お庭探索
急に暑くなってきた。
昨日まで肌寒さが残っていたのがウソのようだ。
湿度の高い空気に、とうとう夏が来たことを感じる。
東京にいると、すぐ海に行けないことがつらい。
走ってすぐのところに海があるって幸せだったんだ。
でも都内で好きなところがある。
整備された道と、考えて植わっている街路樹の綺麗さだ。
わたしの住む町では、街路樹にハナミズキが植わっている。今の季節はハナミズキの枝ぶりと、根もとに植えてある紫陽花のコントラストが美しい。
どうもハナミズキは成長が遅く、管理がしやすいことから街路樹に選ばれているそうだ。そこへカシワバアジサイなんかが植わっていたら「わかってるねぇ」と言いたくなる。
これはわたしの知る田舎では、ほぼ見られない。整備された美だ。あの鬱蒼とした道路わきとは比べ物にならない。
この暑い空気に、整備された道は実に気持ちが良い。
普段散歩をするとき、きょろきょろと庭の植物を眺めるくせがある。どの庭も手入れが行き届いていて感心する。
サルスベリやクチナシなんかも植えているお家がある。
どれも素敵なチョイスでときめいてしまう。
ライラックが見事なお庭があって、こっそり毎年この時期を楽しみにしていたりする。
お庭探索ができるのは、都会の良いところだ。
田舎だと植物が多すぎて、隅々まで手入れするのは難しい。都会の庭は、住人の個性が見えるところが好きだ。
わたしも庭木の手入れができたらいいのに。
広い庭があればあったで手入れが面倒くさいと言い、植える庭がなければ羨ましがり。
海がなければ海が恋しいと言い、庭がなければ庭が欲しいと言い。何とわがままなことでしょう。
冬が恋しい。
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