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富士ヒル2026 ゴールドレースレポート|35秒更新でも届かなかった年代別入賞

富士ヒルクライムのタイムを狙って走るのは今回で4回目。2023年の年代別優勝を皮切りに、すっかり富士山を速く登ることに魅了されてしまった。

そして、今回で13回目の出場。様々な思い出が詰まった富士ヒルだが、本気でタイムを狙って走るのは"最後"にするという気持ちで挑んだ。

【レースの概要】
出走クラス:男子30〜34歳
測定体重:52.15kg
バイク重量:6.7kg
目標:年代別優勝
リザルト: 1時間02分59秒(昨年-35秒)  入賞ならず。



1.前日 ~ 当日の朝:ブース仕事&情報戦

大会前日はブースでのお仕事。
一日曇りの天気予報に反して晴れて暑くなり、思ってたより疲労を蓄積してしまったと反省。たくさんの自転車仲間がブースに訪れてくれて、疲れたけれど本当に楽しい1日だった。これだけでも毎年行きたくなるイベントである。

キャノンデールブースでは、5月17日一緒に試走した鈴なり妖怪鈴さんに挨拶へ行った。ゴールド65分切りを目標にここ数年挑戦しており、みごと女性初の達成。直接もお伝えもしたが、改めておめでとう!!!

ポストカードの写真は私が撮った笑

帰り際には交流のあるトライアスリートのひらめ。さんに会い、目標にされているシルバー達成のためのいくつかアドバイスを話した。その中で、私のチーム877Clubのシルバートレインに乗っかっていくことになった。

そんなこんなで楽しい仕事を終えて甲府の自宅に着いたのは17:20。諸々身支度を済ませて20時に入眠したが23時に起きてしまい、体が火照っているのを感じた。北麓公園の紫外線は強いから熱がこもっているのだ。エアコンを入れて1時間後の24時に再入眠できた。でも結局2:30に起きてしまい、浅い睡眠だった。1週間前からテーパリングしているので、あまり気にしないで会場へと車を走らせた。

4:50会場着。6:00整列開始という大会のルールだが、有力選手の多くが5:15に集合するように示し合わせているという情報を事前にキャッチしていた。この情報通り、5:15に行くと既に50人ほど並んでいた。大阪の富士ヒル仲間たちに自転車を預かってもらい、サブバイク(2台体制)でアップを30分ほど行った。5:55ごろに戻ってきて、整列を待つ。
年代別入賞を狙って走るには、どのトレインに乗るかが非常に重要である。大会側は6:00整列開始というルールなら、時間前に選手を入れないようにして欲しい。早起きが辛いから笑

自転車見てくれてありがとうございました!



2. スタート 〜 序盤:完璧な位置取りとスマートなツキイチ

6:40第3ウェーブスタート。しかし、有力勢たちが第1ブロックの後ろから全く上がって来なくて、胎内交差点まで止まるぐらいのノロノロ運転でパレードラン。なぜ遅いか理由は分かってはいるが、ここで止まってもいけないので前方でレーススタート。2〜30番手ほどの位置をキープしつつ周囲のマークすべき選手を探すが、一向に見当たらない。1合目下駐車場を越えた辺りから、有力勢の集団であるアベンジャーズが襲来。ローテーションをしながら右から上がってきた。このパックは予想通り、のちの年別入賞者を多数輩出する強力な集団となった。集団は10人前後ぐらいで綺麗にトレインを形成。その中において、1番後ろで完全ツキイチをしている選手を確認。「ここラスト〜」と言ったので協調メンバーだろう。すかさずその番手(直後)の好位置へと滑り込む。自らは一切風を受けず、無駄な足を極限まで削る非常にクレバーな立ち回りでレースを有利に進めた。

レース前の私



3. 中盤:ペースアップと限界への挑戦(残り8km付近)

アベンジャーズの中には倒すべき選手が含まれていた。エントリーリストの中から同年代の有力選手のゼッケンNoを10人ほどトップチューブに貼り、ライバルを把握できるようにしていた。ここまでペースは早くなく、順調に距離を消化していた。すると後方から35〜39歳クラスで優勝を果たし、今年から天照に加入した青木選手(60:10)が上がってきた。その際「青木さん!」と声を掛けた。前方に気がつかせるためでもある。試走のタイムをSTRAVAで確認していて、とんでもなく速かった。集団のペースを一気に引き上げ始め、2合目ー3合目としばらくその猛烈なスピードアップ。インターバルがかかり集団は縦伸びしている。(区間のPRタイムで走っていた)

