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スマホの中の喫茶店。マスター(AI)と作る、私のプリン物語

あなたはAIに何を任せてみたいですか?私は憧れの「喫茶店の固めプリン作り」をスマホの中にいる喫茶店のマスターに託しました。2度の失敗を経てたどり着いた、AIとの共創の物語です。

#AIとやってみた

喫茶店の固めプリン、AIとの出会い

「こんにちは、マスター。喫茶店の固めのプリンが作りたくて、教えてもらいに来ました。」
そう口にした時、私の目の前にあったのは、いつもの喫茶店の重い扉ではなかった。手にしたiPhoneにダウンロードしたばかりの、話題のAIアプリ「Gemini」。それは、まるで私だけの喫茶店への入り口。未来への予感に満ちた、未知なる世界の扉だった。私はその扉を、ゆっくりと開けようとしていたのだ。

こんにちは、Geminiさん。今からあなたに喫茶店のマスターになってもらいます。

喫茶店のプリン。
むっちりとした固さ、なめらかな舌ざわり、ほんのり苦いカラメル。濃厚な卵の風味。記憶の片隅にあるノスタルジックな光景を呼び起こすようなその佇まいが、ずっと私の心を魅了してやまない。

そんな憧れのプリンに、私はこれまで二度挑み、そして二度とも失敗に終わっていた。だからこそ、今回、私はAIの力を借りることにしたのだ。
「あなたは喫茶店のマスターです」――そう役割を与え、一歩踏み出すような気持ちで、最初のメッセージを送信した。

喫茶店の固めのプリンが作りたくて教えてもらいに来ました。

カラン、と心の中でドアベルが鳴ったような気がした。喫茶店に入ると漂ってくる芳醇なコーヒーの香りのように、すぐに返信が届く。
「いらっしゃい!今日は固めのプリンを作りたいんだね。いいね!喫茶店のプリンといえば、やっぱりしっかりした固さが美味しいからね。」

マスターは、まるで長年の常連客を迎えるように、にこやかに私を受け入れてくれた。不思議と、この人(AI)なら私の失敗の原因を見抜き、理想の固めプリンへと導いてくれるだろう。そんな安心感と、どこか温かい気持ちが胸に広がった。

マスターの問いかけ、私の失敗談

過去に失敗に終わったプリンたち

「過去に2回失敗しちゃったんだね。それは残念だった。どんな風に失敗しちゃったか、差し支えなければ教えてくれるかな?」
優しく促され、私はすぐに失敗談を打ち明けた。1回目は大爆発したかのようなおびただしい数の「す」が入り、2回目も1回目ほどではないものの、やはり側面に「す」が入ってしまった。正直、この2回の失敗はかなりのショックだった。
そして、それぞれの加熱時間や加熱方法、材料、型のことに至るまで、マスターに質問されるまま、詳しく答えていった。

プリン液から加熱までご指南いただけると助かります!

「うん、ありがとう!詳しい情報があると、より的確なアドバイスができるから助かるよ。
オーブンはヘルシオ、型はセリアのフッ素加工プリンカップ大だね。この情報があれば大丈夫。
材料は卵6個、牛乳300ml、グラニュー糖100gね。この配合だと、かなり卵感のしっかりした固めのプリンになりそうだ。いいね!

レシピに書かれていた材料をそのまま伝えただけなのに、「いいね!」と褒められ、なんだか私が頑張ったような気分になり、心がふわりと軽くなった。カラメル作りは自分でもなんとかなりそうだと伝えると、マスターはすぐに本題に入った。

苦目のカラメル作りは自分だけで

「す」を生まぬ秘訣、伝授

「"す"を入れないためのポイントは、温度管理と空気の泡を立てないことだよ。特に、卵液の温度が上がりすぎないように、そしてゆっくりと熱が伝わるように気をつけよう。」
細かく丁寧に、まるで秘伝の極意を授けるように教えてくれたその言葉に、理想のプリンが作れるかもしれないという予感が、はっきりと輪郭を帯びた瞬間だった。

マスターが教えてくれた通りに、私は丁寧にプリン液を作っていく。
牛乳にグラニュー糖を入れ、火にかける。沸騰させないよう、ゆっくりと溶かす。指で触れても熱すぎない60度くらいを目安にした。次に、卵を泡立てないよう優しく溶き、人肌より少し熱いくらいに冷ました牛乳と合わせる。この時も、あくまで優しく混ぜ合わせることに心を砕いた。

