お仕事やめ太郎、 アーネスト・ホーストと拳を交える
オランダ北部のフローニンゲンに移住したお仕事やめ太郎が気づいたらキックボクシングをしていた(無理やりさせられていた)という話は1年半前に次の記事に書いた通りだ。
それからも地味に続けてきたキックボクシング。
最近では週に1回金曜日に30分のマンツーマントレーニングが習慣となっている。
そしてそんなやめ太郎に耳を疑うようなニュースが届いた。
「6月28日にあのアーネスト・ホーストがフローニンゲンに出張1日K1トレーニングにやってくる」と言うではないか。
念の為に確認しておくけど、皆さんアーネスト・ホーストはご存じだろうか。
あのK1全盛の2000年代において、前人未到の4回優勝(ジェロム・レバンナとかマークハントですら優勝したのは1回・2回程度)。
同じく優勝4回を誇るのはセームシュルトだけ(でもセームシュルトは2m18センチとかある超巨人)。それに対してアーネスト・ホーストは1.9m。その体格差がありつつも4回の優勝は才能が突出していると言っていいだろう。
間違いなく過去のK1ファイターで実力No1と言っていいだろう。
普段はキックボクシングの練習に全く身が入らないやめ太郎もこの知らせを聞いた5分後には申し込んでいた。
それくらいの憧れ。
今朝はとうとうそのイベントの当日ということもあって、さすがのやめ太郎もウキウキが隠せない。
そこへ嫁さんがやってきて、こんな質問をやめ太郎に投げかけてきた。
嫁さん:「アーネスト・ホーストって白人のおじさんでしょ?」
いや、黒人である。
嫁さん:「あれ、私が思ってたのは白人の髭生えてる人なんだけど」
いや、黒人だしそんなに髭のイメージもない。
ただまあ、K1全盛期の白人ファイターと勘違いしている可能性は大いにある。
例えば
アンディー・フグ(こちらはスイス人、残念ながら既に他界してしまった)

もしくはピーター・アーツ(こちらはオランダ人)

この2人あたりと勘違いしているんだろうな、と思ってスルーしていた。
すると嫁さんはしつこくこう続けた。
嫁さん:「私が思ってたのはこの人だったんだけど、全然名前が違ったわー!」と見せてきたスマホ画面にはこんな写真が。

いや、この人はK1じゃなくてプロレスやで。
しかも1980年代に猪木さんと戦ってた奴やで。
まず時代が違う。
むしろなんでハルク・ホーガン知ってるん??
漫画20世紀少年にそのネーミングが登場したくらいの古典やで。
あい変わらずうちの嫁さんどうかしてる。
さて、気を取り直そう。
こちらが本物のアーネスト・ホースト。

ということでチャリで片道40分。
そのトレーニング会場に到着すると既に熱気がすごい。
というよりも単純にエアコンのない会場で温度と湿度がやばい。
何もしていなくても汗が噴き出てくるくらいだ。
それもそのはず熱波に襲われている最中のヨーロッパ。
そして体育館にエアコンなんてないのだ。


なんだかもっとカジュアルなトレーニングかと思ったら、割とガチ勢がたくさん。

華々しく入場するのかと思ったら、普通にベンチに座って保護者と世間話しとる。
いきなり準備運動が始まり、2人1組でのスパーリングやコンビネーションの練習などたっぷりと1時間半練習。
その間、アーネスト・ホーストは練習方法をオランダで事細かく説明したり、こう来たらここがカウンターのチャンスだ。とか、ここで油断はしちゃいけない、とか様々なアドバイスをしていた。(多分。オランダ語だからわからんけど)
そして何度もやめ太郎の所にも来てくれた。
「あれ?日本人ですか?フローニンゲンに住んでるの?面白いですねー」
驚くべきことにアーネスト・ホースト日本語めっちゃ喋れるじゃん。
「あなたはやめ太郎のヒーロー、今日はめっちゃハッピー」と伝えると満面の笑顔で握手してくれた。
ぶっちゃけトレーニングなんてどうでもよくて、アーネスト・ホーストを見たいという欲求は充分満たされた。
そして、トレーニングの後もアーネスト・ホーストはとてもフレンドリーで誰とでも会話を楽しみ気軽に写真撮影に応じていた。
もちろんやめ太郎も記念に撮影してもらった。

エージェントから顔出しNGとされているので失礼ながらホースト氏のみ顔出しとなるが、この写真は宝物となるだろう。
やめ太郎はトロント空港でマイケル・ジョーダンを1メートルの距離で見て、札幌の真駒内公園でコンサート直前のミスチルのボーカルに偶然遭遇してボーカルからたまたまやめ太郎の足元に飛んできたサッカーボールを蹴り返したことがあったり、新宿駅で京王線に乗ったら隣に見栄晴が座っていたり、と色々なスターに会ってきたけれど。
アーネスト・ホーストほど感動したことはなかった。
交わした握手の手のひらは熊みたいに分厚かった。
でもその瞳はマザーテレサみたいに優しかった。
ありがとう、アーネスト・ホースト。
27年前くらいに八王子のアパートで六法全書を片手に試験勉強しながらも食い入るようにk1の試合をみていた若き日のやめ太郎の夢が今日また一つ叶ったのだ。
これからもずっとあなたのファンだから!!
あー、お仕事したい。
