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【出産レポ】“安産”なのに地獄だった|子宮口全開から1分で産まれた話(初産・普通分娩)

初産、普通分娩、予定日超過。
子宮口全開から、わずか1分で出産。

いわゆる“安産”でしたが、陣痛の痛みは想像を絶するものでした。

この記事では、陣痛が始まってから出産に至るまでの流れを、できるだけ詳細に記録しています。



プライベートのSNSにはレポどころか妊娠・出産したことすら報告していない私。

匿名のこの場では、自分の出産レポを書いてみようかなと思います。

なぜかというと、私自身が妊娠期間、ネット上に溢れる有象無象の出産レポを読み漁ったから。

実際の出産レポを多数読んで思ったことは、

お産は、ひとつとして同じものがないこと。


まさに十人十色の出産レポを読みながら、

私のお産はどんな風になるんだろう

と、楽しみと不安が入り混じりながら、1つでも多くの「パターン」を知っておきたい。そう思っていました。


そして、お産を終えた今。
私の出産レポも、もしかしたらどこかの誰かの励みになるかもしれない。

そう思い、残してみることにしました。

40w1d 4:50|いつもと違う朝

39週の1週間は、ほぼ毎日夜中に前駆陣痛がありました。
軽い生理痛のような前駆陣痛が夜中に続き、朝には治まっていました。


お産の気配を本格的に感じたのは、予定日超過1日目のこと。

いつものように夜通しの下腹部痛があったことに加え、

  • 4:50、トイレで血の混じったおりものを確認(おしるし)。

  • 9:00、トイレでさっきより量の多い出血を確認。


日中はいつも通り腹痛もほぼなく過ごし、夕方は昼寝をしていました。

  • 18:00、昼寝から目が覚めると、下腹部が繰り返し痛み始める。

でもいつもの前駆陣痛のような軽い痛みだったため、いつもどおり晩ご飯の準備。

この時はこの腹痛が本陣痛だったなんて、思ってもいませんでした。


22:00|陣痛の始まり

いつもは夜中だけだった規則的な腹痛が夕方からあったので、すこし間隔を気にしてみようと思い、お風呂に入っている間、時計を見ながらざっくり測ってみることに。

  • 22:00、20分ほど湯船につかっている間に、3回の陣痛あり。

意外と陣痛間隔が短いことに驚き、この間隔が継続しているのかを確認するため、お風呂上りから陣痛カウンターをつけ始めました。

  • 23:00、およそ8分間隔の陣痛が1時間継続。まだ軽い生理痛ほどの痛み。


日付が変わり、とりあえず横になって寝ようとするも、痛みが徐々に強まってきて寝られない。

  • 1:45、トイレで鮮血(おしるし)を確認。

トイレの後は陣痛カウンターを再開。
引き続き8分間隔だが、痛みがどんどん強まってきており、この辺りから「これは本陣痛だ」と確信しだす。

  • 3:10、病院に電話。この時点では陣痛中でも全然元気に喋れている。5分間隔になったらまた連絡するように言われる。

ここから朝までひたすら陣痛カウンターをつけ続け、この日は一睡もできませんでした。


朝方にかけて陣痛間隔が狭まってきて、8時になるころには5分間隔を切っていました。

  • 8:30、病院に電話。陣痛間隔が5分を切ってきたことを伝えると、病院に来るよう指示。

