この人なら話せる」と思ってもらうために|初回面談の流れと注意点
「話してよかった」と思ってもらえる面談には、理由がある
キャリア支援やカウンセリング、相談業務において
最初の面談の質は、その後の支援を大きく左右します。
どれだけ知識や技法があっても、
クライエントが「安心できない」「話しづらい」と感じてしまえば
本音にはたどり着けません。
今回は、
初回面談で大切にしたい流れと、各ステップでの注意点を整理します。
ステップ1|ラポール形成(信頼関係づくり)
立ち上がって、笑顔で出迎える
第一印象は数秒で決まります。
立ち上がって目を合わせ、穏やかな笑顔で迎えることで
「歓迎されている」という安心感が生まれます。
まずはこちらから名乗る
支援者側から名乗ることで、場の主導権をやわらかく持ちつつ
クライエントの緊張を和らげます。
お名前の確認と、気遣いの言葉がけ
・お名前の呼び方を確認する
・来所までの大変さや、時間を作ってくれたことへの配慮
こうした一言が、距離を縮めます。
申し込みに至った「意欲」と「勇気」を承認する
相談に来ること自体、エネルギーが必要です。
「よく来てくださいました」と言葉にして伝えることで
クライエントは「ここに来てよかった」と感じます。
秘密厳守の説明と、メモを取る許可
安心して話してもらうために、
・守秘義務があること
・記録の目的
を丁寧に説明し、同意を得ます。
ステップ2|主訴の確認(インテーク)【約10分】
ここでは
「今日は何について話したいのか」
「一番困っていることは何か」
を明確にします。
ポイントは、遮らず、評価せず、急がないこと。
クライエントの言葉をそのまま受け取る姿勢が大切です。
ステップ3|問題の整理(傾聴・時系列)【約10分】
起きた出来事を
時系列で一緒に整理していきます。
・いつ頃から
・何がきっかけで
・どんな変化があったのか
ここでは「正解」を探さず、
事実と感情を分けて整理することを意識します。
ステップ4|選択肢の提示・検討【約10分】
支援者の価値観を押し付けず、
複数の選択肢を並べて一緒に考えるフェーズです。
クライエントの考えを尊重しながら、
「こういう見方もありますね」と視点を広げていきます。
ステップ5|クロージング(尊重と継続支援)【約5分】
最後は、
・今日話した内容の簡単な振り返り
・クライエント自身が得た気づきの確認
・今後の支援の方向性
を共有します。
「今日はここまで話せてよかったですね」
そんな一言が、次につながる安心感になります。
面談は「技法」よりも「姿勢」
ラポール形成からクロージングまで、
大切なのは完璧に進めることではありません。
・受容
・共感
・尊重
この姿勢が一貫しているかどうかが、
支援の質を決めます。
「また話したい」
そう思ってもらえる面談を、
一つひとつ丁寧に積み重ねていきたいですね。
