「私とチョコパイと少しの毒と。(1月21日)」
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昨日(1月20日)の大寒を狙い澄ましたように、私の住む地域では冷え込みが厳しくなった。そこに加えて北からの風も強く、報じられている『-1度』の気温から、体感の温度をさらに押し下げている。
気象衛星に加え、スーパーコンピュータの性能で弾き出した気象予測は、滅多なことでは外さない。
夕焼け空を背負い、下駄や靴を飛ばしては、その裏表で明日のお天気を天に任せていた頃からは夢のようである。
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この時期のわが家のお台所は、一日の家事が終わり、火を落とすと底冷えの寒さとなる。
シンクの下、冷暗所では普段と全く表情を変えない胡麻油の隣で、オリーブオイルが白く固まっている。
朝一番にその様子に触れて、私は毎年、厳寒の到来を知る。
私の地域でこの調子だから、寒さの厳しさが比較にならない北海道では、この時期に『凍ってはいけない物を冷蔵庫に入れる。』というお話は、あながち大風呂敷でも方便でもなさそうだ。
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さて、note界隈でも寒さの便りが急に増えたが、寒さの逆手をとったお話も聞こえてくる。
先日、お知り合いになったばかりだが、その軽妙洒脱で気の利いたお話に魅了させられるnote友だち『田口麻衣子』さまの記事『冷えたチョコパイ』に感銘を受けたので、引用させていただくことにした。
冷えたチョコパイ
/田口麻衣子
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チョコパイを冷凍庫で冷やして楽しむ。その醍醐味は、私も好きだ。
冷凍庫から出してすぐのチョコパイからは、冷えびえとした冷気が白い霜となって落ちる。それをエアコンのよく効いたお部屋でぬくぬくと楽しむのは『背徳の味』がする。
でも、この楽しみだけは、全人類を一時的に敵へと回しても良いとは、大袈裟かもしれないが、寒いお台所に残してきたはずの良心に寒々とした痛みを感じる。
「誠に申し訳ない。」

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さて、そのチョコパイを頬張ると、うっすらと表面に纏ったチョコのコーティングが、ざくりとひび割れる食感と、常温よりも脆くなったバニラ風味のマシュマロが、儚くホロリと崩れる対比が楽しい。
他にもわが家の冷凍庫には、そのまま飲むには辛い安物のブランデーが、瓶に白く霜をつけて転がっていて、中ではアルコール度数の高さゆえに凍らずに、粘度をトロリとさせている。
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『罪の一つも二つも変わりはない。』とは、
私の内なる魔物の甘い声だが、
ここで室温に戻りつつあるチョコパイに、先程の安ブランデーを垂らしたら、間違いなく地獄に直行だろうな、と。
寒さに凍える人々を想像して、心に幾ばくか呵責があるが、甘い誘惑に私は負けた。甘い毒を服む。
なお理性を保ちつつ、現世に足を残す。いつもよりも少し悪い子の私がいる。
今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)
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田口麻衣子 さま
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