2026年2月10日15時40分発表短期予報解説資料
1.実況上の着目点
① 上層のリッジに対応した高 気圧の中心が日本の東にあり東へ移動。これに覆われ晴れている所が多いが、その後面にあたる東シナ海周辺では、 500hPa5460~5640mのトラフに伴う正渦度に対応し降水を伴う雲が西日本に広がってきた。黄河中流域の強い寒気を伴う 後続のトラフも南下傾向で上 層の西風が強まり、東シナ海の下層では南風が卓越し暖気移 流が強まっており、西から前線 が形成する過程にある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の後続のトラフが大陸東岸に達する10日夜には、その前面の九州の西で前線を伴った低気圧が発生し、11日にかけて急速に発達しながら本州南岸を進む。寒冷前線が11日はじめに南西諸島を通過する。一方、500hPa 5220m付近のトラフに対応して10日夜には日本海北部で低気圧が発達し、11日にかけて北海道を通り、千島近海に進む。その後12日にかけて西高東低の気圧配置となり、北日本を中心に寒気が流れ込む。北・東日本は12日にかけて、西日本・南西諸島は11日にかけて強風、風雪や高波に注意。
② 2項①の低気圧や前線に向かう下層暖湿気や上空寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、 前線付近では雷を伴い激しい雨が降って大雨となる所がある。11日は、西~東日本太平洋沿岸を中心 に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒。太平洋側に限らず全国的に11日にかけて、 落雷、突風、降ひょう、短時間強雨に注意。前線付近では竜巻などの激しい突風に注意。
③ 2項①の本州南岸を進む低気圧の接近に伴い、11日午前中は東日本~北日本の山地で湿った雪の降 る所がある。また、2項①の北海道を通る低気圧の接近と通過後の寒気の流入に伴い、10日夜から12日 かけて北日本は降雪の続く所がある。北日本は12日にかけて、東日本の山地では11日は、大雪による 交通障害、着雪に注意。北~西日本の多雪地では12日にかけてなだれにも注意。特に西日本の山地で は、まとまった降雨量や平年よりも高い日が多い下層気温の影響で、なだれが一層起こりやすい状態 が数日続く。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
①雨量(18時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
②降雪量 (18時からの24時間):北海道30、関東甲信・東海20、東北・北陸10cm。
③波浪(明日まで):関東・伊 豆諸島・東海4、その他全国的に3m。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
量的な予報については、今後の状況により変化する場合がありますので、注意報・警報や全般気象情報等に記述する数値を利用願います。
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