見出し画像

「歴史教育を考える。(7月15日)」

*
先日、大学で講師をなさっておられる方から
ちょっとビックリなお話を聞いた。

先の世界規模の戦争、World War II(第二次世界大戦)において、『日本と戦争をしなかった国を選べ』という設問で
選択肢を『🇺🇸U.S.、🇨🇳中国、🇷🇺ロシア(旧ソ連)、🇩🇪ドイツ』として学生たちに答えさせたところ、

受講生50名のうち12名が、日本と戦争しなかった国として🇺🇸U.S.を選んだ。
さらには、🇯🇵日本と🇺🇸U.S.が戦いを交えたとして正答をした中から、『🇯🇵日本と🇺🇸U.S.のどちらが勝ったのか』と、真顔で質問をする学生もいて、とても驚いたという。

*
気になって周囲の方に聞いて回ったところ、
歴史については、

"江戸時代中頃までは、十分に時間を掛けて丁寧に習う"のに、
それ以降、特に近現代の昭和時代については学年末に差し掛かり、授業も小走りになって、記憶に残っていないという。

学校教育とは離れるが、娯楽としての一面、江戸末期から明治維新に続くあたりは、とりわけコンテンツが豊富で、私たちには身近であると言える。

大河ドラマなどで視聴者ウケが良く、キャストを入れ替えつつ、これまで何度も製作放映されていた幕末から明治に掛けての《尊皇攘夷》、その激動の時代を生きた幕末の志士。例えば、坂本龍一が主人公のNHK大河ドラマ《龍馬伝》、西郷隆盛の《西郷(さご)どん》、

先の二人に比して極めて地味な印象が否めないが、《日本資本主義の父》と呼ばれ、社会福祉事業の分野でも多大な功績を評価されて、今の一万円札に描かれている《渋沢栄一》。
その生涯を描いた2021年の大河ドラマ
『青天を衝け』。あなたは覚えておられますか?

("小難しい文章"を読むと眠くなる説。)

*
近現代というと、先の戦争で日本やイタリアとともに同盟関係にあったドイツでの歴史観は、

《ホロコースト》への国家・民族としての反省もあって、じつに丁寧に教えているのに、
同じ時期の歴史を日本では、しっかりと子どもたちに伝えないのは、なぜだろう。
誰か教えてください。

*
でも、現代の社会情勢を考えるのに、
『源氏物語の作者が紫式部』や『江戸幕府の初代将軍が徳川家康』だと知っていても、どれほどの助けになるだろう。

現代を考えるには、直接に流れが続いている近現代史こそが大切ではないの?

幕末の志士・坂本龍馬に関心を持つのは素晴らしい。
けれど、64年の長い時間の内に、戦乱と平和、敗戦からの戦後復興。高度成長期を迎え、日本が元気で右肩上がりの成長が永遠に続くとの夢を抱かせてくれた《昭和》時代。

昭和からの繁栄の残影とバブル崩壊、そして少子化と急激に進む高齢化。失われた30年+αに包まれた《平成》時代と、低成長・デフレの幻影に苦しむ《令和》の今日。

日本国内にいても、さまざまなメディアを通して漏れ聞こえてくる世界情勢は、段々と歯止めが効かなくなって来ている地球温暖化。将来起こるであろうと言われている途上国の人口爆発。
そこから派生する食糧と安全な飲み水の確保は、《食糧の安全保障》とも呼ばれており、先進国では、各国の穀物メジャー(Grain major)(注釈※)が着々と囲い込みを進めている。

国と国との外交は、シビアである。
私たちは、世界の現在の動きに則した近現代の歴史観をきちんと抑えて置かなければ、国際社会で生き残るのは難しいと私は思うんだけれど…。

今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)

(注釈※)
穀物メジャー(Grain major)
🇺🇸カーギル (Cargill)、
🇺🇸ADM (Archer Daniels Midland)、
🇫🇷ルイ・ドレフュス (Louis Dreyfus)、
🇨🇭グレンコア (Glencore) など。

This is the bottom.
--

いいなと思ったら応援しよう!

みやび ご支援くださり、ありがとうございます。くださったチップは、楽譜やご本の購入代金に使わせていただきます。