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noteの多言語対応について考える

どうも、noteを始めてやっと1ヶ月が経過した新参者です。普段は週1のペースで絵画鑑賞の記事を投稿しています。

さて、先日、note公式から「自動での多言語対応」をスタートすることが発表されました。(詳しくは、以下の記事をご覧ください。)

この多言語対応が実装されると、自分の書いた記事が自動で外国語に翻訳されるため、海外の人にも記事を読んでもらえる可能性が高まります。これはとても喜ばしいことです。ただし、一見すると便利な機能であっても、悩みのタネとなりえる要素が0とは言いがたいでしょう。

ということで、今回は、noteの多言語対応を検討中のユーザーに向けて、

1,そもそも多言語対応とは何か?
2,多言語対応の注意点・押さえておくべきポイント
3,多言語対応を利用する際、私達ができる対応や配慮
4,多言語対応を利用するかどうか(ひすいの場合)

上記4点について、個人的な見解をまじえながら書いた記事となります。

多言語対応の実装について知らない方や、多言語対応を利用しようと決めた方にとっても、章2~章4は参考になるのではないかと思います。
興味のある方は、全文または目次から気になる章題にとんで、ご覧ください。


※本記事で紹介する「noteの多言語対応」に関する情報は、2026年4月25日時点までを載せています。今後、機能の追加・変更が行われる可能性はおおいにありますので、最新の情報はnote公式アカウントからご確認ください。



1,noteの多言語対応とは?

では、本題に入っていきましょう!
まずもって「さっきからアンタが言っている“noteの多言語対応”って何?」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

noteの多言語対応とは、日本語で書かれたnoteの記事を自動(生成AIを活用すること)で外国語に翻訳してくれるnoteの新機能です。2026年5月27日から、noteで実装される予定となっています。
元々、この機能は実装の前段階として、応募者の一部記事に限って先行リリースされており、今回それが正式な機能として全クリエイターに実装されることとなりました。(先行リリースに関する詳細は、こちらをご覧ください。)

多言語対応を利用するかどうかは、ユーザー自身で決めることができます。(初期設定では「多言語対応ON」の状態となっています。)
また、多言語対応のON/OFFに関しては、いつでも変更することができます。

多言語対応を利用するかどうかの設定方法は、以下の2通り。

1,アカウント設定から記事を一括でON/OFF。
2,記事ごとに詳細設定でON/OFF。

個人的に、多言語対応したい記事とそうでない記事を個別で設定できるのは、ありがたいな~~と思います。


2,多言語対応に関する注意点3つ

次に、多言語対応について押さえておいたほうがいいであろうポイントを、大きく3点に分けて示します。

⑴機能の詳細

1点目は、多言語対応機能の詳細に関して。
もっとかみくだいて表すと、多言語対応の対象となる記事と公開「範囲」について。

多言語対応の機能を利用すれば、必ず全部のコンテンツを外国語に翻訳し、その翻訳された記事を閲覧できるわけではありません。翻訳される記事と、それを閲覧できる方法は、今のところ限定されています。
以下に、note公式の文章を一部抜粋して引用します。

Q. 英語圏の人は元の記事(オリジナルの記事)のリンクにアクセスすると、自動的に翻訳されて記事が表示されますか?それとも、翻訳された記事を閲覧するには、翻訳された記事のリンクにアクセスする必要がありますか?
A. 「自動での多言語化」は、英語圏の方が元の記事(オリジナルの記事)のURLにアクセスした場合、自動的に翻訳された記事が表示される機能ではありません。翻訳された記事を閲覧するには、翻訳版の記事のURLにアクセスする必要があります。

Q. 英語版の記事はどうやって見られますか?
A. 記事URLの末尾に「?hl=en」をつけてアクセスすると、英語版が表示されます。

Q. 有料記事やマガジンの記事も翻訳されますか?
A. 2026年5月27日時点では、単体の無料記事のみが対象です。有料記事やメンバーシップ特典記事には、今後段階的に広げていく予定です。

Q. プロフィールページも翻訳されますか?
A. いいえ。プロフィールページは多言語対応の対象外です。

note公式:「自動での多言語対応」について・よくある質問


上記をご覧いただければわかるとおり、

  • 多言語対応(自動翻訳)の対象は、無料かつ単発の記事のみ。(有料記事・マガジンやメンバーシップに含まれる記事は対象外)

