵の量やサツマイモ澱粉の量、焼き加減に差が出る。


言い伝えでは、1661年にオランダ軍が台湾の台南を占領した際、鄭成功(抗清の英雄、国姓爺合戦のモデル、長崎の平戸生まれ、母は日本人の田川氏)が失地回復のため兵を率いて攻め込んだ。鄭軍は食料不足に陥ったが、窮地の中で知恵を絞り、現地の特産品であるカキや、ヨーロッパ人が持ち込んで自生していたサツマイモの澱粉を水で溶いて混ぜ合わせ、それを平たく焼いて食べた。これが閩南語地域に広まった。
