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告白的普通論

(ルビを振ることができれば可愛いのに)

タイトルの六文字の漢字の塊を見て思う。
「告白的普通論」、カクカクして固すぎるわ。。。

漢字は丸みがないけれど「こくはくてきふつうろん」と書いた時、
繰り返す「く」の発声と「き」という発声を想像できるので、
(やはり、か行の響きはちからが入る)と少しがっかりする。

言葉というものは、はっきり発音すると汚く聞こえる気がする。
テレビでも歌謡曲でも、鼻濁音であるべき「が」の音が、
ブルドーザーのような重機が動く時の、
「ガガガガガー」で発音されるとがっかりする。

「がっかりする」なんていう言葉もそもそもが、
鼻濁音でない「が」と「か」が入るので、
文字にして並べただけでも、本当にがっかりする気持ちがグワンと来る。

やはり、ルビを振るとしたならば「ふつうろん」だけでいいのかな。
全部の平仮名がまろやか〜な印象を受けるから。

問題はルビを振る必要がなく、大抵の大人が迷わず読める、という欠点だ。
ルビを振るべき小学生が読んでくれるだろうか。
(小学生も読むかと思って)と理由を付けると、
「告白的」にもルビを振る必要があるので、
私の希望とはどこまでも平行線のままだ。

直線と言うのは気を引き締めるけれど、
曲線と言うのは適当に誤魔化せるという利点がある。

そう考えると円というものは、文字世界を含む人間界において、
完璧に便利なものなんだなと気づく。

確かに花畑を作ろうと整備していた初期は、曲線に助けられた。
曲がってもいいんだ、という楽ちんさというか。

やっつけ仕事で瓦礫の上に土を盛ってならした場所なので、
整備しようと少し掘り返すと、瓦や鍋やCDや漁網の切れ端とかが出てきた。
埋もれていたものは取り出して片付ければいいのだけど、
取り出せないものもあるわけで。
水道管だとか、残った建物の基礎の残骸がそれに当たる。

ポタジェのような畑も作りたいと思いはじめたものの、
綺麗なスッキリした形では作れそうになかった。

飛び出した金属部分は切ってもらったけれど、
その場所は耕す事を諦めて、拾った小石を敷き詰めて通路にした。

そんな場所が何箇所もあったので、諦めて小道はカーブさせて作り、
畑は細長くうねった感じプラス、二か所の短い通路付きになった。

別の花壇も「ハート型に作ったのね」なんて、
褒めてくれる人がいたものだから、
(花が立ち上がって増えたら、ハートも何も分からんよ)と思いながら、
面倒くさくて「そうなんです」と答えていた。

この、少しうねったポタジェ風畑もどきを話題に出されると、
説明がめんどくさくなる。
ましてや「基礎のコンクリが」とか言おうものなら、
遠い目になって、感傷的なことを語りだす相手も現れる。

さて、と考えた時にいい案が思い浮かんだ。

「ちょっと龍に見立てて作ったんです。空から見ると分かるかも」

いや、そんなことはない。
しかし(なぜ龍?)と思われたとしても簡潔な説明にはなる。

仕方がないので龍の背中の鱗を見立てて土を盛り上げ、
足と頭も意識して、掘り起こした大きな石を組んだ。

(喉元の逆鱗はどうすればいいのか?)と悩んで、
とりあえずそこにも尖った葉の牡丹を植えて、
(髭は?髭。難しいな)とアガパンサスのブルーヘブンを二株植えた。

途中でバカらしくなって諦めたのは、多少の植栽が増えたので、
「なぜこんな形にしたの?」と尋ねる人がいなくなったからだ。

ああ、あほらしい。

「空から見たら」の理由付けを、聞いた人が忘れてるといいなと思う。
なんでそんな夢か幻のようなことを考えるのかと、
人格を疑われていないといいな、と願う。

この理由付けにはさらに理由がある。
遠く住む親戚を訪ねた際に、裏庭を散策した。
亡くなったオジサンが丹精込めた畑と花が広がっていたけれど、
その一角がとてもとても不思議だった。

だけど不思議に思ったのは私だけで、
オジサンは変わり者の部類だったので、もしかしたらだけど
ご家族も、その意味を全員は気づいていなかったように思う。

「ここはなんだか手をかけたのよぅ」
オジサンの奥さんがのんびりと教えてくれた。

一画が、真っ白な背の高い花がギュウギュウ詰めで咲いていた。
しかも、糸でも張って、綿密な調査をしたかのような長方形の場所に。
あれはもしかしたらタチアオイだったかも知れない。

「なぜ真ん中だけ赤い花なのか」

たいていは白い花が強いから、白の株だけが増えたのかも知れない。

「なぜこんなに花密度が高く植えられているのか」

きっと間引くのが面倒で、そのままにしたのかも知れない。

それにしては、回りは雑草が無さすぎて几帳面さが見てとれる。
花には、もったいない精神が起こるのかも知れない。

考えているうちにふと気が付いた。
(空から見ると日の丸ではないか!)
たしか航空機のルート下にあたる場所では。
もしかして、いやまさかそんなお子様な意図があって。。。
だけどオトコの考えそうな庭のデザインではあるかも知れない。

庭好きの男性は少なくないが、
玄関先にある植え込みは(上手~パチパチ)と思うことも多い。

自分の家の入り口に、船に見立てて剪定された木があったり、
ハートに見立てて剪定された木があったり、
道路にそった植木全部、スカート穿いた女の子が両手でOKサインしてたら、
どうなんだろう、奥様としては。。。と考えてしまう。
そんな植木があったら(実在しています)、植栽する花に悩むし、
そもそも好みのバランスが取れないじゃないかと思う。

だけど、それぞれにとってはそれぞれの「普通」なんだよね。
その普通に影響を受けて、理由を考えたことを恥ずかしいと思うのは、
私は私で、私の「普通」はちがうせい。

まあ、私のことだって誰かの目で見ると、おかしな人に思えてるのかもね。
「普通」って、考えてみたら変な言葉。


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野原 綾 花の苗を買って、世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