意識高い系の人って結果、イジメっ子じゃない?
これは「リベラルがなぜ負け続けるか?」という当noteのサブタイトルの答えの一つについてのはなしでもあります。
こないだテレビで親野智可等という教育のセンモンカのセンセーがある芸能人ママの
「うちの子はなかなか片付けられないんですけど、どうしたら片付けられるようになりますか?」
という質問に
「片付けられるというのは持って生まれたものが大きいのでなんともならない」
と答えていました。やっと日本もこのレベルに達したかと感動すらおぼえました。
三浦瑠璃という方がいますが彼女は私からすれば共感するところはほとんどないのですが、彼女がときおり提示する統計調査の結果などには学ぶところはあります。
そんな彼女がこれまた私が共感できない脳科学者の中野信子さんとの対談形式で出された「不倫と正義」という本には目からウロコな箇所がありました。
三浦さんは上野千鶴子さんが朝日新聞でしていた身の上相談を紹介していて、妻が手も握らせてくれなてという70代の男性の相談に、それはコミュ力を磨いてこなかったあんたのせいだとか、ところかまわずパンチを食らわせていたと。上野さんは常に女の目線からしか物事を述べない方なので、女の人が同じような相談をしたら、そんな男捨ててしまえ、男はいてもいいが、いなくてもいいものだ、あるいは不倫でもしなさいとおっしゃるに決まっていると逆に切り捨てていました。
さらにいうとコミュ力がなければ非モテなのは当然だというけど、それは上野さんがモテてきたから言えるのだろうと。そしてそれは真実かもしれないけど、女性の中にも、モテないということに辛さを抱えている人もいるんですよと。
これのどこが目からウロコかといえば、「コミュ力」も自助努力だけではどうにもならないでしょと示唆してくれていたこと。
おとつい(土曜)のTOKYO MX「田村淳のキキタイ!」で熟年離婚で旦那が突きつけられる理由のリストを見るにつけMCの田村淳氏は「みんなはボクみたいにコミュ力ないんだからかわいそうだよ」というようなことを連発していました。なんだか最後はただの自慢みたいになってヘンに空気になってしまっていたけどむしろ今後も言い続けて欲しいものです。コミュ力はトクベツな才能であるということを。
さてここからが本題…
さらにその1日前の金曜日、TBSラジオで
「わかってるつもりだけど深夜ドラマから考えるマイクロアグレッション」
という三谷幸喜のドラマみたいに長いタイトルの意識高そうな特別番組をやっていました。
大島育宙さんがホスト役で出演者は
『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』というガールズラブドラマのプロデューサーだという上浦侑奈さん、そしてレズビアン発信者?インフルエンサー?の松澤海優さん。
*マイクロアグレッション(Microaggression)
人と関わるとき、相手を差別したり、傷つけたりする意図がないのに、相手の心にちょっとした影をおとすような言動をしてしまうこと。2024/09/02
マイクロアグレッションワードの例として出したのが
「(レズに)はじめて出会ったんで接し方わかんねーわ」
という発言について
「そんなわけない」というツッコミ。
これが「私のまわりには同性愛者はいません」と言う発言であったら、いやいや気づいてないだけですよといえるけどここでは「出会う」、つまり互いに意識的に認知し合うということなので全然ありうるだろうし、逆になんであんたに私の個人的な経験がわかる?と返したくなる。
そしてもうひとつ
「おれの友だちにもレズいるよ」
これにたいするとツッコミは
「だからなに?」
というんだけどそれって逆にやさしくなくね?と思ってしまう。
スマートさに欠けるといわれればそうかもしれないけどそこまで非難されなければいけない発言でしょうか?
