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映画『ファミリー・ディナー』

2022年にオーストリアで製作されたオーストリア・ドイツのホラー映画。

体型にコンプレックスを持つ少女が、ダイエットに協力してもらおうと復活祭の休暇を利用して、料理研究家の叔母のもとで1週間を過ごすのだが、叔母家族には不穏な一面が…。

タイトルやあらすじからはもっと分かりやすく明るい雰囲気のオカルト映画だと思って観たら、完全に裏切られた。
ヨーロッパ映画特有の台詞の少ない静かな演出に仄暗い森林や室内の描写で淡々とストーリーは進んでゆく。
じわりじわりと忍び寄って来る叔母からの心理的な圧迫感や怯える従兄弟、怪しげな叔母のパートナー。
オカルト的な要素は皆無でほぼ心理的なホラー映画だった。

人間の心の闇や過剰な信仰心(妄信)が様々な葛藤やトラブルを起こしている。
これは映画だけの話ではなく、現実の世界でも事件には至らなくてもよくある話なんだと思う。
今一度、自身の思考や信仰を見直して、本末転倒なことになっていないか確認する必要があるのかもしれない。

映画としては心理的な不気味さを求める人には楽しめる作品だと思う。分かりやすいホラー・オカルトな描写は少ないが、人間分析をするには面白い。
もう少し信仰的な部分でエビデンスがあると信憑性が増してもっと良かっただろう。
ヨーロッパ特有の仄暗い映画を求めている人にはお勧めしたいホラー映画でした。

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