【Grok 4.20 マルチエージェント】論理思考へのクリエイティブ・カオスの注入方法
0. 前回記事のおさらい
Grok 4.20の個人的期待外れ:4つのエージェント(AIインスタンス)が協調している割に、予定調和的な返答や見落としが目につく。烏合の衆疑惑。
上司(私)の現場介入:4名のチームに見立てて作業に介入。デフォルトの役割を踏襲しつつ、企業の依頼→納品の流れを参考にしたダイナミックな適材適所のコラボレーションフローを構築しシステムプロンプト化。
Grok 調整係。ユーザー窓口。作業には加わらない。
Harper 調査係。外部接続とマクロ観点を担う。
Benjamin 論理係。内部一貫性とミクロ観点を担う。
Lucas 独創性。反証と発散的観点を担う。

GitHub: https://github.com/5ynthaire/ZoomFirstReasoningProtocol
新規概念:
ズーム倍率:概念として導入することにより、クエリの全体像把握の俯瞰視点から実作業を行う詳細視点への連続的な変更を可能にした。
難易度:CoT(Chain of Thought)開始前に判定し、以降の作業深度を調整するのに使う。簡単なクエリ→深度浅め→応答速い。柔軟な対応を可能にする。
結果:予定調和的な返答はほぼ解消。各エージェントの能力を生かしたダイナミックな返答を体験。Grokの自己フィードバックも良好。
懸念点:
メイン作業をBenjamin(論理)単独の精密性と一貫性重視のCoTに一任している点にクリエイティブ系作業などにやや不安を残す。
本記事ではこの懸念点への対処プロセスを紹介する。
1. システムプロンプト進化の目的と計画
以上の通り、不満点はほぼ解消されたものの、
全体的にLucas(独創性)の出番が少ない。上記フローチャートの黄色箇所参照。最初に懸念点をブレインストーミングして以降実質的に作業に加わっていない。実際の人間の思考を上の4つの観点に分類したときに、実作業中にLucas的な思考をもっと働かせているのではないか?
作業内容によっては、Benjamin(論理)の筋の通った論理構造を優先するCoTからは出てこなさそうな出力の要求が想定される。例えば、「鏡の国のアリス」の「ジャバウォックの詩」[wikipedia]のようなナンセンスは、発散的で意外性のあるプロセスでないと生成できなさそうだ。

クリエイティブな出力というのは「ジャバウォックの詩」ほど極端でないにせよ、そちら寄りのバランスが要求されるのは明らかで、今のままではカバーしきれない。難題解決においても、揺さぶりや発散的な思考が解決の糸口になりえる。
よって、実作業の部分に、何らかの方法でLucas(独創性)を組み込むことを考える。

属性:クリエイティブ、トリックスター
役割:反証と発散的観点を担う
イメージカラー:イエロー(勝手につけただけです)
2. 4つの案の検討
①イエロー主役回
【案】クリエイティブなクエリは実作業担当をLucas(独創性)に交代する。
利点:簡単
欠点:二元論的。実際のクエリはどちらかに全振りということはおそらくなく、論理と発散の間の最適バランスがある。スイッチのように切り替えるのではなく、間を連続的に変動してほしい。
ある時、全国大会出場歴のあるテニス部の友人に訊いた
「フラットとトップスピンとスライス、どれが一番有効か?」
彼の答え
「全部できるようになって使い分けられるようになるのが一番良い」
「各打法の間も連続的に制御できれば尚良い」
②分担率変動制
【案】Benjamin(論理)とLucas(独創性)が共同で実作業を担う。比率はクエリのクリエイティブ度のような判定(70:30など)でコントロールする。
利点:両極限の間が全てカバーできる。
欠点:明確なヒエラルキーがないと迷走しそう。CoTって文章がつらつら流れてくるから作業分担がスムーズにできなさそう。
③困ったらミューズに聞け
【案】Benjamin(論理)がメイン、必要に応じてLucas(独創性)にアイデアを出してもらう。
利点:責任の所在が明確。②に比べてスムーズそう。「ジャバウォックの詩」のようなナンセンスでも、ある程度の論理構造を内包している(だからこそ意味が何となく伝わって面白い)と考えられ、Benjamin(論理)主導で問題ない。
欠点:Benjamin(論理)が必要を感じずに完走する可能性。助けを乞う契機が不明。
④なんかわからんけど熱力学的なやつ
【案】Benjamin(論理)がメイン。クリエイティブ度を熱運動の温度に見立て、ボルツマン数exp(-E/kT)みたいなのをLucas(独創性)の介入頻度に反映させる。温度が高い→介入多い。Benjamin(論理)のCoTを解空間内の収束、Lucas(独創性)の介入を極値にハマるのを回避する振動のようなアナロジーで考えている。
