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お局様にお菓子を差し出す「反抗期の女子高生」のような60歳アルバイトの生存戦略

(この記事タイトルは、ChatGPT との共作です)

 急遽、追加でアルバイトを採用することになった。

 これがまた、様々な事情により、うちのチームで新たに募集するわけではなく、すでに作成済みの支社全体のアルバイト候補者の中から順に声をかけないといけないルールのものだった。

 つまり、今までの他のアルバイトとは異なり、私が面接をした人ではなく、あるのは履歴書だけで、どんな人かよく分からない人を採用しないといけない、ということなのだ。

 かつ、声をかける順番も決まっているので……つまりは、私の選択の余地はほとんどなく……。

 ということで、順に電話をかけていくのだが、ぜひ、うちに来てほしい! というような方からは断られ……というのを繰り返し、ようやく来てくれそうな人が見つかった。

 


○やっと見つかったアルバイト候補

 とはいえ、そのお方は、電話の対応からよくない。

 まず、仕事内容を説明した時の話である。彼女が言う。
「え? お宅は、まだそんなことやってるんですか? もう今は令和ですよ?」

 こちらも、これから一緒に働かないといけない方なので、下手に出て話すのだが……とにかく、上から目線で攻撃的なのだ。

 ちなみに、その仕事内容というのは、社員の共同スペースのごみ捨てについての話であるのだが……どうしてこういう細かいことまで事前に話しておいたかというと、実はこれは、うちのお局様の助言による。

 というのは、過去、やはりこういった下積み系の作業を嫌がる人がいて、アルバイト間で押しつけ合いになったり、不穏な空気が流れて仕事がやりにくくなったことがあったらしい。

 それで、私が面接するときは、必ずこの件を聞くようにしているのだが、今回は私が面接をしないため、電話で聞いただけだったのだが……。

 いや、ごみ捨てといっても、基本的には、ビル清掃会社がやってくれる。単に、その共通のごみ捨て場まで運ぶ程度のものなのである……。

 まあ、まだ採用前だ。これが嫌なら、辞退してもらえればいい話。それで、再確認するのだが、
「いやまあ、やりますけど……。」
とのこと。なので、採用に至った。こちらも、この時点で、既に7人近くに断られていたため、この辺で決まってほしかったのもある……。

 ただ、そのときの電話でも言われたのだが、初日から休みをもらいたい、という。まあ、制度的には問題ないので、了承をする……。とはいえ、採用初日から休みをもらうパターンは、私も初めてだ……。

 やはり、この時点で、断るべきだったのだ……いやまあ、こちらからは断ることはできないのだが……。

 

○アルバイトの初出勤日

 ということで、採用日の翌日。つまりは、彼女の初めての出勤日の話である。早速、その彼女の隣の席のZ世代の彼女からビジネスチャットが届く。

彼女の勤務時間は何時からですか?
早出のシフトですよね?
今、携帯でインスタ見てるんですけど?

 初日にどんな動きをするかで、まあ、どんな人かは分かる……。

 そして、朝礼が終わってから、私からチームにかかるオリエンテーションを別室で行う。

 実は、このようなオリエンテーションというのは、新しい人が採用となる度に、私も何度となくやっている。

 通常は、チーム内や部署内の社員の紹介、業務スケジュール、担当業務の説明なのだが……彼女の場合、彼女からの質問が多く、最初の社員紹介の話だけで、オリエンテーションの時間の9割も費やした。

 人の名前と顔を覚えるのが苦手とは言っていたので、やはり、人間関係が苦手なのだろう。まあ、私もそうなので、気持ちは分からないでもない。

 

○オリエンテーションでの自己主張

 そのオリエンテーションの中で、彼女から改めてごみ捨ての件について話がある。

「だいたい、茶殻とかコーヒーのカスとか、飲む人がそれぞれ捨てればいいんじゃないですか? どうして、他人のカスを、私たちアルバイトが処理しないといけないんですか? そもそも、私たちアルバイトは飲んではダメなんでしょ?」

 まあ……処理については、確かにそうだろう。ただ、一部誤解があるため説明する。

「お茶、コーヒーについては、社員みんなでお金を出し合った積み立てのお金で買っています。また、そのお金で、新年会などの飲み会もやっています。そして、その会に入るか入らないかは自由となっています。」

 つまりは、出資すれば、お茶やコーヒーを飲んでいいよ、という話をしたつもりだったのだが……彼女は言う。

「飲み会とか行かないし、入らないですよ! じゃあ、私もコーヒー飲んでいいんですよね!?」

 ……。

 彼女は、本当にコーヒーが飲みたいのだろうか? ただ単に、ごみ捨て業務をするから、その腹いせとして、特に飲みたくもないコーヒーを飲みたい、と言っているようにしか感じられない……。

 ひねくれているというか、少しでも損をしたくないというか、人としての持ちつ持たれつの要素が欠如している……。

 彼女ももう、60歳らしいのだが、今までどんな人生を歩んできたのだろうか……?