事前に登録していたタクシーを呼び、急いで家を出る準備をしました。


40w2d 9:30|病院へ

病院に到着すると、予約の列をすっ飛ばしてすぐに診察をしてくれました。

  • 9:30、内診の結果、子宮口4cm開大。このまま入院に。

「病室まで車いすで行く?」と聞かれるも、「いえ、まだ全然歩けます💪」と歩いて病棟を移り、入院の説明や手続きなどを終えました。

この時点では陣痛中もまだ会話はできるものの、動作を止めてグッと我慢するような痛みでした。

  • 11:00、40分間のNST。陣痛間隔は5~6分、たまに3~4分。赤ちゃんはよく動いていて元気いっぱい。

助産師さんには、「今日中に会えたらいいかな。明日になると思うよ」と言われました。


12:00、病室でお昼ごはんが出されたため、完食。

そしてお昼ごはんを食べた直後から、一気に陣痛の痛みが加速していきました。

  • 12:50、陣痛が3分間隔に。陣痛中は動けないほど痛く、とにかく呼吸に集中。

赤ちゃんに会えるのは明日か、早くても今晩。あと12時間もある・・・。
時間が無限に感じながら、ひたすら陣痛に耐えました。

1時間半ほど経ち、どんどん強くなる陣痛に不安を感じてきて、ナースコールを押すことに。

助産師さん同士で「NSTにします?内診しときます?」と相談のうえ、いったん内診してみましょうとなり、診察室へ。

  • 14:20、内診の結果、子宮口7cm開大。このまま陣痛室へ移動することに。

内診のために下着を脱ぐと、べっとりと血の塊が付いていました。


14:30|叫び声響き渡る陣痛室

自分が陣痛室に移るタイミングで、夫にLINEして病院に来るよう伝えました。

私も余裕がなくて、「きて 陣痛室」という短文LINEを送ったので、夫は「もう今にも産まれそうなのかも」と、ものすごく焦ったらしいです。

焦りすぎて自転車で壁に衝突したらしく、流血しながら陣痛室に登場。

今となっては「そんなに急いで来てくれたんだね」と、感謝とほほえましい気持ちでいっぱいなのですが、陣痛中はそれにすら腹が立って。

「こっちは陣痛で死にそうなのに、なんであんたが怪我して心配事増やしてんの💢」と思いました。


  • 子宮口7~8cmの陣痛が一番長くて辛い。声を我慢できなくなってくる。

「陣痛中は呼吸が全て」と予習していたので、とにかく鼻で吸って口で細く長く息を吐くことに全集中していました。

でもそのたった1つのことが難しくなるくらい、お腹がエグられるように痛い。

陣痛中は「うぁああああああ」と唸るような叫び声が何度も出ました。

時折助産師さんが子宮口の開きをチェックしに来るも、2時間ほど8cmから進まない。

「こんなに痛いのに全然進んでいない。一体いつ終わるんだろう」と、この時が一番絶望的な気持ちでした。


  • 16:30、破水。

バシャ!!っと、大量の生温かい水が出てきて、すぐさまナースコール。

「破水したらどんどん痛みが増してくるからね!」
と助産師さんに言われ、さらに絶望の追い打ち。

助産師さんに、「腰痛い?」としきりに聞かれました。
(お産が進むにつれて、陣痛中の痛みがお腹→腰→肛門あたりに移っていくそうです。)

お腹がダンプカーに何往復も轢かれてるぐらい痛くて、正直腰の痛みはあんまり感じていなかったけど、「腰が痛くならないとお産が進んでると思ってもらえない」と思い、「ちょっと腰も痛くなってきました」と申告😂

