【49歳未経験から海技士への挑戦】雨の日の下宿で見つけた「理想の再スタート」への道

4月15日 水曜日
49歳、未経験。
人生の大きな舵を切るために始めた「海技士」への挑戦。
雨の降る肌寒い朝、学校から徒歩5分の下宿先で温かい朝食をとりながら、私はこの道を選んだ意味を噛み締めていました。
単なる資格取得のための日々ではない、元船乗りの先輩が営む下宿での学びや、続々と訪れる海運会社との出会い。
今回は、挑戦の真っ只中にいる私が感じた「環境選びの大切さ」と「新たな縁」について綴ります。
悪天候だからこそ気づいた「下宿」という選択の価値
今朝は昨夜からの雨が降り続き、いつもより少し肌寒く感じました。
どんよりとした空の下、学校へと向かいますが、私の足取りはそれほど重くありません。
今の下宿先は学校から徒歩5分。
この近さに、今日のような悪天候の日は本当に助けられています。
費用は1泊3食付きで約6000円。
決して「格安」と言い切れる数字ではありません。
実際、少しでも安く済ませようと、自炊アパートやビジネスホテルを選ぶ仲間もいます。
私も当初はコスト優先で考えましたが、今は断言できます。
「この下宿を選んで、本当に正解だった」と。

元船乗りの大先輩が提供してくれる「心と体の栄養」
ここの下宿先のおじさんは、実は大先輩の元船乗りです。
遠洋マグロ漁船から貨物船までを渡り歩いてきた、海運業の経験豊富なベテラン。
そんなおじさんが作る料理は、下手な食堂よりもずっと美味しく、お昼休みにはわざわざ学校から一時帰宅して食べに帰るほどです。
しかし、胃袋を満たしてくれること以上に心強いのは、学校での悩みや将来の不安を、さらりと相談できる環境です。
荒波を乗り越えてきた人の言葉には重みがあり、迷ったとき、困ったときにすぐそばに「答えを知っている人」がいる安心感は、何物にも代えがたいものです。
勉強に集中できる「付加価値」だらけの生活環境
この下宿には、単なる宿泊場所以上の「合格するための環境」が整っています。
⚫︎集中できる環境
毎日洗濯をしてもらえるため、家事に時間を奪われません。
⚫︎仲間との交流
同じ講習を受ける仲間と切磋琢磨し、情報交換ができます。
⚫︎心身のリフレッシュ
すぐ裏には山があり、晴れた日には毎日トレランで体を動かせます。
値段以上に、ここには「挑戦を継続させるための付加価値」が詰まっています。
この環境を選んだ自分を、今は素直に褒めてあげたい気持ちです。

教室に舞い込んだ「就職」という名の希望
午後の授業中、教室の空気が少し変わりました。
地元の海運業者数社のトップが来校し、まだ内定が決まっていない受講生に向けた会社説明会が開かれたのです。
これまで、自分なりに動いて面接を受けたこともありましたが、結果は不合格。
49歳・未経験という壁の厚さを感じていた私にとって、この時間は格別の意味を持っていました。
不採用を乗り越え、再び巡ってきた「縁」
「自分を必要としてくれる場所があるのだろうか」
そんな不安を抱えながら過ごす日々の中で、会社側からわざわざ足を運び、気軽に話を聞ける機会を作ってくれる。
この環境は、本当にありがたいものです。
一度や二度の不採用で立ち止まっている暇はありません。
毎日、こうして新しいご縁が向こうからやってきてくれる環境に、改めて感謝の念が湧いてきました。

理想の人生再スタートに向けた決意
このチャンスを逃さず、良いご縁を掴み取りたい。
無事に就職先を決め、6級海技士資格を取得し、さらに4級海技士の筆記試験にも合格する。それが達成できたとき、私の人生は本当の意味で「理想的な再スタート」を切ることができます。
そうなれるように、与えられたこの最高の環境を十分に活用し、4.5ヶ月後、仲間と共に笑って卒業したい。
雨上がりの空を待つように、今は一歩ずつ、着実に前へ進んでいきます。
結びに代えて
ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝いたします。
これは「完璧な誰か」の物語ではなく、試行錯誤を繰り返す一人の人間の、現在進行形の記録です。
第1話から順に読み進めていただくことで、単なるエピソード以上の「物語としての重み」を感じていただけるかもしれません。
あなたの「スキ」や「フォロー」が、暗い夜道を照らす灯火のように、この連載を続ける勇気をくれます。
その温かな反応のひとつひとつが、私がこの連載を書き続けていくための、何よりの原動力になります。