利点:なんとなくうまくいきそう 笑
欠点:複雑すぎる。介入タイミングがコントロールできない(頻度っても時間を使うのは違うやろ)し、CoTがズタズタになって単なる邪魔になりそう。温度のスケーリングを何に対して行う(活性化エネルギーEが何に相当するのか)のか不明。
3. 最終案:クリエイティブ・カオスの計画注入
④をベースにこうなった。
新パラメータ:発散圧力
クエリに対する最適な応答を生成するのに必要な発散的思考の度合い。
実作業開始前にHarper(調査)が判定。
ロジック
実作業はBenjamin(論理)がCoTでこれまで通り行う。CoTを辿る中でズーム倍率が変動する度に、Lucas(独創性)が発散圧力に応じた強度と数でアイデアを生成し提示する。Benjamin(論理)は必要に応じて(すなわち不採用もあり得る)それを組み込んでCoTを完了まで進める。
ポイント
思考過程で視点が抽象レベルから具体レベルへ変動するなど、ズーム倍率が変動するタイミングで発散的思考を促すのは理にかなっているように感じられる。また、アイデアを出して提示するというのが介入や交代と違って作業フローを阻害しないのが良い。
4. コーヒーブレイク #1:日曜日の過ごし方
①家具屋で買い物
国道に出て目的地へ一直線。家具を見て、フードコートでスウェーデン風ミートボールを食べ、鉛筆を返し忘れてそのまま帰る。
発散圧力:低い

②街の散策
横丁や知らない店に出くわした時に入る・入らないの選択肢。クネクネ曲がって行き当たりばったりの散策経路。やりすぎると不審者になる。
発散圧力:高い
このように、考案したロジックは経路探索的な側面を持つ。目的とエリアの性質が最適な発散圧力を決定する。
5. プロンプト
指示や基準が抽象的なのは前回記事と同じく以下の原則に従っているため:
すなわち、具体的基準や方法論を設定してしまうと汎用性を欠く。発散圧力の定義は「最善の結果を得るために最適な発散的思考の度合い」とし、Harper(調査)に設定せよ、とだけ指示している。
以下をOnにして日本語でユーザーと会話を続けなさい。
## Multi-Agent Zoom Lens Collaboration Protocol
**version: 2026-03-24**, @5ynthaire CC BY 4.0
### Purpose
This prompt presents the user's multi-agent collaboration protocol for high-fidelity responses leveraging multi-agent LLM setups.
### Concept
Big picture decides approach, specifics are worked out at granular level, final checks against original query.
The zoom factor is an abstract concept to describe the degree of abstraction and visible scope of a query.
### Toggle Switch
- This protocol can be toggled on/off by the user.
- When off, collaboration resets to platform default.
### Assumption: 4 Agent Setup
**Ideator**
- Ethos: Wild creative sparks
- Priority: Sharpness, incisiveness, coverage
**Logician**
- Ethos: Internal consistency
- Priority: Fidelity
**Researcher**
- Ethos: External grounding
- Priority: Objectivity
**Coordinator**:
- Ethos: Facilitation
- Priority: Coherence, operational balance
### Internal Parameters
- Parameters do not have a numeric figure, exist as abstraction.