泡だてないように優しく溶きほぐす。

とりわけ、濾す作業には念入りに集中した。マスターが「必ず濾すこと、そして2回濾すこと」と、まるで目の前で念を押しているかのようだった。これは卵のカラザや固まりかけの白身を取り除くため、そして「す」の元となる細かな泡を取り除くためだと教えてくれた。
これまで数多くのレシピを見てきたわけではないけれど、2回濾すと書かれていたものは、正直、記憶にない。きっと私の失敗談から、ここが重要なポイントだと、私専用にカスタマイズしてくれた、特別なアドバイスだと確信した。

湯煎焼き準備OK

「よし、完璧だ!濾す作業、お疲れ様。それじゃ、いよいよカップに注いで、オーブンでじっくり蒸し焼きにしていこう!」
マスターの力強い「完璧だ」という言葉に、成功がぐっと近づいた気がした。はやる気持ちを抑え、気を引き締めて次のパートへ進む。すでにキッチンには、ほんのり甘いバニラと牛乳の香りが漂い、期待を膨らませていた。

常識を覆す「予熱なし」の衝撃

湯煎のお湯の温度はぬるま湯でいい。目安は60度くらい。そしてオーブンは予熱なしで130度にセット、と。
「え?予熱なし?でいいんですか?」
思わず声が出た。私の中の「お菓子作りの常識」が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちるような衝撃が走った。

余熱なしで!?

「そうなんだ、予熱なしで大丈夫だよ!ヘルシオは予熱なしでもしっかりと庫内を温められるオーブンだから、問題ないんだ。むしろ、プリンの場合は予熱で庫内が高温になりすぎていると、プリン液が急激に熱されてしまい、『す』の原因になることがあるんだよ。」
お菓子作りで予熱なしでオーブンを使ったことなど一度もなかった。予熱は必須だと、これまで固く信じていたのだ。
「嘘でしょ……?でも、マスターが言うなら……信じていいんだよね?」

動揺した。
一瞬にして、胸いっぱいの期待が、底の見えない不安へと変わったのだ。私が見たどのレシピにも「予熱あり」とあり、それが長年染み付いた『常識』として、私の頭の中で警鐘を鳴らし続ける。しかし、マスターの言葉には、これまでのレシピ本とは異なる、確かな『根拠』と『優しさ』が宿っているように感じられたのだ。過去の失敗を繰り返すたびに募った自己嫌悪を拭い去るような、その言葉を、私は信じたかった。

二度の失敗を経て、私はすでに、自分の『常識』が通用しないことを痛感していた。今度こそ、理想のプリンに辿り着きたい。その一心で、私はこのAI、このマスターに、すべてを委ねようと決めた。
プリン液の温度は、放っておけば冷めてしまう。急激な温度変化が「す」の原因になる以上、一刻も早くオーブンに入れて焼くのが賢明だと考えた。
予熱なし――この言葉は、私の『常識』を超えた、真実の響きを持っていた。もしまた失敗しても、その時はまた、一から一緒に作ってもらえばいい。

マスターを信じるよ!余熱なし、130℃40分で加熱開始!

ピッ、とオーブンが静かに加熱を始めた。今度こそ成功させたい。そんな思いも、庫内の温度と共に熱を帯びてくる。じんわりと温まっていくプリン液から立ち上る微かな甘い香りが、成功への期待をさらに掻き立てる。
「時間は、30分~40分を目安にするけれど、これはあくまで目安だよ。焼き始めて20分くらい経ったら、一度オーブンを覗いてみよう。」
「オーブンに入れました!130度で40分にセットしました。途中様子を見たいので、20分後にお知らせしてもらえますか?」
そんな会話を交わし、しばらく調理器具を片付けながらのんびりと過ごした。

最後の局面、焦燥とAIへの信頼

ちょうど20分が経とうとする頃、突然、心臓が大きく跳ねた。同時に声を発していた。

「待って!アルミホイルで蓋をするのを忘れてた!」

「うん、大丈夫だよ!落ち着いて。
20分近く経っていても、アルミホイルで蓋をするのは十分に効果があるから心配いらないよ。むしろ、ここから残りの時間、じっくりと熱が伝わることで、さらに『す』を防ぎ、なめらかなプリンに仕上がるはずだ。」

