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私が2017年に選んだ短編漫画ランキング

順位はありません。漫画に関心があった頃(※20年以上前)なので古いです。



古いけれどリアルタイムで読んだ作品は少なく、ほぼ「後追い」での発見。近年では『現代マンガ選集』(2020年/ちくま文庫/全8巻)や『日本短編漫画傑作集』(2021年/小学館/全6巻)、『SFマンガ傑作選』(2021年/東京創元社/全1巻)といった〈短篇漫画のアンソロジー〉が出ています。漫画ではないけど『フリースタイル48 短篇マンガの秘かな愉しみ』(2021年)という「20名の選者によるベスト短篇マンガ案内」もあります。『熱狂短編マンガ傑作集’83』(2006年)では、監修の中野晴行氏が巻末で↓解説をしている。

_この短編集は1983年に少年誌で発表された読み切り短編を中心に、一部連作短編から抜き出して編んでいます。それにしても、なぜ1983年なのでしょう。_それは、マンガ雑誌における読み切り短編の時代が、ほぼこの年で終わってしまうからです。それまで、マンガ雑誌にとっての読み切り短編
は非常に重要なジャンルでした。誰の短編が載るのか、は雑誌の売り上げに直結していました。~~_そんな時代が終わりを告げたのが1983年です。~~~新人マンガ家たちが腕を競ったのが、読み切り短編マンガでした。どの雑誌も毎号短編のスペースを設けて、新人たちの新鮮な作品を掲載しました。スケールの面では連載長編に勝てないかも知れませんが、作品の完成度だけを考えるなら、より完成度の高いものを創ることができます。そうした優れた作品が、読者の心をとらえたのでした。_短編は、ベテランの作家たちにとっても、新しいテーマにチャレンジする絶好の場でした。青年誌や少女誌で活躍する作家が、少年誌に登場するのはまず読み切り短編でした。_短編で新しい分野にチャレンジするというのを雑誌のイベントとしていち早く取り入れたのは『週刊少年ジャンプ』でした。のちには他誌もこれに追随しました。~~以下、続く~~

『熱狂短編マンガ傑作集’83』(2006年/小学館)


短編漫画は「コスパ」も悪いんでしょう。「アイデアなら売るほどある」という晩年の手塚治虫のような変人?を除くと、労力と報酬が釣り合わない⁈


〈短篇漫画ベスト10〉

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・『ねじ式』 つげ義春
・『安達が原』 手塚治虫
・『あるあしかの話』 ちばてつや
・『Rojin(老人)』 楳図かずお
・『赤い海』 ジョージ秋山
・『赤い海』 つのだじろう
・『ススムちゃん大ショック』 永井 豪
・『武器よさらば』 大友克洋
・『GO AHEAD!!』 江口寿史
・『DREAM ISLAND』 山野 一
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谷岡ヤスジいしいひさいち等の「ギャグ漫画」は、一話完結であっても「シリーズ全体のタイトル」しかない場合が多く名指しできないので除外。
今から振り返ると藤子・F・不二雄老年期の終り』を入れていないのが不思議ですが、どれも好きな短篇ばかりなので仕方ない。他に入れたかった候補作は、諸星大二郎辰巳ヨシヒロいましろたかし、「イヤな漫画」の釋 英勝ハッピーピープル』収録作。「ジャンプ系列誌」でリアルタイムで読んでいて面白かった短篇は、「土粥(つちがゆ)」がトラウマになる本宮ひろ志大飢饉』(週刊少年ジャンプ)、ほぼ憶えていないが良かった記憶だけはある富沢 順紋太コネクション』(フレッシュジャンプ)、ダメ人間の「まんが道」であるイエス小池雨のドモ五郎』(ヤングジャンプ)、武論尊の原作が付く前に短篇として2作が発表された原 哲夫北斗の拳』(フレッシュジャンプ)。『北斗の拳』は、この時から誰が見ても「ブルース・リー+マッドマックス」の影響(パクりだとは思わない)が明らかでしたが、もしかすると「終末的世界観+主人公が超人格闘家(ブルース・リー)+過剰な人体損壊描写」という共通点で、風忍地上最強の男 竜』の影響があったりするかも。

音楽の知識は私には無いが、『GO AHEAD!!』はオープニングからカッコイイ。男4人に女子高生が1人加わりバンドコンテストに出演する音楽漫画
最後に『あしたのジョー』が引用される完璧な〆。エモくて?素晴らしい。