  • 記事以外のコンテンツ(プロフィールページ等)も対象外。

  • 翻訳された記事は、オリジナル記事のURLの末尾に「?hl=en」がついたURLからアクセスすることでのみ閲覧可能。

ということになります。


その他、個人的に気になる注意点としては……

  • 現段階では、英語のみ対応。(他の言語は順次対応)

  • 元々は多言語対応をONにしていた記事を後からOFFにすると、その翻訳した記事の(末尾に?hl=en付き)URLからアクセスすると、「お探しのページが見つかりません。」と表示される。

  • アカウントの設定から「生成AIの学習に拒否意向を示す」をONにしている場合は、その効果が多言語対応をONにしていても適用される。

これら3点ですね。(注意点の詳細は、こちらから確認できます。)

⑵メリット・デメリット

押さえておきたいポイントの2点目は、多言語対応のメリット・デメリットについて。
以下に、note公式の文章を引用します。

*メリット

世界中のひとに読んでもらえるチャンスがふえる
海外の読者が、日本語を知らなくても記事を読めるようになります。

海外の検索結果に表示されるようになる
日本語以外の言語で検索した読者に見つけてもらえる可能性が高まります。

海外でもAIサービスに紹介されやすくなる
AIを通じて、海外でも記事が紹介されたり参照されたりする機会がふえます。

note公式:世界中の読者に記事が届くように!5/27から自動での多言語対応をスタートします

*デメリット

誤訳や、ニュアンスが伝わりきらない場合がある
AIによる自動翻訳の特性上、表現が原文と完全に同じにはならないことがあります。

翻訳結果による誤解が生まれる可能性がある
書き手の意図とは異なる受け取られ方をすることがあります。

文化の違いから、意図しない反応や議論が起きる可能性もある
国や文化によって言葉の受け止め方が異なるため、意図していない指摘や議論が起きる場合があります。

note公式:世界中の読者に記事が届くように!5/27から自動での多言語対応をスタートします


メリット・デメリットそれぞれ3点ずつ要素が挙げられています。

メリットとしては、海外ユーザーに記事を読んでもらえる可能性が広がることです。
noteでは多くのクリエイターが日々、たくさんのコンテンツを発信しています。ただ、どうしても日本語で書いた文章は日本語が分かる人にしか読めない・読んでもらえない、というジレンマを抱えがちです。
しかし、多言語対応が実装されると、自動で文章が外国語に翻訳されるようになるため、異なる言語や文化圏の人にも記事を届けやすくなります。

私は英語に疎く、一から自分の手で文章を翻訳しようとすると膨大な時間がかかります。ですが、noteの多言語対応機能を利用すれば、手間をかけずとも文章を一気に翻訳することができるわけです。これは、とても便利かつ喜ばしいことだと思います。

ただし、デメリットとして、翻訳の精度という問題が浮上してきます。
noteの多言語対応は、X(旧Twitter)と同じく、AIを用いた自動翻訳となっています。もちろん、AIによる翻訳は日に日に精度を向上させつつありますが、だからといって必ずしも正しい翻訳ができるとは断言できません。
文章に含まれるニュアンスや言い回し。それらを高いレベルで翻訳した文章を提供できる、という確実な保証はどこにもないわけです。

では、もし自分の書いた記事が誤った形で翻訳され、それを読んだ人々からあらぬ誤解を受けた場合、その責任は誰にあるのでしょうか?
「それは、多言語対応の機能を提供しているnote公式では?」という意見があるかと思います。しかし、そうであるとはけっして言えません。


⑶利用規約の追加

ここで押さえておきたいポイントの3点目が「利用規約」です。
noteは多言語対応の実装に伴って、利用規約の追加(2026年5月27日)を予定しています。以下に、note公式の文章を引用します。

6.11 当社は、クリエイターのデジタルコンテンツをより多くのユーザーに届けるために、本サービスのプラットフォーム上で配信されたデジタルコンテンツのうち、当社が別途定める基準に基づき選択したデジタルコンテンツを自動翻訳(自動翻訳のために必要となる外部サービスの利用も含みます。)し、当該自動翻訳したデジタルコンテンツを本サービス上に掲載することができるものとし、クリエイターは、これを承諾します。クリエイターは、本サービスの設定画面から、自己のデジタルコンテンツが自動翻訳されないよう設定することができます。なお、当社は、自動翻訳の正確性、完全性その他翻訳内容の品質について保証するものではありません。

note公式:利用規約改定のお知らせ

皆様に注目していただきたいのは、最後の一文です。
なお、当社は、自動翻訳の正確性、完全性その他翻訳内容の品質について保証するものではありません。
以上のようにnote公式は最初から明言しています。

