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サグラダ・ファミリアを訪ねて

数カ月前まで、バルセロナに行くことなど想像もしていませんでした。

当時住んでいたプラハから2時間半で行けることを教えていただき、迷わずフライトチケットを予約してバルセロナへ飛びました。
アントニ・ガウディ(1852-1926 )の象徴的な民間建築「カサ・ミラ」を巡り、その余韻を抱えたまま、私は彼の集大成へと歩を進めました。

聖堂に近づくと、多くの人で賑わっていました。その中にはシャボン玉を飛ばしているパフォーマーの姿も。青空に舞うシャボン玉、自然を敬いその高みを侵さぬよう、慎ましやかに積み上げられた石の祈り。日常の風景と、1世紀以上かけた神聖な建築が混ざり合う、バルセロナ特有の空気感がそこには漂っていました。



入口は複数ありますが、私はCから入場しました。事前にガイドアプリをインストールし、自分のイヤホンを装着。

サグラダ・ファミリアは、建物全体で「聖書」を表現しているといいます。音声ガイドは外観の模型の説明からスタートするのですが、実は私、案内板の数字を見つけるのに少し迷ってしまいました。念のため記しておくと、ガイドは外から始まるので、これから行く方はぜひ見逃さないでいただきたいです。


建物に入る際、自然とお辞儀をすると、中にいたスタッフの方も微笑みながら丁寧にお辞儀を返してくださいました。
中に入ると、ステンドグラスを通して差し込む陽の光が、聖堂内を鮮やかに染め上げていました。

「The straight line belongs to man,the curved one to God」というガウディの信念通り、まるで巨大な森の中に迷い込んだかのような柱が、天井に向かって枝分かれしています。そこへ差し込む色彩は、東から西へ、一日の移ろいに合わせて表情を変えるよう緻密に計算されているといいます。圧倒的な光の空間に、ただ無心になって身を委ねていました。ちなみに、彼が建設に携わった地下礼拝堂と東側の「生誕のファサード」は、世界遺産にも登録されています。

ゆっくりと聖堂を歩きながら、ガウディの信念を自分の中に落とし込みます。


その後、ミュージアムへと向かいました。そこには覗き窓の先にガウディのお墓があります。遠くから静かに挨拶をさせていただきました。彼は生前、「My client is not in a hurry.」と語っていたといいます。

ふと、この聖堂に一人の日本人が関わっていることを思い出しました。彫刻家の外尾悦郎さんです。ガウディの精神を深く理解し、何十年もの歳月をこの聖堂の彫刻に捧げてきた方。ガウディが遺した言葉を彫刻という形で具現化し続けてきた彼の存在を知ると、国境を超えた「ガウディの魂の継承地」としての側面が、より強く胸に迫ってきました。

ミュージアムを出てお土産売り場へ。置物やマグネット、カレンダーや本、クリスマスのオーナメントなどが並んでいました。
今回、私は約3時間の滞在でしたが、3時間以上を確保すれば、より隅々まで彼の思想を探求できたかもしれないと思いました。イヤホンから流れる解説を聞きながら見れば見るほど、ガウディの想いが心に染み込んでくるからです。

“Originality consists in returning to the origin.”
“Anything created by human beings is already in the great book of nature.”
“Glory is light, light gives joy, and joy is the happiness of the spirit.”

「未完成の建物」という言葉の裏にある、生命力のようなもの。バルセロナで過ごしたこの数時間は、私にとってかけがえのない貴重な体験となりました。



¡Muchas gracias!

※記事はここまでです。
読んでくださりありがとうございました。

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