 

○私の心配事と彼女自身の心配事

 実は、そんなごみの話よりも、私の一番の心配は「チーム内のお局様とうまくやれるのか」という話なのである。一応、過去のトラブルの例などを説明すると、これがまた、私の想像以上に怖がる。
「わー、私。つい、いろいろ口に出しちゃうタイプなので、敵に回してしまうかもしれない。私も怒られたら怖い……どうしよう。」

 この発言ではっきりしたことがある。

 彼女は、「他者に対し攻撃的であるにも関わらず、打たれ弱いタイプ」だったのだ! いや、「打たれ弱いからこそ、他者に対し攻撃的で、自分自身を守っているのかも?」とも言えるだろう。

 

○携帯……依存?

 しかし、私がいろいろ話している途中の彼女の動作に違和感を感じる場面がある。それは、時折、目線が真下に落ち、話半分で聞いている感じなのだ。これは、間違いなく携帯を触っているような感じだ。

 それでも、彼女は、何とか話を合わせているつもりなのだろう。とはいえ、逆に、そのときだけ、無駄に彼女からの発言が増え、話を膨らませてくるので違和感がある。だいたい、私の顔を見て話さない……。

 数えてはないのだが、私の話の途中で、5回は触っていたか……。

 さすがに、採用日のオリエンテーションで、直属の上長が時間を割いて説明している時に、何度も携帯を触るのは、一般には不自然だろう……いや、不自然とかいう以前に、勤務態度の問題だし、それ以前に人として失礼だ!

 オリエンテーションの終盤に、彼女が言う。
「急に休まないといけない場合はどうしたらいいですか? リーダー、LINE 交換していいですか?」

 ……私の経験上、私と同年代、また、それ以上のお方で、すぐに LINE を交換を希望する人に、なぜか、私と合うような人は……残念ながら、今までいなかった。

 彼女は、他人への「依存型」とまではいえないだろうが、つながっておけば安心……というよりも、つながっておかないと不安なのかもしれない。

 ただ、私は、少しでも彼女の不安を取り除けるのであれば……と思い、LINE 交換に応じた。

 

○彼女の初めての仕事

 オリエンテーションも終わり、彼女を自身の席に座らせる。すると、すぐにZ世代の若手からビジネスチャットが届く。

電話で問合せがあったら答えてもらうよう伝えたんですが、
「え? 私が直接回答するんですか? 担当につなぐだけじゃダメなんですか」
と言われました。

また、各種マニュアルを渡しましたが、読む気配もなく、視線は常にキョロキョロしています。

 とのこと。

 その後、直接、この若手に状況を尋ねる。

「マニュアルを読んでも頭に入らない、何か仕事ないんですか?」
と聞かれたので、
「これが、基本的なものなので、まずこれを読んでもらわないと、今後の仕事が理解できないので……。」
と伝えても、数分で読みやめてました。

 とのこと。

 

○名もなき仕事と生存戦略

 なんだろう。

 仕事ができない人や苦手な人がいたとして、周りに迷惑をかけないよう、少しでも周りの手助けになろうと、自ら進んで名もなき仕事をするタイプもいる。

 それこそ、うちのお局様がそうで、毎日毎日誰よりも早く来ては、給湯室のごみ捨てなどをやってくれている。

 それは、少しでも居心地をよくしたいというか、彼女なりの生存戦略なのかもしれない。身近なことで、自分ができることをすることで、会社への恩返しの意味もあると思う。

 その反面、今日の新人さんは、

私はごみ捨てなどはしません! 他人のごみとかキタナクて触りたくありませんっ!
ましてや、仕事が始まる時間よりも前に来てごみ捨てするとかありえない!
それが仕事なら、時間が始まってからしかしませんからっ!
だいたいそういうのは、私たちアルバイトの仕事じゃなくて、社員がやればいいでしょ?
△△(親会社)では、全部社員がやってましたよ?
残業はないですよね? 時間になったら、すぐ帰っていいんですよね?

 とまあ、権利主張するばかり……。まあ、言っていることに間違いはないと思うのだが、それにしても、もう少し違った言い方はできないものか?

 ……。

 さて。

 実は、「体育会系」が大嫌いな私も、いわゆる野球部における新入生の玉拾いについては、全く意味がないわけではない……と思っている。

 新しい環境に入った側としては、どうしても、既存の周りのメンバーには迷惑をかけてしまうだろう。それで、少しでも既存のメンバーが気持ちよく過ごせるように、新人でもできることをやる……というのが根底にあると思う。

 このような下積みの作業が嫌だ、皆平等だ! というのであれば、成績や成果として結果を出すことで、組織に貢献するのもいいだろう。そうすれば、その既存のメンバーからも、ありがたいと思われるだろう。いわゆる実力主義というやつだろうか。

 しかしながら、この新人さんは……電話応対どころか、基本的な業務マニュアルすら読まない……読めない。

 このマニュアルは、別に外国語で書かれたようなものでもなく、専門用語が多数あるようなものでもない。

 むしろ、そんな新人さんから見たら、さらに下に当たる、さらに超短期のスタッフが読むような、図柄入りの分かりやすい冊子なのである。あえていえば、中学生レベル程度の内容のものか。それすら、数分で読みやめたと言うのだから……これはもう、やる気の話だろう。

