高市政権の「骨太の方針」「財源不明の消費税減税」が国債利回りの上昇を引き起こしている。変動型住宅ローンのシミュレーション
高市政権が「骨太の方針」を出して、国債の利回りが急上昇しています。
住宅ローン金利は、概ね国債の利回りに連動します
・固定金利は10年国債利回り
・変動金利は 2年国債利回り
国債の利回りが上昇すれば、変動金利も上昇します。

🔽 検証:
5年前に変動金利0.4%で住宅ローンを組んだ場合の返済額シミュレーション
以下のような想定とします。
借入額:4000万円
返済期間:35年
変動金利:0.4%
返済方法:ボーナス無し均等返済
以下の無料サイトで、返済額を計算しました。
変動金利と毎月の返済額
0.4% ¥102,076
1.0% ¥112,914
1.1% ¥114,788 (現在の標準的な金利)
2.0% ¥132,505
3.0% ¥153,940
4.0% ¥177,110
5.0% ¥201,875
6.0% ¥228,076
6.5% ¥241,662(現在の米国の変動金利)
8.5% ¥298,744(1980年オイルショック時の日本の変動金利)
※ 変動型ローン返済の125%ルールと5年据え置きルールについては最後のまとめに記載しました。
※インフレになれば、給与も併せて上昇しますが、インフレ率に及ばないのが通例です
※最初の5年分の低金利分は計算に反映されていませんが、影響は小さいです。
🔽 過去の利回り・変動金利は、とんでもなかった
1980年当時は、オイルショックによる急激なインフレで、2年債利回りは9%、変動型住宅ローン金利は8.5%まで上昇しました。
2026年も米国とイランの戦争により、オイルショックが起こる可能性が有ります。

1980年の具体的な金利水準
短期プライムレート(基準金利):
1980年3月:9.25%(当時の最高値)
1980年末:**7.5%〜8.5%**の範囲で推移
日本銀行のデータによると、1980年3月1日付で短期プライムレートは9.5%(長期は9.5%、短期は9.25%〜9.5%)に引き上げられました。
住宅ローン適用金利:
当時、現在のような「変動金利型」という商品名は一般的ではありませんでしたが、短期プライムレートに連動する融資金利は8.5%〜9.0%程度が実勢でした。
統計データ(SUMAIシミュレーション等)によると、1980年の住宅ローン金利(店頭金利)の平均は**8.52%**と記録されています。
背景と特徴
第二次オイルショックの影響: 1979年のオイルショックにより世界的にインフレが進行し、日本銀行は公定歩合を1980年3月に**9.0%**まで引き上げました(過去最高)。
🔽 まとめ
高市政権の「370兆円骨太の方針」と「事実上プライマリーバランスの放棄」「財源不明の消費税減税」、「米国・イラン戦争によるインフレ加速」などが重なり、GDP比負債額世界1位の日本円の信認が低下、インフレと金利上昇が目前になっています。
さらに、「超巨大AIデータセンターバブルの崩壊」リスクも重なっています。
1980年の状況は無視すべきではありません。
🔽 参考データ
最も金利が低かったころ
5年前(2021年頃)の日本の変動型住宅ローン金利(大手銀行の店頭金利・表面金利)は、年率**0.525%**程度でした。
なお、これは銀行が提示する「表面金利」であり、実際には優遇措置などでこれより低い実質金利(0.3%〜0.4%程度)で借りられるケースがほとんどでした。
米国の現在の固定型住宅ローン金利(30年物)
米国の標準的な返済期間である30年固定金利の平均は、**6.65%**前後です。
一部の調査(U.S. Newsなど)では、購入用ローンで6.93%、借り換えで**7.01%**とするデータもあり、 lender(貸し手)や調査方法によって6.6%〜6.9%の範囲で推移しています。
変動型住宅ローンの125%ルールと5年間据え置きルール
変動型住宅ローン(元利均等返済)には、金利が急上昇した際に毎月の返済額が劇的に増えないよう、以下の2つのルール(激変緩和措置)が設けられています。
▽ 5年ルール(返済額の据え置き)
**「金利が上がっても、毎月の返済額は5年間変わらない」**というルールです。
仕組み: 変動金利の適用金利は通常半年ごと(4月・10月)に見直されますが、返済額そのものの見直しは5年ごとに行われます。
影響: 金利上昇期間中、返済額は変わりませんが、返済額に占める利息の割合が増え、元金の返済割合が減ります。その結果、借入残高の減りが遅くなります。
▽ 125%ルール(返済額の上昇上限)
**「5年ごとの返済額見直し時、新しい返済額は前回までの1.25倍(125%)までしか増えない」**というルールです。
仕組み: 5年間の据え置き期間が終わり、返済額が見直される際でも、急激な負担増を防ぐために上限が設定されています。
例:現在の返済額が月10万円の場合、見直し後も最大12万5,000円までしか増えません。
影響: 仮に金利上昇分で本来15万円払うべき状況でも、12万5,000円で済みます。しかし、足りなかった分(2万5,000円相当)は**「未払利息」**として元本に上乗せされ、将来の返済負担に先送りされます。
注意点:「未払利息」と「元本増加」のリスク
これらのルールは家計への急激な衝撃を和らげる一方で、以下の重大なリスクを内包しています。
元金が減らない・増える: 金利上昇が急激な場合、毎月の返済額(125%まで)だけでは利息すら払いきれず、不足分が元本に追加されます(未払利息)。これにより、返済しているのに借入残高が減らない、あるいは増える現象が起きます。
最終返済での負担集中: 先送りされた利息や元本は、最終返済時や次回の見直し時にまとめて請求される可能性があり、計画通りの期間で完済できなくなるリスクがあります。
なお、これらのルールは**「元利均等返済」**の場合に適用され、「元金均等返済」や一部のネット銀行(ソニー銀行など)の特定商品では適用されない(金利上昇分が即座に返済額に反映される)場合があるため、契約内容の確認が必要です。
以上
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