「完璧主義」をデミグラスソースで流し込む
大雨が庭にある鳥小屋のトタン屋根に当たる激しく耳障りな音で お昼寝から覚めた。
付けっぱなしのアニメ (今日はDEATH NOTE⭐️)がかなり進んでいた。
おなかすいた。冷蔵庫は空っぽ。
バイトを2ヶ月休んでいるわたしはホントーに金欠であるため、節約のため買い物は週1回、コンビニ禁止でスーパーのみ縛りの最低限にしている。
ベッドに腰掛け、2つの筒みたいに床に脱ぎ捨てられたままのグレーのスウェットパンツに足を乗せ、ぴょんぴょんと跳ねながらゴムの部分を腰まで引っ張る。
本当に本当に、風が強かった。
何度も裏返るザコ傘を盾に、目指すは徒歩10分のところにあるサーモンピンク色のスーパー。ここもイオンに買収されている。もうどこもかしこも。
さむーい 車ほしいよー
車社会な田舎で徒歩のみで生活している私は車が札束が走っているように見える。(@@ ¥万)(@@ ¥万)(@@ ¥万)(@@ ¥万)ププ~3
寒い。雨でズボンがびっちょり濡れて黒く染み、歩くたびにそれが肌を攻撃してくる。こないだ台風すぎてったんじゃなかったの?
スーパーまでの半分の距離にあるファミマが見えてきたところで、残りのHPがぐっと減るような感覚があった。
来たじゃん、疲労とコンビニ。もうここで全部買ってけばいいんじゃん。
しかしいざ入るとコンビニ食のトゥー・エクスペンシブに圧倒され、追い出されるように外へ。スーパーまで追い風と競うように歩いた。
〈金欠時スーパー★マイルール〉
・お菓子買わない
・ジュース買わない
・大好きな焼き芋は封印
・ふざけたカップ麺は買わない
・ふざけたグミは買わない
・家にあるもの+何かで1品作る
「スーパーなんて大嫌い!!」
片栗粉だけ買ってくると言って出掛けたのに、5円のデカビニール袋を両手にぶら下げて帰ってくるような祖母の口癖である。ねえ、わたしもだよ。
・800円のメガひき肉パック
・白ネギ1本
・なす3本
・小岩井生乳ヨーグルト
・納豆
・たまご10個
・キムチ
・木綿豆腐2丁
・じゃがりこ たらこバター味⁉️
・焼き芋⁉️
・マンゴーラッシー⁉️
・ポムポムプリンのぺろぺろチョコ⁉️
ははは。笑える。
来る時より強すぎる暴風に煽られ、もう傘が役に立たない。
いろいろ買ったバチが当たったのかもと弱い意志持ちの自分に呆れた(笑)
帰ったら、大好きな麻婆豆腐と麻婆なすを作ろう。
家に着くととりあえず買ったものを冷蔵庫に入れていく。
ここで袋から大きくはみ出していたはずのネギがないことに気づく。はあああ。どっかで落としてきちゃったなあ。
麻婆豆腐と麻婆なすにはザクザクのネギがほしい。なんなら主役はネギだ。
麻婆は延期。
ではオムライスにしようと思ったが、今度はチキンライスに必須で主役級の鶏肉を買っていなかった。
家に牛乳があったからカルボナーラも考えた。でも肝心のパスタがなかった。
何を作ろうにも、ちょっとずつ足りない。
昨日もそんな感じで納豆ごはんだったし、今日こそちゃんと作ろうと思ったのに。
最終的にハンバーグを作ることにした。
ひき肉をこねて、丸めて、火をつけて蓋をする。ひっくり返す。ハンバーグを焼くと、香ばしい玉ねぎとナツメグのいい匂いが…
しない。しないよ。
ははは。味付けしてない。塩も胡椒も、玉ねぎもナツメグも入れていなかった。

最近のわたしはずっとこんな感じだよ。何をするにも、ちょっとずつ足りない。
絵本作家になりたい。でも文や絵がべらぼうに上手い人をたくさん見る。ぶっ飛んだ話を書けない。キャラデザが神ってる絵を生み出せない。
アクセサリーとかマスコットとか、いろいろ作って販売してみたい。でもそれだけで食っていく世界に飛び込む勇気がない。
旅行は大好き。今すぐ飛び出したい。でも本当にお金がない。だからと言ってバイトはしんどい。バイト辞めたし。
noteを書くなら、最初の記事からいい文章じゃなきゃいや。
何かを始めようとすると、いつも頭の中で「もっとちゃんとしなきゃ」という声がする。言い訳ばかりで結局何もしていない自分が嫌い。
しかし「本気になれば完璧にできる」と思うフシがある自分は逆に自己肯定感が高いのではないか?
完璧主義な自分を捨てたいっっ!!
決意!
ネギ抜き麻婆豆腐でもいい。
チキン抜きケチャップオムライスでもいい。
パスタがないならカルボごはんでもいい。
今日、note初投稿です。
完璧な文章は書けないけれど、初めてなんだから当たり前のことだよね。
noteにたくさん書いて、絵本のストーリーも書いて、絵も練習する。
そしてたくさんの人に見てもらうんだ!
アクセサリーも、作りたいならとにかく作る。
バイトも無理しないように少しずつ復帰していく。そしてゆっくり貯金する。
まずは、この味なしハンバーグを美味しく食べることから始めよう。
ソースをドバドバかければ、案外いけるかもしれない。
もしそれでも不味かったら、それはそれで「伝説の味なしハンバーグ事件」として、いつか絵本のネタにでもしてやればいい。
完璧な材料が揃うのを待っていたら、いつまで経ってもお腹は満たされない。
ネギがなくても、お金がなくても、自信がなくても。
今のわたしが持っている「ちょっと足りない材料」だけで、とりあえず何かを煮炊きしてみる。
焦げたり、味が薄かったりする毎日を、笑いながら書き溜めていこうと思う。
雨はやまないけれど、お腹は鳴っている。
いただきます。
わたしの、不完全な新しい生活。

ちなみに、ネギは外で見つかりました(笑)
