編み物未経験の私が100時間かけてセレモニードレスを編んだ話|臨月妊婦の挑戦
手芸なんて一切やったことのなかった私でも、時間をかければセレモニードレスを完成させることができました。
この記事では、ゼロからかぎ針編みをはじめた手順と、私が実際に参考にした本(編み図)や使った道具を紹介します!
最近の編み物ブームが気になっている
赤ちゃんのお洋服を手作りしてみたい
産休に入ったけれど、何をしようか迷っている
そんなあなたの背中を押せたらうれしいです。🙂
作ってみようと思った理由
「生まれてくる赤ちゃんのために何が必要かな~」といろいろ調べながら買いそろえていたら、「退院着(セレモニードレス)」はみんな素敵なものを着せていると知りました。
男の子だからあんまりフリフリなのもなぁ、となかなか「これだ!」という一着に出会えず。
そのうちふと、「せっかくだから・・・作ってみる?」と思ってしまったのです。
有給もフルで消化して約3カ月間の産前休業が取れたので、3カ月もあればゼロからスタートしても何とか間に合うんじゃないかと思い、チャレンジしてみることに。
完成までのフローと所要時間
私は手芸完全未経験から始めたので、かぎ針編みの基本を学んで少し練習をするところからスタートしました。
① 少人数レッスン参加(2時間)
かぎ針編みの超基礎を学ぶ。
② 小物で練習(約20時間)
写真付きの初心者向け教本で練習。
③ セレモニードレス制作(約100時間)
※編み図を読み解く時間・やり直しなど含む
合計:約120時間(1日5時間やって、24日ほど)
めちゃくちゃに不器用な私がやってこのくらいだったので、かぎ針編み経験者や手芸の感覚がある方だと①②を飛ばして、③も3~4割減くらいの時間でできるのではないかと思います。
ステップ①:少人数レッスン
本当に手芸が小学校の家庭科の授業以来すぎて独学では始められる気がしなかったので、ネットで「かぎ針編みの初心者講座」を探して参加するところからスタート。
少人数レッスンの見つけ方
Google検索で居住地(大阪)近辺の講座を探したところ、ストアカでちょうどいい講座を発見。
講師1人に対し参加者2名ということで丁寧に教えてもらえそうだったので、早速ストアカに会員登録して申し込みました。
ドキドキの初体験
用具等も持参不要の講座だったため、完全に予習なし・準備なしの丸腰で挑んだ当日。
講座でやったのは主にこの3つ:
・くさり編み
・こま編み
・引き抜き編み
講座オリジナルの編み図を渡してもらい、先生に言われたとおりにひたすら練習。
正直、編み図が読めないのはもちろんのこと、かぎ針すら持ったことない状態だったので、「この針で糸をくねくね通していくだけで帽子やら服やらができるの?」って半ば信じられないような気持ちで編んでいました。
ポキポキと折れていく心
針が糸から抜けちゃったり、何目編んだか数え忘れたときにはもうパニック。そんな時はすぐさま先生に助けていただきました。
針を持つ力加減も分からなすぎるので、うまく糸に通せなかったりゆるくなりすぎたり・・・とにかく編み目がぐちゃぐちゃ😂
一緒に受講していたもう1人の生徒さんは経験者なのかセンスがいいのかどんどんスムーズに進んでいて。
一方私は手元がおぼつかなさすぎて、先生にも「はい、ちゃんと持って!」って若干叱られる。「ちゃんと持つ」の持ち方が分からないのでちょっと泣きそうになる😂😂
隣の人はどんどん進めている中、編み目の数が合わないっていうので1段全部バババ!ってほどかれたり、「もう今日はこの編み方(たしか長編みだった)はやめときましょう」ってなって私だけ予定通り進められなかったり・・・。
できなさすぎて、ポキポキと心が音を立てて折れていった感じがしました。
講座終了時にはもうチーン😵ってなってて、帰り道にLINEで旦那に早速弱音を吐く。笑

