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【49歳未経験から海技士への道】4級機関合格を目指す最前列の決意。シリンダー構造と向き合う

4月13日、月曜日

新しい週の始まりとともに、6級海技士取得に向けた学校生活がリスタートしました。
前回の授業で手にした教科書。
その専門用語の羅列と圧倒的な情報量に、正直なところ「本当に自分に務まるのだろうか」という不安が拭い去れないままの登校となりました。49歳、未経験。
この年齢での挑戦には、常に小さな震えのような不安が付きまといます。
しかし、教室の扉を開けたとき、私は自分の中で一つ決めていたことがありました。

学習環境を自ら整える。4級機関合格に向けた「最前列」の選択

授業が始まる前、講師の方から指示があり、座席の入れ替えが行われました。
「これから受験を希望する級ごとに分かれて座るように」
私は迷わず、4級機関受験希望者のエリア、その中でも「1番最前列」を陣取りました。
最前列は、視界を遮るものが何もありません。
黒板の文字は鮮明に見え、講師の方の息遣いや言葉の細部までがダイレクトに伝わってきます。
49歳の学び直しに、遠慮は不要です。
少しでも吸収率を上げるための「攻めの選択」でしたが、これが大正解でした。
さらに、幸運な出会いもありました。
隣り合わせた方が、なんと既に4級機関の筆記試験合格者だったのです。
休憩時間に交わす会話の中で、試験の傾向や勉強のコツなど、生のアドバイスを直接聞くことができました。
不安だった心が、この最高のポジションを得たことで「ここでやり抜くんだ」という満足感へと変わっていきました。

シリンダー構造と格闘した本日の授業

今日のメイン講義は、エンジンの心臓部ともいえる「シリンダー」の構造について。
ピストン、ライナー、細かなパーツの一つひとつ。
その名称と役割を頭に叩き込んでいきます。
やはり一筋縄ではいきませんが、最前列という環境のおかげか、何とか授業のスピードに食らいついていくことができました。
一つひとつのパーツがどう連動して巨大な船を動かすのか。
その仕組みを理解しようとするプロセスは、難解ながらも知的好奇心を刺激される時間でもありました。

放課後の海運会社説明会と、自身のキャリアの方向性

授業終了後には、海運会社1社による説明会が行われました。
私の今の目標は「タンカー船」に乗ることです。今回の会社は貨物船がメインだったため、自分の志望とは少し異なります。
しかし、海で働くプロフェッショナルの話を聞くことは、どんな内容であれ今の私には貴重な糧となります。
現場では何が求められているのか、どのような生活が待っているのか。
自分の未来を重ね合わせながら、静かに話を聞いていました。

宿での休息と、夜の自己研鑽ルーティン

宿に帰ると、おっちゃんの作る美味しい手作り料理が待っていました。
温かい食事をこれでもかというほどお腹いっぱいに詰め込むと、一日の緊張がゆっくりと解けていくのがわかります。
シャワーを浴びてリフレッシュした後は、再び机に向かいます。
今日学んだシリンダーの構造の復習、そして配布された問題集。

「49歳からでも、ここまでやれる」

自分自身にそう証明するために。
今日の興奮と学びを忘れないうちに、静かな夜の勉強時間を始めたいと思います。

【結びに代えて】

ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝いたします。
これは「完璧な誰か」の物語ではなく、試行錯誤を繰り返す一人の人間の、現在進行形の記録です。
第1話から順に読み進めていただくことで、単なるエピソード以上の「物語としての重み」を感じていただけるかもしれません。
あなたの「スキ」や「フォロー」が、暗い夜道を照らす灯火のように、この連載を続ける勇気をくれます。
その温かな反応のひとつひとつが、私がこの連載を書き続けていくための、何よりの原動力になります。

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