ぐうの音もでない
いけばな稽古ってどんな感じか皆目見当もつかない、世の中はそういうひとが圧倒的に多いだろう。
コロナ禍のとき、オンライン稽古をしようと、しかもいけばなを見たことも聞いたこともないひと用に手順書を作った。改めて文章にしたら実際にいけ始めるまでの道のりがあまりにもたくさんあって、ありすぎてオヨヨになっちゃった。自分は勝手に体が動き瞬時に準備していけてたから、たいした手間でもないと思い込んでたけど、いけるまで果てしない道のりがあるし、作品が出来上がったとしても、さらなる果てしない道のりがある。

いけばな教室によって準備、片付けは異なる。ありとあらゆるものを教室がやる、生徒は植物を切って器に挿し、はい、終わり。というところもある。準備も片付けも一切不要。たいへんに楽ちんである。

じゃぁ、ここへなうさ工房はどうかといえば、やってきた瞬間から稽古が始まる。カバンから花ばさみと教科書を出す。水差しと水切りボールに水を汲み、水切りボールは机の上、水差しは足元の間違えても蹴らないところに置く。机に新聞紙を敷き、花材をのせる。花材を確認し、それに合わせた花器を選び机に置く。
これを一発で覚えることができるひともいれば、長く通っても毎回、稽古場に来て「で?」とぽかーーんとなるひともいる。

一部、真ん中のツブツブが黒ずんできたので
準備、片付けは先生がするもので、生徒ははなを花器に突き挿す、それだけでいい、と言うひと、思い込んでるひとも多い。
確かに難しいところだ。
お金は習うひとが払う。わたしはお金をいただいてる。だから至れり尽くせり、上げ膳据え膳するのが当たり前、雑用は先生が全部やる。これも言い分として間違いじゃない。お嬢様、姫でもいいのだ。
けどね、それをやっちゃうといざひとりではなをいけるとき、頼まれてはなをいけるとき、ナニをどうすればいいか、ナニを持っていけばいいのか、チンプンカンプンになっちゃう。ひとりでいけばなができない。自立できない。
だからここ、へなうさ工房では最初から最後まで自分でやってもらう。常日頃からやっていれば体が勝手に動くようになる。手際もよくなる。素早く動けるようになる。準備にどれくらい時間が掛かるかを把握することもできる。
なんだけどね~~、これを理解してもらえないことも多発する。
以前、大きく事業してるいけばな友に愚痴ったら
「当たり前だよ。こっちが金(給料)払ってるのに、社員たちはまったく言うこと聞かないで。ビックリするくらい言うこと聞かないで。ましてや向こうが金払ろてるんやろ。こっちがもろてるんやろ。ますます聞こうとせんで、そういうもんや。」とバッサリ言われてしまった。
ぐぬぬ、ぐうの音もでないとはこのことか。

とはいえ、理解できないのはわたしがダメだからだ。
どうかみなわん聞いてちょ なのなの。ううう
いけばな教室 西宮市
へなうさ工房:甲子園球場そば
090-8214-8739
8739sshuho(@)gmail.com
HP