破水の後は羊水がとめどなくジャバジャバ流れ、さらに卵膜がどんどん剝がれているのか出血も多く、自分の周りが血の海になっていました。

そんな中でも、夫はずっと手を握っていてくれました。


そのうち陣痛中にいきみたくなってくるようになりました(おそらく痛みが肛門あたりまで降りてきた)。

陣痛中、助産師さんに肛門をググっと押してもらうと、いくらかいきみたい感が緩和されるので、夫にバトンタッチしてもらって陣痛中はひたすら肛門を押してもらいました。

もうこの時は地獄のように叫び散らかして、夫にも怒鳴り散らかして、本当にこの世の終わりのような光景だったと思います。


  • 子宮口9cm、陣痛の合間にリラックスタイムが訪れる。

破水からここまで、大きなクッションを抱え込んで四つん這いの体勢でしたが、だんだん手足がしんどくなってきて仰向けになることに。

ベッドに備え付けのテーブルを両足で押すようにして踏ん張っていました(ベッド壊れなくてよかった)。

頻繁に内診してもらい、子宮口9cmまで開いてきて、あと一息という段階に。

なぜかこの頃には、自分の中で若干の余裕が生まれてきていました。

陣痛中は、いきみの逃し方が分かってきたし、これ以上の痛みはきっともうない。

痛みが引いている間は、なぜかふっと力が抜けて、寝る前のように目がトロンとして、リラックス状態。
さっきまで散々怒鳴っていた夫に対し、「ありがとう」と言っている自分がいました。


陣痛が強い状態で内診をすると子宮口が9.5cm開いているということで、いよいよ分娩室へ移動。


18:20|子宮口9.5cm、分娩室へ

分娩室に移動した後、助産師さんがなにやらお股をチクチクパチパチしてくれました(人工破膜?)。

この処置も痛すぎましたが、陣痛の痛みが尋常じゃないので、もはや可愛く思えてくるレベル。

処置が終わった後は、「膜が立派だね!」「へその緒も立派だよー!」と、謎の励ましをたくさんもらいました。


分娩台に上がってからというもの、陣痛の痛みに耐えた後は苦しくて苦しくて吐きそうになり、水も飲めないほど疲れ切っていました。

そうこうしているうちに分娩の準備が整い、毎週妊婦検診を担当してくれていた先生の姿が見えました。

先生に「もう産まれるからね」と声をかけてもらった瞬間、フワッと気持ちが軽くなり、「あと少し、頑張らなきゃ」と思えました。

夫も分娩室に入室し、助産師さんから「もういきんでいいよ」の合図。


  • 「18時44分、子宮口全開大!」

助産師さんが声を上げ、次の陣痛でいきむことに。

陣痛の波が着た瞬間、息をグッと止めて、両手両足に力を込めて全力でいきみました。

力いっぱいいきむと同時に、ドゥルンと赤ちゃんの頭が出た感覚がありました。

まだ陣痛の波は引いていない。途中で止めるのも怖かったので、「もうこのまま全部出すぜー!」と勢いに任せ、もう一度いきみました。

ドゥルン(弱)

👨‍⚕️👩‍⚕️👩‍⚕️先生・助産師さん①・助産師さん②
「「「もういきまないで!!!」」」


  • 「18時45分、赤ちゃん産まれました!」

子宮口全開大の合図から、1分。

一波の陣痛で、頭と体、全て出し切ったようです。


産まれた直後、赤ちゃんはゴポゴポ言っていて、どうやら羊水に溺れているようでした。

先生に必要な処置をしていただいた後はすぐに産声をあげ、おしっことうんちも早速出したそうです。

その後体重を測ると3,390g。身長は52cm。スラっと背の高い、そこそこBIGなベビーでした。

助産師さんに連れられて初めて対面した我が子。

鼻のぷつぷつ、伸びた爪、皮がボロボロのちっちゃい手、なぜかもう付いていた耳クソ(?)さえも可愛く愛おしかったです。


一方の私はというと、一気に全て出し切ったせいか、お産の後もお股がジンジン痛い。
「赤ちゃんが出たら全ての痛みを忘れる」と聞いていたのに、話が違うな??

産後5分程度で胎盤が出てきて、その後は裂傷した会陰を縫合してもらいました。

麻酔はあったものの、チクチク縫われている感覚があってめちゃくちゃ痛い。何度か麻酔を足してもらいました。

先生たちがあーだこーだ言いながら30分以上かけて縫ってくれていたので、かなり複雑に裂けたんじゃないかと思い、予後を考えると恐怖でしかなかったです。
(それでも陣痛の痛みには代えられないので、早く出せてよかった。)

