たいふうが来るよ|虹色創作部
「わあ!雨すごいねー!」
昇降口を出ると、ざあざあ降る雨。
雨はびゅーっと、ななめに飛んでいる。
私たちは両手で傘をしっかりと持って小学校をでた。
雨の日も、
友だちのあーちゃんと帰れば楽しい。
「雨、おもいね」
「うん。かさ とんじゃいそうだね」
盾にした傘のすきまから、
あーちゃんと真剣な顔をして話す。
ずんずん歩いて
森のかどを曲がったとたん
びゅうー!
強い風が、傘を持ち上げた。
「わわわ!かさ!とんじゃう!」
「す、ご、い!風つよい!とびそう!」
「これさ、かさ持ってジャンプしたら、とべるかなー!?」
「これ!とべるかもー!」
ごうごうという風の音に、
ばらばらばらと傘をたたく雨の音。
ぐいーんと傘が持ち上げられて、
腕も、顔も、からだも、もうずぶぬれだ。
「アハハハ!もう、びちょびちょ!」
「あははは!かさ、いらなくない?」
傘なんてやくにたたない。だから
はしろう!
私たちは、わらいころげながら、転がるように走った。
「長ぐつのなかも、びしょびしょだよー!」
「えー?きこえなあい!!」
雨のほうが大声で、あーちゃんの声はよく聞こえない。
でも
たのしい!たのしい!
「こーんな雨のなか、かえってるの、うちらだけだよ!」
「だあれもいないもんね!」
「『たいふう』が来るんだって!」
「これ!『たいふう』かな」
「『たいふう』だよ!こんなのはじめてだもん!」
「『たいふう』、すごいねー!」
バシャバシャと雨を踏んでも
跳ねたか、もう気にならない
パンツまで雨だらけだ
全身で雨と風を感じて
全身で雨と風を楽しむ
虹色創作部さんの「夜の雨」のイラストを見ていたら、
小学生の頃を思い出しました。
小さい頃はなんでも楽しかったなあ。
小学生の頃の思い出だったので、「夜の雨」にはなりませんでした。
虹色創作部さん、
素敵なイラストを使わせていただきありがとうございました。
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