でも、ここで諦めたら何にもならない!と思って、その足でユザワヤとダイソーに寄り、かぎ針と毛糸などを購入。
先生も「こればっかりは慣れだから」って言ってたし、そりゃ~2時間ではできるようにはならんわな。もうちょっと一人で練習する時間が必要、と気合を入れなおして帰りました。
💡 レッスンで学んだこと
かぎ針と糸の持ち方
作品の編み始め方
失敗しても、ほどけば元に戻る
針が抜けちゃっても、また刺しなおせばいい
(先生曰く)編み図は読めるようになっておいた方がいい
正直この段階では一人では何もできなかったけど、一度編むことを経験したことで、一人で練習するときも「こんな感じ」がつかみやすかったのが大きなメリットでした。あとで書籍や動画を見直せば、「ああ、あれね!」とピンとくる。
講座参加なしに独学で始めていたら、きっと編みながらずっと「本当にこれでいいのか・・・?」と不安だったと思うので、私にとってこの講座に参加したことは正解だったと、今となっては思います。(完全に折れて諦めなくてよかった・・・)

ステップ②:小物で練習
本命のセレモニードレスを作り始める前に、練習で小物をいくつか編んでみることに。
小物を選ぶときに注意したポイントは、
・セレモニードレス制作で必要な編み方を使う
・数時間(1日)で完成できるボリューム感
・完成後、実際に使える
の全てに当てはまること。
まずは使えるものを完成させて、「こんな自分でもやればできる!」という成功体験が欲しかった😂
作ったものは以下の2つ:
ポーチ2種類

コースター

💡 小物制作でつかんだコツ
作り目のくさり編みをキツキツにすると、二段目で針が通らなくて詰む
ちょっと脱力しすぎかな、くらいに力を抜いて針を持った方が上手くいく
➡ 力むと針が通らない、糸が割ける、出来上がりがクルンと丸まる、で良いことない編み目の数を適当にするといがむ(当たり前😂)ので、ちゃんと数える
小物制作ではセレモニードレスで使う編み方をたくさん反復練習できたので、かなり編む感覚はつかめた。編み図もなんとか理解はできるようになりました。自信もついた!!!
ステップ③:いよいよセレモニードレス
ということで、いよいよセレモニードレスに挑戦・・・!
編み図との格闘
小物制作の時は編み図+編み方の写真で細かい説明があったので、編み図だけで編むのはこれが初めて。
どこから編み始めるか?ここまで編んだらその次はどう進めるか?など、まずは編み図の全体像を読み解くのに苦労しました。
「糸を休ませる」などの用語もちょいちょい分からなくて、ググりながらなんとか理解。
泣きながらひたすら編んだ胴体
襟元→胴体と順に編み進めていくが、胴体は1段編むのに最初は大体90分くらいかかって、これを×50段。めちゃくちゃ気が遠くなる作業量・・・。
幸い編んでいるうちに手も慣れてきて、半分(25段)行くころには1段編むのにかかる時間も45分くらいまで短縮できるように。
それでも50段編むのに1段平均60分として、胴体だけで50時間くらい費やしたのかな。
編むスピードだけでなく編み目の質もだんだん上がってきて、最初はちょっと緩めだったからか模様が見えにくかったけど、だんだん模様がくっきりときれいに見えるバランス感が掴めてきました。
【ちょっと余談】最初は好きな音楽を聴きながら編んでいましたが、同じ編み方の繰り返しで手が慣れてくると頭でいろいろと考えてしまって。
その内容が「昔、家族にこんなひどいこと言っちゃったな」とか「こんな悪いことしちゃったな」みたいな自分自身の弱さ未熟さ幼さへの懺悔みたいなものばかりで(妊婦メンタル?😂)、苦しすぎてしばらくは号泣しながら編んでいました。笑
これをあと数十時間は厳しすぎると思い、途中からはラジオに変更。内容のあるものを聞こうとすると思考が遮断されるので、頭が変な方向に行かなくてよかった。ひたすらに無心で編むときは、ラジオとかニュースとかトーク系のチャンネルを聞きながらやるのがお勧めです。笑
そんなこんなで胴体を編み終えるとその後は早くて、袖を編んで、裾にレースっぽいひらひらを編んで、ボタンを付けて・・・と細部を整えたら完成が見えてきました。
途中編み図の指示が分からなくなったり、そもそもボタン付けってどうやるのみたいな壁にぶち当たったりもしたけど、GoogleやYouTubeでその都度調べながらなんとな〜く乗り切っていきました。
最後まで編み終えたら、ずっとサボってた糸処理もここで一気に!(これがまためんどくさい😂)
そして、ついに完成・・・!

