「月曜日はお休み。考え事もスイッチオフ。(6月29日)」
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週末の熱気が嘘のよう。月曜日の朝は静かに時を流して行く。
ピアノ弾きとして、自営業として生きる私は、自分でお休みを決められる特権を持っている。
けれど、私の1週間は、週末の本番に向けて少しずつテンションの糸を巻き上げていく、一種の逆算のサイクルで回っている。
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月曜日から始まり、日曜日の拍手の中で終わる。
そんな大きなうねりの中で、自然発生的に「月曜日はオフ」と決めるようになった。ここで一度、ピンと張り詰めたネジを緩めておかないと、1週間の流れがうまく巡らなくなってしまう。
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今日、月曜日はオフ。私はお休みなのだ。
いつものコーヒー屋さんの隅の席で、温かいカップを両手で包み込む。
流れ込んでくる珈琲の香りに、ようやく身体の輪郭がほどけていくような気がする。
ふと、自分の両の手を見つめてみる。
自ら進んで厄介事を引き受けてしまう、我ながら困った性格だと思う。
体調を崩している母のサポート、そして何より、今、心に深く刺さっているのは、大親友のHikarunさんのこと。
『薄情者!』との"そしり"を受けるかもしれないが、もう少し器用に立ち回ることができるなら、ここまで自分を追い込むことには至らなかったかもしれない。
でも、仕方ない。損な性分ではあるが、これこそが「私」という者なのである。

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ところで、私が奏でているピアノには、たくさんの弦が張られている。
そして、そのピアノの弦(ピアノ線)というのは、信じられないほど頑丈にできている。
何十キロという強い張力に何年も耐え続け、めったなことでは切れない。
けれど、どれほど頑丈な弦であっても、限界を超えて張り詰めすぎたとき、切れるときは本当にあっけなく、鋭い音を立てて切れてしまう。一度切れてしまった弦は、もう二度と元の音を奏でることはできない。
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今、この瞬間でさえも、Hikarunさんのことを想うと、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
"何かできることはないか、もっと寄り添えないか。"
そんな想いが、知らず知らずのうちに自分自身の心の弦を限界まで引っ張ってしまう。
「無理をしたら、切れてしまう」
その厳然たる事実を、私は鍵盤を通じて誰よりも知っているはずなのに。
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だからこそ、今日のこの月曜日のオフは、私にとっての「調律」の時間なのだ。
まずは私自身の弦を、少しだけ緩めてあげなくてはならない。
めったに切れないはずの弦を守るために。
大切な人たちを、この両手でずっと支え続けるために。
珈琲が、喉の奥をゆっくりと温めていく。
今はただ、新しく何かをつかもうとせず、この満たされた重みをそっと抱きしめていよう。
明日からまた、優しい音を紡ぐために。
今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)
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