1人だけ脚が違った。

私は必死に食らいついたものの、残り8kmで限界が訪れてしまった。集団に残りたい気持ちが、痛みに押し潰される。こういう時、いつも山梨のサイクリスト仲間で天照所属の布留川さんの声が聞こえる。何とか気持ちを強く持って回復を待つが、どうにもパワーが出せない。激しい呼吸により脇腹(横隔膜)に強い痛みが発生し、心拍数は富士ヒルにおける自身の上限に到達。これ以上の追従は不可能と判断し、あえなくパックからドロップすることとなった。
今年トレーニングしてきた日々が走馬灯のように駆け巡り、目標に掲げた年別優勝が手からこぼれ落ちていくの目の前で感じる。完全に折れかけた直後のタイミングで、マークしている何人かの選手も千切れて第2集団を形成しているのが見えた。細い細い糸だが一縷の望みが見えた。



4. 終盤:分断された集団、そして山ちゃんとの共闘

大沢カーブの手前、千切れた前方の第2集団には、マークしていた同年代のライバル(のちに今大会で2位入賞)の姿があり、なんとかして追いつきたいと執念を燃やす。少しだけ休んでいたら横隔膜の痛みが和らぎ、後ろから追いついてきた2人の選手とともにローテーションを回して前を追おうとする。少しだけ集団の背中が近づいたのでアドレナリンが湧いてきた。そこから更に追いつくペースまで強度を上げると、、同調してくれた2人が千切れてしまった。単独での追走を余儀なくされる。山岳スプリットの前半まで奮闘したものの、力及ばず20人ほどの第2集団を捉えることはできなかった。


スプリットラインを越えて前には誰もおらず、追いつくのを諦めた頃、試走を共にした大阪の"山ちゃん"が後方から追いついてきた。「一緒にいきましょう!!」と力強く声をかけてくれたことでマインドが復活。この辺りはある程度踏める脚が回復していたため、山ちゃんの小集団(4人)にジョイン。奥庭駐車場を越えた先にある平坦区間では、平坦得意そうなメンバーが集まっただったこともあり、綺麗にローテーションを回しながら猛烈なスピードで突き進んだ。霧の立ち込める中、前方数メートルしか視認できないので、前の状況は分からない。追い越す選手がパッと現れるので、接触しないか恐怖を感じた。

後ろから追いついてきた、しむかっぷさんの動画55:42~


5. ゴール:ラストの坂と仲間の活躍

最後のトンネルを抜けて勾配のきついゴール前。霧は晴れていた。前には追いつきたかった集団の影はそこにない。目標は完全に敗れた。ただ、最後まで踏み続けるのが富士ヒル。脚は攣りそう、横隔膜も痛すぎるが、残されたすべてのエネルギーを振り絞って全力で踏みしごき、フィニッシュラインに飛び込んだ。1時間02分59秒でゴール。特にタイムに対する感情は湧かず、ただただ負けたことだけを噛み締めた。

下山荷物を回収して着替えていると、877Clubのチームメイトとひらめさんを見つけた。なんと1合目から先頭固定で曳いてきたチームメイトが、ひらめさんを71分で運んだとのこと。ご本人の実力ありきだが、チームの走りにとても誇らしくなった。

みんなでお揃いのLIMARヘルメットだ。



【総括・考察】

昨年の1時間03分34秒(4位)から35秒を短縮したが、目標としていた年代別優勝はおろか、入賞も逃してしまった。事前の考えうる対策、実現可能な工夫や練習を積み重ね、レース中のポジション取りや情報収集をしてきたが、この結果だった。年代別クラスの異常な高速化。今年の同クラスは6位入賞ラインが1時間02分33秒という、例年を凌駕する超ハイレベルな戦いとなった。結果として表彰台(入賞)には一歩ならず二歩以上届かなかった。

マークしていた選手と同じパックを走り、一時はその背中を捉えていただけに、残り8kmでのドロップおよび追走時のパワー不足は情けない。しかし、今まで培ってきた勝負どころのパックを見極めて入り込むレースIQ、千切れてからも山ちゃんと共闘して最後まで踏み切ったこと。臨機応変に闘うことができ、悔しさはあれど後悔はない。

富士ヒルという大会、
試走を一緒にしてくれた方々、
こんな私を応援してくれていた方々、
自分のメニューに付き合って練習してきた877Clubメンバー、
毎日富士ヒルクライム用の献立を考えて食事を作って支えてくれた妻、
皆さん、ありがとうございました。

これにてレポートと富士ヒルは終了。今後はトレーニングから距離を置いて、楽しいサイクリングを沢山企画していきたい!!

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