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【2026年8月ミニインタビュー】8/29(土)~『軍服を着た神様』遠藤協監督

皆さま、こんにちは。
大阪・十三のミニシアター、第七藝術劇場・シアターセブンです。

毎月発行しているスケジュール紙の裏面に掲載しているインタビューに載せきれなかった質問を、noteで公開しております。

2026年8月のインタビューは、『軍服を着た神様』の遠藤協監督です!


遠藤協 監督

① 台湾各地に日本人の神様が祀られているとは驚きです

私自身も驚きでした。実際に台湾を訪れると中華式の廟の中に軍服を着た日本軍人の神像が鎮座し、台湾の方達が線香をあげて祈願をしています。台南上空の空戦で戦死した零戦パイロットの杉浦茂峰、日本による初期の植民地経営に参加した田中綱常といった人物など、日本人がよく知らない人たちが神様になっていて、大きな謎でした。

② 台湾での撮影で印象的だったことは?

予想を裏切る出来事が次々と起こりました。先ほど言った田中綱常の神霊が突如シャーマンの身体に降りてきて憑依し、信徒と会話を始めたり。日本にいるはずの子孫を探して欲しいというある神様の願いが実現して、本当に子孫と再会したり。台湾の濃厚な民間信仰が背景にありますが、とにかく大方の日本人の予想を裏切ることばかりでした。

③ 本作の見どころやこだわりポイントは?

出演者でもある文化人類学者の藤野陽平さんとともに台湾の各地を旅しながら撮影しました。私自身が回しているカメラにはその驚きや出会いの喜びが映像に残っていると思います。馬喰町バンドによる音楽やアニメーション、中西レモンさんの語りによって、肩肘張らずにご覧になれるように仕上げました。台湾を旅するような気分で見てもらいたいです。

④ これから観られるお客様にメッセージを

台湾と日本は歴史的に深い関わりを持っていますし、多くの日本人が大きな関心を寄せる隣人です。〈軍服を着た神様〉と聞くと「親日台湾」「英霊を祀ってくれている」などと理解する方が多いと思います。しかし地元の台湾人の視点からするとそれは少し違っています。日本神を知ることで日本と台湾の差異と共通性がよく見えてきます。ステレオタイプな先入観を捨てて、他者であり異文化であるこの「台湾」という隣人を、これまでと違った角度から知るきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

『軍服を着た神様』は、
8/29(土)より第七藝術劇場にて公開!

【作品情報】
台湾各地に50箇所以上あるといわれる日本神にほんがみを訪ね歩いたのは、文化人類学者の藤野陽平と記録映像作家の遠藤協かのう。 その謎を紐解き、見えてきたのは神様たちの数奇な運命であり、今を生きる人々との交流、台湾の民間信仰のあり方、そして、日本が台湾に残してきた戦争の痕跡でした。

必ず戻ってくる卒塔婆。オレンジ色のコウモリ。火葬場跡に寝泊まりする男性。日本神を身体に宿すシャーマン…。「不可思議」としか言いようのない出来事の連続の中で、日本神がかつて一人の人間として確かに存在した事実が明らかになっていきます。異国の地でさまよい、死後の世界を生きる日本人の魂。その魂を慰撫し、神として祀る台湾の人々。神となった先祖と出会い直す日本の子孫たち。宗教的な文脈の違いを超えて、死者を悼み、弔う心が生んだ、日台の知られざる交流を描いたドキュメンタリーです。


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