明らかに悪意はないし、むしろ一生懸命コミュニケーションをとろうとしてるワードではないのか。
友達にもいるから偏見はありませんよという表明かもしれないし、世間では同性愛者はそんなにはいないと思っている人も多いですけどそんなことはないってこと私はわかってますよという表明かもしれない。
別に性的指向の話題でなくとも、初対面の相手と何かしら共通の話題を探そうという手法はあるし、それですべるという失敗も数えきれないくらい起こっているでしょう。たとえばプロのクラリネット奏者を紹介されて、あ僕もブラスバンドで木管やってましたなどと言ってしまうとか。学生の部活と一緒にすんなと横から突っ込まれるかもしれないけど、「だから何?」などと返されたらいろんな意味でおわってしまう。いろんな意味で。
こういうはなしを聞くたびに思うのだけれど意識高い系の人は「バカ」に厳しくないですか?。
多分、この世の最大派閥は「バカ」です。「バカ」は理解力も低いし、なんなら基本知識も少な目なのでアップデートをするのには余分な時間とエネルギーを要します。
私もキホン知識の面では努力しているつもりですがあえて線をひくならバカ属性です。シンプルに知能面で。
終戦直後のハナシでよく聞く、「昨日まで天皇陛下万歳といっていたやつが今日は民主主義とかいってやがる」みたいな怒りって結局、そういうことに通じているんじゃないか?と最近気づきました。
つまり、先にアップデートできた人は、後続を優しく啓蒙啓発するでなし、ただただマウントをとり罵る。そういう陰湿な「バカいじめ」「不器用いじめ」がこの国では連綿と続いてきたのではないか?
もし本当に酷いNGワードだというのなら次なる被害者を出さないためにもその場で指摘してあげるべきです。理由もそえて。なにしろあなたは気弱な一般人ではなく発信者でもあるのだから。それを泳がせておいて、こうしてラジオやテレビやSNSで発表して小バカにするって逆にひどくね?
松澤さんの肩書を確認しようとググったらミス中央大学のwebサイトが出てきました。
プロフィールには
誰のことも傷つけない。置いていかない。そんな発信活動を6年間続けてきました。自分の信じるやさしさを、これからも貫いていきます。
なんて書いてある。
だったらどうか私たちバカも置いてかないで。
おや?自分は幸運にもバカでなくてよかったと胸をなでおろしているそこのお若いあなた。特にノンケのあなた。
あなたはある程度議論が出そろった時代にに生まれてきたからたまたま容易に「正しい選択」ができたけどもしあなたが70~80年代にポンと産み落とされてもその考えにたどりつけたと自信を持っていえますか?
80年代はまだとんねるずが保毛尾田保毛男というキャラを演じて皆が笑っていたんですよ。スネークマンショーに出ていたTさんやヴィレッジピープルは大まじめに発信していましたがネタのような扱いをうけていました。
人工衛星みたいなものです。宇宙空間に飛び出せば勝手に軌道上をまわりますが、それが地面からのスタートとなれば重力圏を脱するためにはロケットの莫大なエネルギーが必要というわけです。
LGBTQの当事者であっても自分以外のタイプについてはあまり知らない人もけっこういそうですよね。
ニューヨークのゲイの集会でドラァグクイーンが排除されたというニュースを歌手のMISIAさんがが悲しいことだと伝えていましたが、それって例えば親の葬式にヤマンバギャルがそのまんまのかっこで来て怒られたみたいなニュアンスとは違うの?と思ってしまったんだけど。
意識高い系の人々って海外文化の導入について日本の文化背景をすっとばして語ろうとしがち。たとえば海外で事実婚が多いのはシンプルに結婚も離婚も日本のように簡単ではない国が多いからとセンモンカの方が言っていたけど、日本は頭が固いとか慣習にとらわれすぎてるからだとか言う人がけっこういるいる。米国で某IT企業の大量リストラのニュースをうけ、詳しい状況はわかりませんがいくらなんでも酷いと発言するセンモンカ。アメリカの労働市場の流動性は日本とくらべ高いので単純に比べるのは乱暴だし、おそらくセンセーが考えるほど被解雇者の状況は悲惨でも深刻でもない。
で、はなしは戻りますが
意識高い系の方は多様性多様性というけど知的レベルもコミュ力もその他の特性、能力もまた多様だということに想像力をめぐらしてほしいなと思います。そしてまちがっていることには「そうだよね知らなかったら無理もないよね」という優しい入りで啓蒙してほしい。
それくらい大人なら理屈でわかるだろ…みたいにいきなり怒られたらあとは腐るだけ。
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