 

○結局、この新人さんは……

 なんていうか……。

 結局、この新人さんは、そもそも「チーム」で仕事ができるような人ではなかったのだ。みなで、和気あいあいとできるタイプではない。

 私の中では、早くも初日でアウト……か。

 早く、別の人を雇い直したい気分もなくはないのだが……それはまあ、私で判断できる話でもない。まあ、彼女の場合は、こっちから切らなくても、先方から切られるかもしれない……。

 とはいえ、その日の仕事が終わって、さすがに彼女のことが心配になり、ちょっと LINE をしてみた。前の人が、2週間で辞めたこともあり、私がフォローできるのであれば、フォローすべきと思ったからだ。

 すると、すぐに返事が来た。

LINEありがとうございます。
○○さん(Z世代)から手引きを読んで問い合わせにアルバイトも答えられるようにと言われました。
△△(親関連会社)では社員の補助がアルバイトというスタンスだったのでここは社員イコールアルバイトなんだと言う認識でした。
まだ始まったばかりでそのような対応が出来るのかと不安になりました
使い物にならなかったらどうぞクビにして下さいww
お茶当番は積極的にやらせて頂きます
午後から手引き読んで頭には少し入りましたがやはり実践しないとなかなかむずかしいです

 なんとまあ……直接話すとえらく攻撃的だったのに、LINE だと、まるで別人みたいだ……。お茶当番もやるという……であれば、私もフォローに徹すればよい。

私からは、

  • 初日から、いろいろたたき込まれて、お疲れさま

  • 各種お問い合わせについては、慣れれば同じことの繰り返し。即答できなければ、折り返しで OK。

  • これから、ぼちぼちで。できることからなじんでいってもらえれば。

といった内容を返事した。すると、またすぐに返ってきた。

△△では分からないことは担当と代わりますと言っていたので
○○さんからはあなたも担当なのでって
まぁぼちぼち覚えて行きます

 私からも、改めて、
「ぼちぼちやりましょう!」
と返すが、

とりあえず1ケ月は頑張ります

とのこと。

 まあ、1か月経っても合わなければ、辞めてもらった方が、お互いにとっていいのかもしれない。

 

○反抗期の女子高生の生存戦略

 さて。

 それから数日間、この新人さんを、直属の上長として観察してきた私が抱いた感想だが……たとえるとすれば、彼女は「反抗期の女子高生」だろうか。60歳の女性にしては、LINE の文末に ww と打ったりすれば、携帯を手放せない体質というかむしろ依存気味だし、スマートウォッチを身につけ、年齢の割には最新ガジェットにも追いつけている感じか。

 仕事で使うパソコンも、デスクトップの背景をキャラものに変えたり、ビジネスチャットのアイコンも同じだ。ほとんど大多数の社員が標準の影のアイコンのままなのに……。マグボトルも、とあるロゴが入って、別の彼女のアイテムと同じで統一されたもの……。

 とある追っかけ(推し活?)もやっているとも言っていたし、いろんな方面で、行動、振る舞いが若いのだ。正直、アラフィフの私よりも若いだろう……。

 とはいえ、彼女は、仕事に対する姿勢も……若い。アルバイトとはいえ、(いや、アルバイトだからこそ?)仕事に対する姿勢に身が入っておらず、受け身であり義務的というか……本当に、授業を受けに来ている学生というような感じだ。就業時間終わりのチャイムと同時に席を立つその姿は、やはり、学生が嫌々ながら学校に来ている姿と重なる……。

 いや、就業時間が終わったんだから、帰ってもいい。それはそれで、規則上は問題もない。

 とはいえ、やはり就業時間内は、仕事に専念してもらいたいのに、スマホばかり見ては全然仕事に身が入っていない。それに、毎日、就業時間の終わりの時間帯になれば、その数分前にパソコンの電源を落としては、帰る支度をし、チャイムと同時に席を立つもんだから、私も妙な違和感が拭えないのだ……。

 幸い、うちのチームで、彼女の陰口をたたく人は、そのZ世代の若手くらいで、今のところ大きな不協和音まではないのだが、こういった小さなほころびが、いずれ、後々大きな影響になったりするから怖い……。

 特に、うちのチームのラスボスである「お局様」に対しては、怯え過ぎているような感じで、まあ、このくらいがちょうどいいのでは? とも思うが、Z世代の若手が言うには、
「女子の喧嘩は怖いからですね……言い合いになったら、取っ組み合いになるかも? ですよ。」
とのこと。

 なので、私としては、この微妙な空気と距離感のまま、なんとか1年持ちこたえればいいなぁと思っているところである。

 そんな中、そんな女子高生の生存戦略というか、彼女なりのお局様へのリスペクト場面が目に入った。

 それは、とある日のお昼休みだったのだが、女子高生がお局様に対して、
「よかったらドウゾ。」
と、お菓子を献上していたのである! そして、そのまま満面の笑みで受け取るお局様……。女子高生は女子高生で彼女なりに考えて、行動を起こしているんだなと思った。

 まあ、私がいろいろ悩んでも解決できることでもないし……しばらくは、様子を見続けることにしよう。

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