【お詣りいこか。】 第1回 今宮神社
鳴海餅本店の「ぽちこらむ お詣りいこか」。
このこらむでは、京都に数多く鎮座する様々な神社を定期的にご紹介していきます。
京都に行ってみたくなる一つの理由になれば、これ幸い。
さてさて、今回のお詣りは西陣地域の産土神として崇敬をあつめ、当店も氏子として信仰しております、「今宮神社」さん。
(※産土神(うぶすながみ)とは生まれた土地の守護神のこと)
そしたら、さっそく、お詣りいこか~。

今宮神社について
◉創建の歴史
今宮神社の歴史は、正暦5年(994)、疫神を二基の神輿にうつし、船岡山に安置し、慰め奉って悪疫退散を祈ったのが始まりとされており、その後、長保3年(1001年)にも疫病が流行ったため、社殿を現在の地に移した際に「今宮社」と名付けられました。
その後も、疫病が流行るたびに紫野御霊会が営まれ、やがて今宮祭として定着し、毎年5月の祭礼として営まれています。
◉御祭神について
御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)の3柱。
疫神社として創建された縁起から、地域からは疫病避け、健康長寿のご利益がある神社として知られ、また大己貴命が大黒天と同一視されたことから、縁結びや商売繁盛の神様としても西陣エリアからの崇敬を集めています。
◉「玉の輿の神社」
また先述のほかに「玉の輿神社」としても知られるようになりました。
これは西陣の八百屋に生まれた娘・お玉が徳川3代将軍・家光の側室となり、のちに徳川5代将軍・綱吉の生母 桂昌院となった故事に因みます。
のちに桂昌院は、京都の寺社の復興に熱心に力を注いだそうですが、氏神であった今宮社に対する崇敬と西陣に対する愛郷の念が殊の外強く、元禄7年(1694年)には社殿の造営を行った他、御牛車や鉾を寄進し、祭事の整備や氏子区域の拡充、やすらい祭の復興など様々な施策を行ったそうです。
ちなみに、下立売本店近くの真敬寺は桂昌院の生家菩提寺であり、石碑も立っております。

主な神事・祭事
◉やすらい祭 (4月第2日曜日)
重要無形民俗文化財の指定を受けた 京の三奇祭のひとつ。
(他の京の三奇祭は、「鞍馬の火祭」「太秦の牛祭」)
祭礼日は、桜や椿などで飾られた風流傘と呼ばれ花傘を中心に、赤毛・黒毛の大鬼や小鬼に扮した約20名の行列が町内を練り歩き街々を練りながら今宮神社へと向かいます。
春の精にあおられ陽気の中で飛散するといわれる疫神、「やすらい花や~」と囃子や歌舞によって疫神を追い立てて、風流傘へと誘い、紫野社へと送り込みます。
花傘に宿った疫神は、摂社疫社へと鎮まり、この一年の無病息災をお祈りしています。
また、この傘の中に入ると厄をのがれて健康に過ごせると云われており、参加者も入ることができるそう。
祭りの見どころは神社境内での「やすらい踊り」です。
2組8人の大鬼は大きな輪になり、鉦や太鼓を打ち鳴らしながら「やすらい花や~」の声に合わせ安寧の願いを込めて踊ります。

◉今宮祭(4月第2日曜日)
由緒と伝統のある「西陣の祭」として、毎年5月今日まで営まれ続けているお祭り。
長保3年(1001)の「紫野御霊会」に始まり、公の祭として営まれましたが、応仁の乱をはじめ幾多の戦火を受けて衰退の道を辿ります。
しかし、5代将軍徳川綱吉公の生母・桂昌院のおかげで再復興し、昔のような華やかさと賑わいを取り戻し今日まで営まれる伝統あるお祭りです。

摂社・境内社
◉織姫社(おりひめしゃ)
御祭神は、栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)
織物の巧みさ美しさを賞でられる神として技芸上達を願う人々の崇敬が篤く、七夕伝説の織女に機織をお教えになられたとも言われ、織物の祖神とされています。
◉阿呆賢さん(あほかしさん)
古くから「神占石(かみうらいし)」とも云われ、この石に心を込めて、病気平癒を祈り、軽く手で撫で身体の悪きところを摩れば、健康の回復を早めると言われています。
その他にも数多くの摂社があります。
ぜひ、今宮さんへお参りの際はこちらの摂社もお詣りください。
ここにきたら、ここ行きよし
◉あぶり餅
今宮さんといえば、甘い白味噌タレが特徴の「あぶり餅」を抜きに語ることはできないでしょう。

今宮神社の門前菓子として古くから伝わる「あぶり餅」。
無病息災・子孫繁栄・長寿などを願って食していたことから、いつしか今宮神社への参詣の帰りに食べることが習わしとなったそうです。
また、お店は参道の向かいあわせに「一和」さんと「かざりや」さんの2店舗が並び、氏子さんそれぞれにご贔屓のお店を決めておられることも。
ちなみに、創業が古いのは「一和」さんとされ、確認できるだけでも1,000年超え。
それだけ、根強い人気があるのも、うなづけるお味。
どちら正門参道に向かいあって佇んでおられますので、ご参詣の際は、あぶり餅の香ばしい匂いに包まれた参道を通ってどうぞ。

ほんのひと息MEMO
近頃は毎日長蛇の列ができる「あぶり餅」
平日や朝方は結構狙い目です。お参りの後に食べるお菓子ですので、ぜひご参詣後の一休みに。。。
水曜日が定休日とのことで、事前に調べてからのお出かけがおすすめです。
次もまた、またお詣りいこか。
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