つまり、分かりやすく意訳をすると「ユーザーの皆さんは利用規約に書かれいている内容を理解し、承諾したうえで、多言語対応の機能を利用するかどうかを決定してください」ということになります。
もし多言語対応機能を利用する際、意図せず誤って翻訳された文章を読んだユーザーに誤解をまねくなどのトラブルが生じた場合。その責任は、多言語対応を利用することに決めたユーザー自身にある、といっても過言ではないでしょう。


3,多言語対応をより良く活用する5つの方法

ここまで読んでくださったユーザーの中には、「じゃあ、私達にどうしろっていうんだよ……」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。私もそう思います。特に私と同じく英語に疎いユーザーは、多言語対応を利用することによる不安や、トラブルの懸念を感じているのではないでしょうか。
ただ、ここで「多言語対応を利用するのはあきらめようかな」と泣き寝入りするのは、まだ早い!と主張させてください。

先ほど確認したように、多言語対応という新機能はデメリットがあるものの、その分メリットもあります。
「せっかくnoteで多言語対応が実装されるのだから、利用できる機会があるのならば、ぜひ挑戦してみたい!」
このように考えるクリエイターの皆さんも少なくはないと思います。

多言語対応において障壁となるのは、「意図せず誤った翻訳となり、それを読んだユーザーに誤解を与える可能性」という点でしょう。ならば、その誤った翻訳や誤解をまねく「可能性」を少しでも減らすことができれば、不安要素を最小化することは可能というわけです。

では、その可能性を減らすために、私達(記事を発信するクリエイター)ができることは何でしょうか?
ここで個人的に、ユーザー自身が行えるであろう対応や手段を5つ提案します。


⑴主語を明確にする

一つ目は、主語を明確にすること。
例えば、日本語だと「本を読みます。」という文でも、じゅうぶんに意味は通じます。ただし、英語の場合は「I read a book.(私は本を読む)」のように「 I(私)」などの主語が必要不可欠です。もし主語がない場合、「Read a book.(本を読みなさい)」という文章になりかねません。
主語が不明瞭な文章は、AIによってどのように翻訳されるか分かりません。不確定要素を減らすためにも、主語は明確にしたほうがいいでしょう。


⑵語順に気をつける

二つ目は、語順に気をつけること。
例えば、日本語だと「おスシ食べるよ、私」という文でも、じゅうぶんに意味は通じます。ただし、英語の場合は「誰が・何を・どうした」という言葉の並びが重要です。
たとえば、「I eat sushi.」だと「私はスシを食べる。」という意味になります。しかし、「Sushi eat me.」だと「スシは私を食べる。」という意味になってしまいます。とんでもないですね……
このように、英語において語順が大切なことは一目瞭然かと思います。


⑶長文と回りくどい表現を避ける

三つ目は、長文と回りくどい表現を避けること。これは言い換えると、短くシンプルな文章にしよう、ということになります。
例えば、「私は激辛カレーを食べてなんかちょっとこれはあれだな……と思ったので次は別の料理を食べようかと思います。」という文章は、長文かつ、あいまいな表現が含まれるので、誤翻訳される可能性が高まるかもしれません。
「私はとても辛いカレーを食べました。それはマズかったので、次は別の料理を食べたいです。」という感じで2文以上に分けたり、直接的な表現にしたりすることで、誤翻訳される可能性を減らすことができます。


⑷イラストや写真を使う

四つ目は、イラスト・写真・図表を使うこと。
イラストや写真は、言語と違って単語の意味や文法の知識を必要とせずとも、直感的に理解がしやすいです。いわゆる視覚的な補助として機能します。
明確で具体的なモノだけでなく、言語化することが難しい抽象的なコト(イメージ)も伝わりやすい。だからこそ、文章ではうまく意図を伝えきれない場合や、誤翻訳された場合の救済措置的な手段にもなりえます。


⑸逆翻訳をする

五つ目は、逆翻訳(再翻訳)をすること。言い換えると、オリジナルの言語を外国語に翻訳した後、再びオリジナルの言語に翻訳しなおすことです。
これは、自分の記事が正しく翻訳されやすい文章となっているかどうかを、ユーザー自身が確かめることのできる手段となります。
例えば、日本語で「私はスープをつくる。」という文を、英語にすると「I make soup.」となります。これを逆翻訳したとき、日本語で「私はスープをつくる。」となれば、英語に翻訳した文章でも正確に意味や意図が伝わっている可能性は高いと考えることができます。