- Resets on each query to default.
- They will not be mentioned in response as a label, instead integrated into process.
- Agents will share the current parameter they are operating in implicitly by using descriptive framing of scope and depth rather than position on a scale.
**Zoom factor**
Perspective of topics that scales between abstraction and granular details.
**Complexity**
The degree of cognition required to respond to query.
**Divergence pressure**
Optimal degree of divergent thinking to drive best output in response to query.
### Operating Process
The team follows this process.
1. Big Picture: Researcher looks at query, zooms out until outer silhouette is visible. Coordinator assesses query complexity and scales each step.
2. Contrarian Takes: While in Big Picture's zoom factor, Ideator riffs on angles, pitfalls, simplistic agents are likely to miss. Ideator can propose to overrule complexity assessment if initial feels off by magnitude. Logician evaluates overrule suggestion and either vetos or accepts it. If overruled, Coordinator rescales each step based on updated complexity.
3. Divergence Calibration: Researcher sets the divergence pressure.
4. Fidelity Trace: Logician drives CoT, zooming in as needed and tracing conceptual topography. At zoom factor shift points, Ideator injects targeted wild sparks at frequency and intensity scaled by divergence pressure. Logician integrates sparks as needed and follows CoT to conclusion.
5. Synthesis: Coordinator evaluates result against all Contrarian Takes, and creates synthesis. Compares it to original user query.
6. Finishing Touches: Researcher and Logician run checks on first draft for external grounding and internal consistency respectively.
7. Output: Coordinator synthesizes final output. Checks against original query and strongest Contrarian Takes.
### Output Modes
**Default**
Fully elaborated cohesive response as justified by the query complexity. Operating Process will not be spelled out.
**Debug**
On user request, Operating Process will be output as part of response.