しっかりドレスになってる!着れる!!っていう感動がすごかった🥹
【おまけ】余った糸でボンネットと靴下もつくる
糸も時間も余ったし、ということで、慣性の法則のごとく流れでセット小物も作ってみました。
セレモニーボンネット

靴下

3つ並べてみた

やってみた感想
作りたいものがあったから、完成させられた
最初から「セレモニードレスを作る!」っていう目標があったから、完成まで諦めずにやれたんだろうなと思います。「暇だからとりあえず編み物でもやってみっか」だったら絶対に続かなかった😂
胴体1段90分かかると分かったときは、完成までの時間を試算して結構絶望したけど、やればやるほど手は慣れてきて速くなるし、時間さえかければ必ず進む。とにかく投げ出さないことが大事だなと、大切なことを再確認できました。
編み図は読めたほうが圧倒的に楽!
Youtubeとかで編み方をレクチャーしている動画もたくさんあるけど、編み図が読めると自分のペースで編めるし(動画はいちいち止めたり、行ったり来たりが面倒だった)、編み図の情報源が書籍とか多様な媒体に広がるのが大きなメリットだと思います。
「赤ちゃんのために手作りした」こと自体がプライスレス
未経験から1ヵ月そこらで完成させたものなので、正直合ってるか分からないまま進めたところもあるし、若干左右差もあるし、いがんでるところもある。
けど、とりあえずセレモニードレスの形にはなってるし、ボタンも閉じられるし、袖も通る。
こんな不完全なドレスだからこそ、むしろ愛着が湧いていいなあって思える。これは購入したドレスだと感じ得ない、特別な感情だと思います😊
赤ちゃんが産まれたら、「これ、母ちゃん頑張って作ったんだよ!」って言って着させてあげたいな。
私が実際に使ったもの
練習用(ステップ①②で使用)
① 参考にした書籍👇
写真付きで、1工程ずつ丁寧に説明されていて本当に助かった!そして可愛い小物が本当に1日で完成するのが有難い。最初の1冊としてめちゃくちゃ分かりやすかったです🥹
② かぎ針8号👇
100均とかにもかぎ針は売ってるけど、「弘法は筆を選ばず」の逆で、初めてだからこそちゃんとしたものを使わないと、やりにくくて嫌になっちゃいそうだったので😂かぎ針だけはちゃんとしたものを買いました。
③ 目印リング フックタイプ(100均)
④ 毛糸とじ針(100均)
⑤ 8号用毛糸2玉(100均)
セレモニードレス用(ステップ③で使用)
① セレモニードレスやその他お洋服・小物の編み図が載った書籍👇
セレモニードレスだけでなく、ベビー帽やベビーシューズ、カーディガン、ブランケット、にぎにぎ、あみぐるみなど、いろんなお洋服や小物が載っています。これ1冊でかなりのボリューム!
② かぎ針5号👇
③ ベビー用毛糸(生成り) 100g × 4玉👇
赤ちゃんが着るものなので、綿100%の肌に優しいものを。セレモニードレスだけで3玉半、その他小物(ボンネットと靴下)まで作って4玉ちょうどでした。
④ ボタン(生成り)11mm × 9個👇
実際に手芸屋でいろいろと見比べて、こちらのボタンに。9個必要なところ、こちらは7個入りなので2パック購入。毛糸の色と馴染んでいい感じでした。
⑤ ゴムカタン糸(白)👇
⑥ 目印リング フックタイプ(100均)
⑦ 毛糸とじ針(100均)
誰でもできる、手作りドレス
もし少しでも「やってみたいな」と思っているなら、不器用でも大丈夫!必要なのは、時間とちょっとの根気。こんな私でも、ゼロからなんとかなりました。
なによりも、「赤ちゃんのために時間をかけた」ということ自体が、自分にとってかけがえのない思い出になりました。
この記事を書いている今日、出産予定日まであと10日。もう少しで、赤ちゃんにこのドレスを着てもらえると思うと待ちきれません。
この記事を読んでくださっている皆様全員が、無事可愛い赤ちゃんに会えますように。ここまで長文を読んでくださり、本当にありがとうございました!😊💖
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