「あなたは、おはぎが好きですか?(9月23日)」
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圧倒的な暑さで私たちを苦しめた夏は、あっけないほどにアッサリと立ち去り、その後には涼やかな空気の秋が、素早く流れ込んできた。
日中の晴れ間は、最高気温に30度を窺(うかが)うこともあるけれど、おおむね28度を天井に落ち着いている。
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さて、今日は秋分の日。私は、昨日と今日は地元を遠く離れて、ピアノ弾きのお仕事。
昨日は頑張ったご褒美として、秋のお彼岸を感じる和菓子『おはぎ(団子)』を食後のデザートにご馳走していただいた。
お米(うるち米)のお団子を芯に、小豆を炊き上げて裏ごして皮を取り除き、砂糖を加えて練り上げた、なめらかな舌触りが特徴のあんこ、《こし餡》で包み込んだお菓子。
お萩(おはぎ)餅の呼び名は、この季節に見ごろを迎える萩のお花に求めたもの。
だから、全く同じお団子を春には、肉厚で和の紅色に咲く牡丹(ぼたん)の花《牡丹餅(ぼたもち》とする。
1年に2度迎えるお彼岸は、春と秋にある。
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じつは10代の頃の私は、卵にバター、グラニュー糖をふんだんに使ったシュークリームなど、洋菓子への好みが一辺倒だった反面、
夏の日に、見た目にも涼やかなガラス器に盛り付けされた《黒蜜寒天》ーその天掛けされた黒蜜の癖のある甘みや、おはぎなどのお団子に塗られた小豆餡の、もっさりした感覚が好きになれなかった。
でも、数年前に長野県に旅行した友人からのお土産《信玄餅》に付いていた、きな粉と黒蜜が美味しく、これまで和菓子の甘味を苦手にしていた私の食の人生観がガラリと変わった。
母に話すと、『年齢を重ねて、好みが変わったのかしら?』と。
『あなたも大人(の舌)になったのね。』との言葉に、少し恥ずかしくなったのを覚えている。

香ばしいきな粉と濃厚な甘さの黒蜜が、
私がトリコにする。)
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なるほど、そうかも知れない。
黒蜜や黒砂糖、そして大豆の風味を微かに感じる上品な甘さの和三盆(わさんぼん)。西洋のグラニュー糖とは違う"日本の甘味"たち。
そこに内包された和の心を、今の私は、少し分かった気がする。
やはり、母の言葉通り、私の食の歳時記は、一つ歳を重ねているのかも知れない。
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あなたは、今年の秋分の日に、《おはぎ》を召し上がられますか。
黒蜜や黒砂糖、そして和三盆。日本の甘味は、お好きですか?
荒々しさを心に残した夏に手を振って、
穏やかで、たおやかな季節を笑顔でお迎えいたしましょう。
今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)
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