先生、助産師さんたちには、「早かったねー(笑)」と何度も言われました。


20:00|家族3人の初めての時間

私の処置が終わった後は陣痛室に戻り、ほどなくして夫と赤ちゃんが来てくれました。

家族3人だけで過ごす、初めての時間。

赤ちゃんは、ホニャアホニャアとか細く泣いたり、おっぱいを吸うように舌をチュパチュパしたり、時折目を開いてキョロキョロしたりしていました。

一挙手一投足が可愛すぎるし、なんか良い匂いもする。

こんな天使みたいな赤ちゃんが私たちの元に来てくれたんだなあと、夫婦で感動しっぱなしでした。


そしてさっきまで怒鳴り散らかしていた夫には、辛い陣痛・出産中ずっと手を握って励まして付き添ってくれたことに、改めて「ありがとう」と伝えました。

陣痛中に怒鳴ったことは全て忘れてください、と。😂


20:30|カンガルーケア

夫の面会時間終了後、赤ちゃんと2人だけの時間をもらいました。

お腹の上に乗せてもらい、肌と肌とを密着。

おっぱいに赤ちゃんの顔を持ってくると、乳首を咥えて口を一生懸命動かしていました。すごく不思議な感覚。

さっきまで泣いていた赤ちゃん。安心したのか、しばらくするとそのままお腹の上で眠ってくれました。

「産まれてきてくれてありがとう」と、たくさん話しかけました。


カンガルーケアの後は、赤ちゃんは助産師さんに連れられて小児科の先生のチェックへ。
離れ離れになるときも、泣いていました。なにこの可愛い生き物・・・。


その後私も子宮の戻りをチェック。
お腹を押すと血がドバっと出て、点滴を追加してもらいました。

後から知りましたが、分娩時(産後)の出血量が600mlを超えていて、出血過多の部類だったそうです。


22:00|病室へ

車いすで病室のベッドに連れて行ってもらったのは、消灯時間をちょうど過ぎたころ。

前日は夜通し陣痛カウンターをつけていたので一睡もできておらず、さらに出産の大仕事を終えて疲れがたまっているはずなのに、この日はほとんど寝られませんでした。


【さいごに】出産を経験して

他人のお産を「安産」とは言えなくなった
正直自分は、体力も筋力もある方です。妊娠の経過も順調で、陣痛から分娩までの時間も約8時間(母子手帳に記載の時間)と、初産婦にしては短いほう。

いわゆる、「安産」と言われるようなお産だったと思います。

それでもかなりきつかった。陣痛中は地獄のようだった。

助産師さんが最初に推測していたように、日付が変わるころまでお産が長引いていたら、頭がおかしくなっていたかもしれない。

そんな経験をしたので、いくら他人の出産エピソードで「分娩時間が短かった」「トラブルなく出産できた」と聞いても、私が「じゃあ安産だったんだね」とはもう絶対に言えないです。


夫に立ち会ってもらえたことが支えだった
陣痛の間、ただでさえ何をしたらいいか分からずテンパる夫に対して、追い打ちをかけるように怒鳴り散らかしてました。

今思うと、可哀そうなことしたな、と思います😂
でもそれくらい余裕がなかった。

それでも、夫はずっと私の手を握ってくれていて、「大丈夫だよ」「もう少しだよ」「赤ちゃんも頑張ってるよ」と声をかけてくれました。

私が「こうして!!」とブチ切れたら、文句ひとつ言わずやってくれました。

なにより、あんな血みどろで取り乱す私の姿を見ても、途中離脱せず最後まで付き添ってくれました。

そのおかげで、辛い陣痛を乗り越えられた。
赤ちゃん誕生の瞬間を一緒に見ることができた。
過酷なお産を一緒に乗り越えたという絆が強まった。

本当に、夫には頭が上がらないです。


夫の方はというと、目にする全てが壮絶過ぎて、途中記憶がないらしいです・・・。




ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

ひとつひとつの瞬間を思い出しながら書いたら、かなりの長文駄文となってしまいました。🙇‍♀️


最後になりましたが、これから出産に臨まれる方が、少しでも安心してその日を迎えられますように。

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