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骨の虫食い?石みたいなコリの正体

キコキコ、ゴリゴリゴリ……。
施術中、鍼越しに「うわ、なにこれ」と言いたくなる、普通のコリとは明らかに違う硬さに出会うことがあります。

ぐにゃでも、ぷにでもない。ほとんど骨みたいな感触。
私はこれを勝手に「骨の虫食い」と呼んでいます。


最初に出会ったのは肩甲骨の上。
鍼が通らないほど硬かったのに、ある瞬間ズボッと抜けて、患者さんの表情がふっと変わった。

この感触をうまく見つけて整えられると、「たった一回でこんなに変わる?」ということが起こる場合があります。もちろん毎回ではありませんが、改善のスピードがまるで違うのです。



この“虫食い”の正体として、私が考えているのが石灰化です。

石灰化とは、本来は柔らかい組織が石のように硬くなる変化。
長年の炎症、血流の悪さ、動かない状態、癒着などが背景にあると言われ、肩やアキレス腱など負担の大きい場所に起こりやすい現象です。内臓にも見られ、決して珍しいものではありません。

「老化だから仕方ない」と思われがちですが、私の臨床では、その部分に変化が起こることで、痛みや動きがはっきり変わるケースを何度も見てきました。

鍼灸師が向き合えるレベルのものなら、体はまだ応えてくれます。

長年変わらないその痛みの背景に、この“石みたいなコリ”が潜んでいるかもしれません。石のように固まって見えても、人の体には驚くほどの可塑性があります。

私は、その可能性に今日も鍼を打っています。


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