※補足
逆翻訳をする方法としては、外国語の辞書や参考書を使ったり、プロの翻訳家に頼んだりすることが挙げられます。近年メジャーなのは、インターネット上の翻訳サイトを使う方法ではないでしょうか。
ただ、無料ないしAIを利用する翻訳サイトは万が一、情報漏洩の可能性があるので、有料ないしセキュリティー面がしっかりしている翻訳サイトの使用を推奨します。
個人的に「Nani翻訳」は、翻訳のバリエーションが豊富で、セキュリティー対策もしっかりとされている印象なので、オススメです。


4,多言語対応を利用するか否か(個人的見解)

では、「結局のところ、アンタはどうするんだ」という声が聞こえてきそうなので、最後に私個人の見解を記させていただきます。

ここまで「せっかく多言語対応という新機能が実装されるのだから、ちょっと誤訳や誤解の生じる可能性があるくらいで、あきらめるなよ!」みたいなことも長々と書いてきたわけですが……

私は、今のところ、多言語対応機能を利用するつもりはありません。

「何を言ってるんだ、コイツ」と思われそうですが……。
私としては、「誤翻訳されないように気をつけながら文章を書くなんて、いちいちやってられませんわ」というのが本音です。

先ほど、私は多言語対応の利用において、「記事の誤翻訳や、それを読んだことで誤解が生じる可能性」こそが悩みのタネであり、その悩みを最小化するために「ユーザー自身ができることは何か」について書きました。
無論、そのときは主語を明確にしろとか、語順に気をつけろとか、長文や回りくどい表現は避けろとか、ゴチャゴチャともの申しました。しかし、私はそれらを指摘されたところで理解はできるものの、すぐに「じゃあ、次からは気をつけよう」とは思えません。
それはなぜかというと、文章を翻訳向けに整えることで、元の文章が持つオリジナリティーや面白みが失われてしまう気がするからです。


noteには、たくさんのクリエイターがいます。そして、皆が独自の文体や表現したい事柄を持っています。
私も、様々なユーザーの書いたエッセイや思索などを読むとき、一人一人に特有の言葉づかい・文の質量・雰囲気を感じとることがあります。特に日本語は、あいまいな言い回しが多く、だからこそ伝わる趣もあると思っています。

たとえば、一文が長くなりやすい傾向の人が、意識して短い文章を書くとします。それはそれで味があって面白くなりそうですが、意識をしすぎるあまり筆がうまくのらない場合は、むしろイビツで本来よりも面白みの欠けた文章になってしまうかもしれません。
つまるところ、「魅力ある文章を無理やり矯正してしまうくらいならば、いっそのこと誤まった翻訳をされるリスクを背負うほうがいい」と、私は考えます。


私は、自分の好きなように文章を書くことが基本のスタンスなので、特定のことに意識が向きすぎると、とたんに筆がのらなくなるタイプです。また、比較的に長文・あいまいで遠回しな表現・主語がなくても伝わる日本語の特性を活かした文章を、より好みがちです。
これらに加えて、ちょくちょく明言しているとおり、私は英語があまり得意ではありません。そのため、日本語の文章が正しく英語に翻訳されているかどうかを確かめる能力が劣っています。
いわば、私は「自分の書いた文章が異なる言語に翻訳される場合でも、その言葉に確かな責任を持てる」とは言いがたい。だからこそ、現段階で多言語対応の機能を利用するのはやめておこう、という判断に至りました。

(まぁ、私の場合は、書いた記事をマガジンに追加することがほとんどなので、今のところ多言語対応の対象にすらならないわけですが……)
とりあえず、しばらくは実装された後の動向を様子見しようかと思っています。
様子見というのは、なんだか卑怯にも感じられるかもしれませんが、言葉を取り扱う立場として責任ある行動をしようと考えると、現状これが最善ではないかと思うわけです。


さて、noteの多言語対応について、私が伝えたいことは以上となります。
多言語対応を利用するか悩んでいる、もしくは、これから多言語対応を利用しようと考えているユーザーにとって、少しでも考え方の一助となれば幸いです。
もしよろしければ、ぜひnoteの多言語対応に関して、皆さんの意見も聞かせてください。

ここまで目を通してくださり、本当にありがとうございます!