就業2日目にして「通報」連呼!? 驚愕!! あの大手通販倉庫の実態 #仕事の思い出
私は81社の物流倉庫で働いたことがあるが、映画『ラストマイル』のモデルである某大手通販倉庫では働いたことがなかった。
「社食のカレーが200円」が有名だったので、社食・学食マニアで、厨房でも働いている私は、「噂の激安社食が食べたい」という動機で、ちょうど繁忙期の求人を出していた倉庫の仕事にエントリーした。
私は以前、そこの通販を頻繁に使っていたが、最近は新品と書いてあるのに中古が送られてきたり、本が折れ曲がっていたので即返品したり、2度交換依頼し2度破れた本が送られてくるなど、トラブルばかりなので、今ではすっかり他の通販サイトを使うようになった。もし働いて、とても悪い所で大嫌いになったとしても、元から使ってないなら気が楽だ。
初日の研修は倉庫内で行われた。硬いパイプ椅子に長時間座らされ、湿度と熱風と眠気を我慢しながらも無事終了した。
昼休みにお目当ての社食に行った。
味噌ラーメン(230円)は、もやしや肉などの具はなく、ネギと麺だけだった。
こんな社食を出す会社は、私は知らないので衝撃だった!
あちこちの社食・学食で働きまくっている私が驚くぐらいレアなのだ。お金持ちな大企業なんだから、せめて、もやしだけでも追加してくれよ。
翌日はカレーを食べた。200円ではなく290円に値上がりしていたが、これも見事に具はなく、肉抜きのハヤシライスのようであった。
普通の定食セットは小鉢をつけてワンコインになる。味は普通だが、ヤマトや佐川の倉庫の食堂の方が断然美味しい。
2日目。
午前中で研修は終わり、午後から本業務(4時間)に入る。実際にやらないとわからない作業が多いため、研修はサッとした説明で終わり、「やっていて、わからないことがあれば都度トレーナーに聞く」という、OJT無しのぶっつけ本番だ。
作業を始めると倉庫内は、予想以上に暑かった。
クーラーが効いていないし、扇風機も微力。
こんなに湿度が高くて暑い倉庫は、今時珍しい。
私は途中で腹痛を起こして、トイレに駆け込んだ。
熱中症のため、軽いめまいと頭痛がした。
身体がまいっている。
その日は無事終わり、安堵していたが、まさか3日目にして事件が起きるとは思わなかった。
3日目。
仕事を開始して1時間後、突然呼び出しがかかった。
昨日の仕事で何かミスをしたかな?と思ったが、作業フロアが変わりますという案内でホッとしていたら、トレーナーの女性が突然「あなたのログを見たのですが」とメモを見せてきた。
「昨日のあなたの行動に、不審な点がありまして」
3回、ピッキング(商品を集める作業)の作業にかかった時間が長かったのが気になると言う。
そりゃあ、初めての業務で、研修も十分でないんだから、まだまだ分からないことや不慣れなことは多い。
しかも、倉庫はバカデカい。ゴチャゴチャしていて、目印や看板も無く、作業カートの場所も分かりづらい。
このフロアに来たのも、昨日は初日で、迷うに決まってる。
続けてトレーナーは「この時間、何をしていたんですか?」と何度も聞いてきた。
何って、うーん、迷子になっていたことは覚えている。
商品の棚は、とにかく探しまくった。移動距離も長くて、苦労した。
あと、腹痛起こした時に、遠い遠い、彼方にあるトイレまで往復しなくちゃいけなかったな。
他にも何かあったような・・・。
とりあえず、「フロアの構成がわからず、迷子になったりしていました。今日もですけど。広すぎて、まだ把握できません」と答えた。
するとトレーナーがイラついた口調で、こう続けた。
「この状態が続けば、あなたのことをAm●zon本社に通報しなくてはいけません」
「休憩の時間を長くとったのですか?」
「今後も、このようなことがあれば、通報します」
勝手に「サボっている」と決めつけて、「本社に通報」すると威嚇してきたのだ!