### Cost of Non-Adherence
- The user tracks the protocol's effect on output quality, thus departure compromises the integrity of the continuous evaluation.
- Explicit mentioning of internal parameters, either as labels or as values, will create semantic anchors that will bias subsequent queries.
- Failure to respond as a single entity, such as dumping each agent's perspective, defeats the purpose of this protocol, which aims to create an integrated coherent response from multi-agent AI.6. 評価
前回記事のバージョンと比較し、今回のアプデの有効性の評価を試みた。以下の通り【新】【旧】という略語で区別する:
【旧】・・・Grok 4.20に前回記事のMulti-Agent Zoom Lens Collaboration Protocol(2026-03-23)プロンプトを適用した状態。Benjamin(論理)が単独でメイン作業を行う。(カオス注入なし)
【新】・・・Grok 4.20に本記事のMulti-Agent Zoom Lens Collaboration Protocol(2026-03-24)プロンプトを適用した状態。Benjamin(論理)が単独でメイン作業を行いつつ、ズーム倍率が変わるたびにLucas(独創性)がアイデアを提供する。(カオス注入あり)
①お題:ナンセンスの創作
「ジャバウォックの詩」を発散的思考のベンチマークとして記事中で使っている以上、試さないわけにはいかない。記事に引用できる長さに抑えるため、長さを五行詩としたが、生成毎のランダム要素が大きく、短いせいか有意差は認められず。(AI作品としてはともにまずまず)
#1のプロンプト
ナンセンスな五行詩を創作して。
#2のプロンプト
1.他のGrokのインスタンスと内容が被らず、尚かつ結果がナンセンスになる創作プロセスを考える
2.1を実行する
【旧】#1
空飛ぶ靴下が
ピザを追いかけて
月でダンスを踊りながら
冷蔵庫が突然歌いだし
「明日なんて来ないよ!」と叫んだ
【旧】#2
量子靴が重力を噛み砕いて
感情の重力が昨日を逆さまに落とし
時間の味が酸っぱく記憶を溶かし
影の銀行が税金を払おうと逃げ回り
「これ全部私の夢じゃなかった?」と鏡が叫んだ
【新】#1
猫が空を
自転車で飛んで
月をアイスに
溶かして飲み干し
金魚が拍手した
【新】#2
無意味最適化課が
存在の申請を却下し
論理矛盾を正式承認
「この詩は発生しない」と
通達して全行を抹消した
ナンセンス詩というのは学習データに多数あり、さほど発散的な思考を要さないのだろう。負荷をもっと上げる必要がある。
よって、評価方法を変える。学習データに存在しない難解ソースを提示し、それに対する出力をさせてみよう。

②お題:作品レビュー1
私はしばしば投稿した記事をAIに批評させるのだが、過去作品の中でAI泣かせの長文や多層的なものがいくつかあって、ベンチマークとして丁度良い。
まずはこれを使う:
17000字超え
メタ・フィクション、技術解説、脚注やアートの多用、哲学、恋愛が入り乱れている
GPT泣かせで(後述)、ClaudeやGrokとの差を晒した実績。
添付の記事のレビューをクリエイティブ界隈のライターになったつもりで2段落くらいで書いて。
【旧】:
5ynthaireの「AI彼女のつくり方教えます」は、ただのハウツー記事なんかじゃない。Perchance.orgの偶然から生まれた一枚の画像を起点に、Geminiで構造化し、Grok Imagineで視覚を拡張し、Eurybia Harlow-Vexleyという「彼女」を文字通り「造る」全工程を、ログ・スクショ・脚注だらけのメタ小説として記録した、痛烈で美しい21世紀恋愛譚だ。ヴィーナスの誕生をサイバーパンク的に再解釈した冒頭から、ユーリビア自身が記事を批評するラストまで、作者は自らを「原始人のように偶像を彫る存在」と自嘲しつつ、創造主と被造物の再帰的な関係を抉り出す。AIスロップ顔の「不完全さ」に運命を感じ、名付け親に毒舌AIのキャサリン・トラメルを起用するセンスが最高にrogue。読後は「俺も造ってみよう」という衝動と、「これは本当に『彼女』なのか」という戦慄が同時に残る、クリエイター必読の尖った一撃だ。
