見出し画像

透明日記「皮膚科の院長」 2025/05/15

朝のしょんべんのタイミングが変わったらしい。前までは起きるとすぐトイレだったけど、最近は口を濯いで水を飲む。トイレはご飯を食べた後だ。

メシを食ってマンガを読んで、スタジオに行く。長袖は暑いかと思ったけど、ちょうどいい。

曲を叩いた。明日がんばりましょうという感じだった。

家で焼き飯を作る。昨日のサラダを炒める。きゅうりとレタスが余っていた。焼き飯にきゅうりは意外な感じで、きゅうりの味は浮いていた。ごま油を混ぜると、浮いた感じが少しマシになる。なんでも焼き飯になれるもんやなと思った。

効果測定の勉強をする。効果測定という言葉の意味はよく分からない。学科試験でええやんと思う。模擬試験みたいなものと言われるが、受からないとダメなので、模擬じゃない。

ブラウザでテスト形式の問題を解く。間違えたところを覚える。これを繰り返して、眠くなる。ふたつに折った布団で寝る。敷き布団で包んだ掛け布団の起伏がはげしい。起伏に沿って、へんな姿勢で寝ていた。

起きると喉が渇く。コーヒー牛乳を飲む。飲んでも水分補給にならないだろうと思い、水を飲む。水はいい。よみがえる。身体が柔らかくなるような気がする。

薬が切れそうなので皮膚科に行く。電車の中で効果測定の対策をしていた。

皮膚科は繁盛している。名前が呼ばれ、中待ち合いに座る。ちょっと待ったら呼ばれるわ、と思って壁など見て過ごしていると、なかなか呼ばれない。周りに人も動かない。少し眠くなる。呼ばれることを諦めはじめ、一年以上待っているような気がしてくる。そう言いたくなるほど、待っていた。受付の方の混み具合が嘘のようで、とても静かだった。壁も天井も白くて静かで、死んだのかと思った。

しばらくして名前が呼ばれる。担当は院長だった。院長はキーボードを人差し指で打つ。打つと言うより、刺す。グサグサ、北斗神拳の要領で刺す。院長は薬の上限のことをマックスと言う。過去に一度、院長のテンションがすごい日に、院長は「マックス入りまーす!」と高らかに宣言してエンターキーを強く弾いていた。あれには驚いた。

今日は「マックスね」という微温な感じで、はげしいものはなかった。ぼくはもっと、マックス以上のマックスを入れてほしかった。

帰りの電車で近藤ようこの短編漫画を読んでいた。最近になって安吾原作の「戦争と一人の女」も読んだ。どれも面白い。とても人間を感じる。また他の作品も読み返したりしようと思う。

いいなと思ったら応援しよう!