月鏡の湖。ケルトファンタジー音楽が描く、静かなRPGの風景
ふたつの空が重なる場所
夜の湖に立つと、どちらが本当の空なのか分からなくなる瞬間があります。
頭上に広がる夜空と、
足元に映るもうひとつの空。
月はふたつに増え、
星もまた、水面に静かに並んでいる。
「月鏡の湖」は、そんな境界がゆらぐ場所をイメージして生まれたケルトファンタジー音楽です。
現実と幻想が混ざり合い、
少しだけ世界の輪郭があいまいになる時間。
その“違和感のない不思議さ”を、音で描きたいと思いました。
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揺れない水面に浮かぶ旋律
この曲では、“動かないこと”をひとつのテーマにしています。
大きな盛り上がりはつくらず、
音は静かに、その場に留まるように配置しました。
ピアノの一音が落ちるたびに、
見えない波紋が広がるように空間が揺れる。
ケルト音楽の持つ柔らかな響きは、
こうした静止した景色の中でこそ、より深く残ります。
ファンタジーRPGでいえば、
物語が大きく動き出す前の場面。
まだ何も起きていないのに、
どこか予感だけが漂っている時間。
そんな“始まる前の静けさ”を大切にしました。
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思考がほどけるような時間
この音楽は、集中を高めるというよりも、
思考のかたちをゆるめるためのBGMです。
考えが固まってしまったとき。
言葉が出てこないとき。
湖の水面を眺めるように、
いったん立ち止まるための時間。
無理に整えようとしなくても、
静かな景色の中にいるだけで、少しずつほどけていく。
親子で過ごす夜のひとときにも、
会話のあいだに自然に流れてくれるような音になればと思っています。
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あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「月鏡の湖」は、
何かを強く伝えるというより、
境界がゆらぐような感覚をそのまま残したいと思って作りました。
はっきりしないものの中にこそ、
想像が広がる余白があるような気がしています。
もしこの音楽が、
あなたの中の何かを少しだけほどくきっかけになれば嬉しいです。
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