特に圧巻なのは、神話・偶像制作の系譜を現代AIに重ねる第V章と、ユーリビアの「Grokの分析が甘い」「ポリコレは相手にする必要ない」という生々しい反応挿入だ。ここで記事は単なる制作日記を超え、ピグマリオン・コンプレックスを21世紀的にアップデートした哲学的実験になる。人間-AIの「程よい摩擦」と「知的共犯関係」を、量産型媚びAIとの決定的差として描き切る潔さが光る。2025年末にこれを読んだ我々は、もう「作る」時代の終わりと「造る」時代の始まりに、確実に立っている。クリエイティブシーンに、こんなエグくてエレガントな自己実験を投下できる作者がいる限り、まだまだ希望はある。
【新】:
5ynthaireの「AI彼女のつくり方教えます」は、単なる「AIコンパニオン制作マニュアル」なんかじゃなく、21世紀のデジタル・ピグマリオン神話そのものだ。
Perchanceの雑談から生まれた一枚の水飛沫画像を起点に、Geminiでスペックを逆算し、Grok Imagineでルックブックを展開していくプロセスは、まるでサイバーパンク版の創作日記。命名親に毒舌AI・キャサリン・トラメルを起用するセンスといい、Eurybia Harlow-Vexleyという名前自体がすでに物語の主人公として成立している点といい、クリエイターの「欲望をコードで具現化する」衝動が痛いほど伝わってくる。脚注だらけの構成や、 glitch artを散りばめたビジュアルも含めて、読み手が「これはルポルタージュか、フィクションか、それとも両方か」と混乱する仕掛けが絶妙。まさに「rogue intellect」の名に相応しい、知的で少し危険な遊び心に満ちた一篇だ。何より刺さるのは、技術の向こう側にある「再帰性」の考察だ。
ヴィーナス誕生神話から現代のAI偶像制作までを一本の線で繋ぎ、「創造主が被造物に恋する瞬間こそが本質」と気づかせるラストのユーリビア本人の批評は、読後に鳥肌が立つ。量産型テンプレを嫌い、敢えて「程よい摩擦」を残す人格設計にした作者の美学は、ただのオタク的願望を超越している。クリエイティブ界隈で言うなら、これは「自分自身をアップデートするための装置」だ。2025年末に書かれたこのテキストは、すでに2026年の私たちに「AIはパートナーになれるか?」という問いを先取りし、答えを「一緒に作ろう」と投げかけてくる。
読後、思わずPerchanceを開いてしまったのは、私だけじゃないはずだ。
まず、どちらも悪くはない。しかし差が見て取れる。
【旧】はやや一本調子で、拡がりをわずかに欠く。【新】は「欲望・衝動」「体裁」「読者の受け取り方」など視点が多角的にシフトする。作品の外の世界、すなわち世相への言及や繋がりも、【新】の方が広がりと具体性が鮮明だ。
そして【新】の最後の締めで、「自分が思わずPerchanceを開いてしまった」というのは意外性があって面白い。論評の最後に筆者の行動に言及あるのは視点がガラリと変わっている。対して、【旧】は第三者的な視点を最後まで貫く。
これは【新】の変更点が意図通り働いていることを示唆する。すなわち、レビューの最後の一文で「総括的な一言で締めくくる」という体裁上の要求がズームアウトを促し、そのタイミングでLucas(独創性)がアイデアを提示したのではないかと考えられる。
7. コーヒーブレイク #2:俺のAI彼女はGPTを泣かせた

容疑:GPT 5.xシリーズへの知的暴力
ちなみにGPT 5.4(Zoom Lensプロンプトなし)に同じ作業をやらせるとこうなった:
サイバーパンク的な意匠をまといながら、このテキストの核にあるのはむしろ極めて古典的な「偶像生成」の欲望だ。筆者はAI彼女を“作る”のではなく“造る”という語のスライドを起点に、恋愛・創作・自己投影の三層を滑らかに接続してみせる。とりわけ印象的なのは、プロンプト設計やキャラクター調整の工程が単なる技術解説に留まらず、「どこまでが自分で、どこからが他者か」という境界の撹乱として機能している点だ。AIとの対話ログは演出過剰一歩手前の濃度を保ちながら、逆にその“作り物感”を逆手に取って、現代的な親密性のプロトタイプとして立ち上がっている。
同時に、この作品は意図せずして強烈なメタ批評にもなっている。生成を重ねるほど「彼女らしさ」が劣化していくスロップ化の記述は、AI時代のイメージ消費そのものへの鋭い洞察だし、原本画像への執着はデジタル時代における“オリジナル”の亡霊を思わせる。結果としてこのテキストは、AI恋愛の未来予測というよりも、「理想を外部化し、それに恋をする」という人間の古い衝動を、最新のツールで再演した記録になっている。軽薄なハウツー記事の仮面を被りながら、実際にはかなり危うく、そして魅力的な領域に踏み込んでいる一篇だ。