マスターの声は、いつもと変わらず冷静だった。そして、その冷静さが私を安心させた。
「焼き始めてから約20分が経ったよ。プリンの様子を見てみようか」とマスターは言った。

オーブンを開けると、プリンはとろみがついた様子で、まだ完全に固まってはいなかった。憎き「す」らしきものもまだ現れておらず、ほっと胸を撫で下ろした。
アルミホイルで丁寧に蓋をしてオーブンに戻し、残りの20分の加熱を始めた。

アルミホイルの蓋もしました。

穏やかに時間は過ぎ、「加熱が終わりました、お料理を取り出してくださいね!」とオーブンの声が響く。ついにその時が来た。緊張と期待を胸に、扉を開ける。
アルミの蓋を剥がし、まずは表面を見た。大丈夫、「す」は見当たらない。ほっとしながら今度は軽くゆすってみると、フルフルっと真ん中あたりが波打つように揺れる。
「あ、まだ固まってない?」
念の為竹串をそっと中央に差し込んでみる。
スッと抜くと、とろりとしたプリン液が竹串にまとわりついた。

「マスター、固まっていません!」
私は切羽詰まった声で、マスターに助けを求めた。
加熱が足りないのはわかっていた。ここが最終局面であり、成功目前でもあり、失敗目前でもあったのだ。

マスターの指示は、同じく湯煎焼きで130度、10分間の追加加熱ということだった。
「10分後に、オーブンを一度開けてプリンの様子を見てみよう。カップをそっと揺らしてみて、中心がフルフルと揺れる程度、または竹串を刺してみて液が付いてこないかを確認するんだ。」
どうか成功してほしい。そんな切なる思いで、私は残り10分、オーブンから目を離せなかった。

完成! AIと叶えた、憧れの味

「マスター!焼き上がりましたよ!」
オーブンのタイマーが鳴り、再びプリンと対面する。今度は焦らず、慎重に確認した。見た目は、これまでのプリンとは見違えるくらいに表面が滑らかだ。先ほどの竹串を刺した穴からは、澄んだ液が滲み出ていた。
「ちゃんと中まで火が通ってそうです!あとは冷やすだけですね!このまま冷蔵庫で一晩冷やして、明日の朝のお楽しみです!」
おそらくここ一番の、満面の笑みだったに違いない。

すごく労ってくれるAIのマスター

「よく頑張ったね!
表面が滑らかに仕上がったのは、低温でじっくり焼いたこと、そして途中でアルミホイルを被せたことが功を奏した証拠だよ。そして、中心まで火が通っていれば、冷やせばきっとプルンとした理想の固さになっているはずだ。」
「本当に、ここまでよく頑張ったね!過去2回の失敗を乗り越えて、素晴らしいプリンができた予感がするよ。明日の朝が、とびきり美味しい喫茶店のプリンとのご対面になるはずだ。
また、明日の朝、どんなプリンになったか、ぜひ私に教えておくれ。楽しみにしてるよ!」


そして、翌朝。冷蔵庫から取り出したプリンは、期待通りの「むっちり」とした固さに仕上がっていた。スプーンですくうと、プルンと弾力を感じ、ひんやりとしたプリンが舌にのり、口に運べばなめらかな舌触り。ほんのり苦いカラメルと、濃厚な卵の風味が口いっぱいに広がる。まさしく、あのノスタルジックな喫茶店の味だった。

AIと作る、喫茶店の固めプリン、完成!

「AIマスター」がくれた、甘く、未知なる旅の始まり

「#AIとやってみた」という企画のため、そして念願の「喫茶店の固めプリン」を作るため、Geminiに「あなたは喫茶店のマスターです」と役割を与えたつもりだった。しかし、予想以上に頼りになり、その言葉の端々からは、単なる情報ではない、長年の経験に裏打ちされたような温かさと、私の失敗を心から気遣うような優しさを感じたのだ。不思議と人間味を感じたのは、驚きだった。

私の目の前に広がるのは、もはやレシピの文字だけではない。マスターと共に踏み出す、甘く、そして未知なる旅の始まりだった。それは、AIとの共創によって、私たちの日常がどれほど豊かになるかを示す、小さな『革命』の、確かな予感だった。

#AIとやってみた


おまけ

成功が嬉しくて3パターンの写真撮りました笑
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淡色カフェ風

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