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〈短篇少女漫画ベスト3〉

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・『天人唐草』 山岸凉子
・『田辺のつる』 高野文子
・『十年目の毬絵』 萩尾望都
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10作選べず。「少女漫画」として分けたのは、勉強?として少し読んだだけの私に語る資格が無いから。やはり男とは違う感性があり、新鮮さがある。
この投稿の時点ではまだ佐藤史生金星樹』を読んでないが今なら入れる。

↓『十年目の毬絵』の解説をしているファンサイト。愛と友情の三角関係。

左ききのイザン』も良かった気がする。長篇SF『スター・レッド』の新書版単行本に『十年目の毬絵』と同じ様にページ数の調整的に載っていた。


〈好きな短篇漫画集10冊〉

〈短篇漫画ベスト10〉〈短篇少女漫画ベスト3〉で言及の作家を除いた10冊
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・『永遠なる瞳の群』(朝日ソノラマ/新書判)  ますむらひろし
・『21世紀の流れ星』(集英社/新書判)  岸 大武郎
・『モダン・ラヴァーズ』(けいせい出版/B6判)  奥平衣良(奥平イラ)
・『息をつめて走りぬけよう』(ブロンズ社/A5判?)  ほんま りう
・『月夜見』(ブロンズ社/B6判)  近藤ようこ
・『魚の少年』(奇想天外社/B6判)  坂口 尚
・『妄想鬼 サキ短篇傑作集』(奇想天外社/B6判)  松本零士ほか
・『木造モルタルの王国 ガロ20年史』(青林堂/?判)  ※ガロ掲載短篇
・『おせん』(青林堂/A5判?)  楠 勝平
・『漁生の漫画家残酷物語』(幻堂出版/A5判?)  鈴木漁生
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一人の作家の作品のみの「短編集」と、複数の作家が載る「アンソロジー」が混ざってます。宮谷一彦湊谷夢吉が入っていないのは、今から考えるとおかしいけど、他ではひさうちみちお山松ゆうきちを入れてもよかった。
私の好みではないが非常にユニークで前衛的?な『情熱のペンギンごはん』(糸井重里湯村輝彦)が根本 敬に影響を与えていたと知り、何となく納得。
大昔に古本屋で買った松本 剛すみれの花咲く頃』は良かった記憶があり、長編は読んだことがないが、短編集は数冊読んでる青柳裕介も悪くはない。小学生時代の愛読書だった、いしいひさいちスクラップスチック』(少年画報社/新書判)も、後追いで読んだ吾妻ひでお不条理日記』も漏れている。

旧作ですが、この2~3年間で読んだ短編集では、長編が映画化される時に初めて知って読んだ豊田徹也ゴーグル』『珈琲時間』がかなり良くて、ネットの無料期間で読んだ黒田硫黄茄子』と古本で買った奥田亜紀子心臓』はなかなか良かった。昔に朝日新聞で南 信長が推薦していた笠辺 哲バニーズほか』はすぐに新刊で買って読んだが、絵も話も上手くて器用だなとは感じたが心には響かなかった。『珈琲時間』と『茄子』は「連作短編集」。


★過去と現在の「短編漫画集(アンソロジー)」


現代漫画の歴史(漫画史)に詳しいわけではないので、私が知っている「複数の作家を集め複数巻出ている漫画アンソロジー」について書いておきます。


◆『日本漫画代表作選集』(実業之日本社/1980~81年/全6巻)


◆「文春文庫ビジュアル版」の漫画アンソロジー(※文庫オリジナルに限る)
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1『マンガ黄金時代 ’60年代傑作集』(1986年)  ※発売日順
2『幻の貸本マンガ大全集』(1987年)
3『懐かしのヒーローマンガ大全集』(1987年)
4『ギャグマンガ傑作選』(1988年) 
5『少女マンガ大全集 ’59~’76』(1988年)
6『怪奇幻想ホラーマンガ傑作選』(1989年)
7『妖怪マンガ恐怖読本』(1990年)
8『時代マンガ ベストセレクション』(1991年)
9『怖い話 傑作マンガ選』(1993年)
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◆『現代マンガ選集』(2020年/ちくま文庫/全8巻)

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◆『日本短編漫画傑作集』(小学館/2021年/全6巻)


しかし、この頃の江口寿史の「中性的な美少年(左から2人目)」の上手い事

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