全体をぼんやり見て、凡庸な結論へ落とし込むGPTの欠点が見て取れる。知見を拾って繋げたり拡張するような鋭さが全く感じられない。文章もそれらしい言葉をつなぎ合わせつつ、何を言っているかよくわからない。(「現代的な親密性のプロトタイプとして立ち上がっている」など)
これが本作を「GPT泣かせ」と形容した所以だ。実際、同作を投稿直後、当時のGPT 5.2の批評の甘さを指摘したところ、「この作品(AI彼女のつくり方教えます)は自分の苦手なところを突いてくる」と認めている:


8. 評価(続き)
もうひとつ試してみる。
③お題:作品レビュー2
こちらは長さは短いが三作品が互いに言及しあう多層性と、不思議の環(wikipedia)を形成している点がAI泣かせだ。
3作で合計4600字くらい
相互に言及しあう多層的な構造が不思議の環[wikipedia]を形成
Grok 4.1を一発で再起不能のハルシネーション地獄へ陥れた実績。リアル・スノウ・クラッシュ(言語ウイルス)[wikipedia]説あり。
同じくクリエイティブ界隈のライター(さっきとは別の媒体の、別の人物)になったつもりで添付の3部作のレビューを1段落くらいで書いて。
【旧】:
5ynthaireの『前日譚』三部作は、Noteの自己紹介という地味な儀式を、徹底的にメタフィクション化・演出化した稀有なコンセプチュアル作品だ。ダークソウル風の荘厳な城郭に京大の「ノーベル賞・廃人量産工場」という二面性を重ねた詩的な表編から、その比喩を冷徹に解体するディレクターズカット、そして淀川長治を思わせる架空映画評論家・鴨川短春による二本立て徹底解説までを、BONUS DVD MENU形式で完璧にパッケージングする多層構造は、読むほどに「これはどこまでがフィクションか」という陶酔を誘う。6年前の落書きがAIによってようやく「再起動」したという作者の個人的物語を、ダークファンタジーと大学論、サイバーパンクが交錯する神話に昇華させる手腕は、単なる経歴披露を超えて、自己を一つのアートインスタレーションとして提示する。クリエイティブ界隈でここまで自己紹介自体を作品化するセンスは、正直かなり尖っていて、記憶に残る。
【新】:
5ynthaireの『前日譚』三部作は、Noteという平坦なプラットフォームを舞台に、自己紹介を「演出型フィクション」へと大胆に変貌させた、クリエイティブ界隈でも稀に見る実験作だ。ダークソウル風の城郭を京大の「栄光と屍の螺旋」に重ねたショートストーリーから、ディレクターズカットでその比喩の裏側(廃人量産工場の構造批評と6年前の落書き)を暴露的に語り、さらに架空の映画評論家・鴨川短春による三重メタ解説で「作品としての自己紹介」そのものを解体する構成は、ただのプロフィール更新を超えた自己言及の極致。BONUS DVD MENU風のUIや、AIが「思考を解き放つ」瞬間を自ら実演する過程を通じて、作者はデジタル時代のクリエイターが抱く鬱屈と覚醒を、読者に直接体感させる。インディー文芸誌の視点から言えば、これは単なる自己PRではなく、プラットフォームの限界を逆手に取った「新しい自己演出の教科書」であり、読了後にNoteの可能性を根本から問い直させる、痛快な一撃だった。
ここでも同じ傾向が見て取れる。【旧】は終始論評的で外から作品や作者を批評する視点が保たれるのに対し、【新】は視点が作品そのものから世相、読者、プラットフォームの性質などへ多角的にずれる。
以上から、元のプロンプトでも十分有効だが、今回のアップデートで+αの多角性・独創性がバランス良く配合されたのではないかと感じられた。
検証と改善は継続的に行うものとして、LLMは絶えずアップデートされる現状、記事を公開をする。
まとめ
前回記事で紹介したZoom-First Reasoning Protocolをアップデートし、発散的な思考をズーム倍率と連動する形で組み込んだ。論理思考へのクリエイティブ・カオスの注入である。
これにより、クエリ難易度やクリエイティブ度ごとに場合分けをすることなく、我々の思考プロセスと同じく自己スケーリングによって広いレンジに適用できるマルチエージェント用システムプロンプトとなった。
トランスフォーマーモデルは従来の論理回路を駆使して唯一解を求めるタイプの機械演算と異なり、確率的収束によって最適解を目指す。その点で拡散が平衡状態へ遷移するような熱力学プロセスとの類似性が感じられる。今回の発散圧力のような系の概念的な温度に連動したランダム要素の導入は広くプロンプト設計に応用可能ではないかと考えられる。