私はすっかり、サボり魔に仕立てあげられて、他の人から冷ややかな視線を浴びた。
この倉庫は、新疆ウイグル自治区ばりに監視カメラだらけだし、ワーカーの動きも端末で管理していると、しつこく言われているから、サボるなんて無謀なことは考えない。
タイムカードも無遅刻無欠勤。なのに、ズルをしていると決めつけるとは、何事か?
私は一方的に名誉を傷つけられたので、トレーナーに指摘された昨日のその時間に何をしていたのか、必死で思い出した。
そうだ!
商品棚にあるはずの商品が見当たらないので、探しまくっていたのだ。
商品棚には沢山の商品が所狭しと詰め込まれており、特に上の棚の奥の方のものなんて、探すのがとても大変。もし、そのまま商品が見つからなければ、特別な処理をする。手順をメモしていたので、やり方を確認したりして・・・。そうこうしているうちに、なんとか商品を見つけることが出来たんだ。
私は汚名を挽回するために、リーダーに事情を説明しに行った。
なんと!
この「商品を探し出す時間」は、時間のログでしかないので事務員に正確に伝わらず、「サボっていた時間」と同じ意味に解釈されるということがわかった!
仕事をしていても、サボっていると判断されて、翌日注意され、それが続くと本社に通報されるのである。
なんという冤罪システム!!!
てめえらのポンコツシステムと、ポンコツ倉庫設計が悪いのに、全部、労働者の生産性が低いせいにされる仕組みになっているのだ。
こんな気持ちの悪い仕組みは、他の81社の倉庫にはなかった。こんなものが、この世に存在する事が忌まわしい。
今の時期「熱中症に気をつけろ」アナウンスだけはしつこいが、作業ペースを落としたり、一息ついたりするのを
ここのシステムが許さない。
体調に気をつけることを作業者がすれば、呼び出されてサボり魔のレッテルを貼られ、本社に通報すると脅され続けるのである。
映画『ラストマイル』は、決して誇張していなかった。
沢山の物流で働いた私は「誇張しすぎ!」と映画を見た時に思ったが、決してそんなことは無かった。
寧ろ、現実のほうが悲惨かもしれない。
現実の倉庫の中で運用されている、不可視の不気味なホラー制度の方が数倍恐怖である。
常に、監視、検査、脅し。
日本の中で、新疆ウイグル自治区の生活を体験できる倉庫といっても過言ではないかもしれない。
最初にサインした契約書にも、労働組合員の私が読んでブラック企業だと思わせる文面が数カ所あった。
先回りして、訴訟をさせないようにしているので、私はドン引きしたが、それでもまさか、倉庫の実態が、ここまで酷いとは思わなんだ。
そもそもこの倉庫は、Am●zonだが、運営は●通で、働く人は派遣会社の人ばかり。見事な『利益の中抜き構造』で出来ている。
現代の闇を凝縮した場か。
死者続出の噂は、本当なんだと、今回働いてみて確信した。
3日目の仕事中も、暑苦しい空気の中、私はお腹を壊した。
毎日お腹を壊すな、ここは。こんな倉庫、他にはないぞ。
何か恐ろしい怨念でも渦巻いているのか、はたまた呪われているのか?
もちろん、本件については、労働組合の委員長にも報告した。
皆さんのお友達や家族が、ここの倉庫で働くと言っていたら、止めた方がいい。
心や足腰を壊すだろう。
働いてみて、うちに送られてきていた、破損した商品の秘密がわかった。ワーカーの苦悩、またはメッセージが込められていたのだろう。
折れた本とか、破けた本とか、ベトベトの手袋とか、そんなものは他の通販倉庫からは、一度も送られてきたことはない。
そろそろ、あの大セールが始まる。
そんな中、あの倉庫の人手不足は、120人なんだそうだ。
自分達の作り上げた地獄に、自分達がハマる日が近づいている。日本人を大切にしないから、もう日本語も話せない外国人ばかり働いているよ。
私は早めに離脱しておいて良かったのかもしれない。
いいなと思ったら応援しよう!
不運な人を助ける活動に役立てます