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Fiber Market Intelligence Weekly Report 【2026/07/18-07/24】

こんにちは!今週もグローバル繊維市場の最新動向をお届けします🌍✨ 今週の市場は、原油価格の変動に振り回される「激しい乱高下」と、ポリエステル大手メーカーによる「価格競争(内巻)からの脱却」を狙った値上げ攻勢が大きなテーマとなりました。また、炭素繊維分野では中国の量産技術が「白菜価格」と評されるほどのコスト競争力を持ち始め、次世代モビリティや宇宙産業への実装が加速しています。

ビジネスや投資のヒントとなる情報が満載ですので、ぜひ最後までチェックしてください!

1. 🌐 化学繊維業界の全体動向(詳しく)

今週の化学繊維市場は、川上原料の極端なボラティリティ(価格変動)と、川下メーカーによる主導権争いが交錯する複雑な展開となりました。

  • 🎢 原料市場の極端な乱高下:PTA(ポリエステル原料)先物市場は、中東の地政学リスクやブレント原油が94ドルを突破した影響を受け、極めて不安定な値動きを見せました。一日のうちに「開盤で2%下落、日中に3%急騰、終値で3%下落」といったジェットコースターのような相場を形成し、PTAの工場稼働率は過去最低水準に落ち込んでいます。

  • 🛡️ 大手主導の「反・価格競争(反内巻)」:原料価格が乱高下し需要も振るわない中、ポリエステル長繊維市場では恒逸石化や栄盛石化などの大手3大巨頭が主導して「反内巻戦(過度な価格競争からの脱却)」を開始しました。製品価格を一斉に100〜200元引き上げる強気な姿勢を見せ、川下企業に対して在庫補充(補庫)を強く促す動きが出ています。

  • 📈 業績の二極化と回復:業界全体での利益構造に変化が生じています。栄盛石化はPX(パラキシレン)市場の回復により上半期の純利益が7倍に急増。川上原料を握る企業や、高機能素材にシフトした企業が力強い決算を叩き出しています。

2. 🚢 国際貿易やサプライチェーンの動向(やや詳しく)

グローバル市場では、中国の圧倒的な生産能力がサプライチェーンの構造を変えつつあります。

  • 🥬 炭素繊維の「白菜価格」化と国際的インパクト:日本メディアが「過去50年間、中国の炭素繊維技術を抑制してきたが、今や彼らは『白菜価格(非常に安価)』で販売している」と感慨を述べたと報じられました。中国の炭素繊維産業が技術的自立と圧倒的なスケールメリットを確立し、グローバルな価格決定権を握りつつあることを象徴しています。

  • 🚢 ポリエステル先物の国際化加速:中国において、ポリエステルボトルチップの輸出型自動車・船舶用プレートに関する「初の保税引き渡し」が成功裏に完了しました。これにより、ポリエステル先物市場の対外開放がさらに進み、国際貿易における中国市場のハブ機能が強化されています。

  • 🌍 サプライヤーのグローバル連携:繊維機械・助剤分野では、Benninger AGとGrupo NSが提携を強化し、ブラジルの顧客に対して染色・仕上げの専門知識を直接提供する体制を構築するなど、欧州企業による新興国市場へのローカライズが進んでいます。

3. 🧵 特定繊維毎の動向

  • ⬛ 炭素繊維:T1100S級・T1200級の超高強度炭素繊維の量産・工程化が次々と成功(髪の毛より細く、空のC919航空機を牽引できる強度)。応用面では、BYDの高級車「騰勢Z」の1.7秒加速を支える軽量化パーツや、民間航空機(GE90エンジンブレード)、さらにはウクライナの「ダーツ」ミサイルなど、スポーツ用品(99元の卓球ラケット)から防衛・宇宙まで爆発的に普及しています。

  • 👕 ポリエステル:原料の乱高下に悩まされつつも、防静電ポリエステル針刺しフェルトなどの高機能不織布が、多業界の固液・固気分離フィルターとして需要を伸ばしています。

  • 🌱 ナイロン:原油の乱高下に関わらず、原料の己内酰胺(カプロラクタム)が「泰山のように安定」しており、ナイロンセクター全体で日次3%の株価上昇を記録するなど、堅調な推移を見せました。

  • ✨ スパンデックス:市場のセンチメントが急速に好転し、セクター全体で日次6%の大幅上昇を記録。短期的な反発トレンドが明確になっています。

4. 🏢 注目の企業ニュース(ポイント要約)

  • 🇨🇳 東華能源 (Donghua Energy):広東省初のT1000級炭素繊維ラインの試運転に成功。商業宇宙産業やAIハードウェア分野への本格参入を加速させています。

  • 🇨🇳 信徳新材 (Xinde New Material):上半期の純利益が6倍に暴増。炭素繊維事業が同社の「第二の成長曲線」として完全にブレイクスルーを果たしました。

  • 🇯🇵 東レ (Toray):医療機器や検査装置向けに、高いX線透過性を持つ機能性炭素繊維強化複合材料(CFRP)部品を発表し、ニッチな高付加価値市場を開拓しています。

  • 🇨🇳 恒逸石化 & 栄盛石化:長繊維大手がタッグを組み、ポリエステル市場における過当競争を終わらせるための値上げ攻勢(反内巻)を展開中。

5. ⚙️ 繊維機械や助剤・紡糸油剤サプライヤー関連情報

今週は、生産効率を劇的に高める特許や標準化の動きが目立ちました。

  • 🧪 紡糸油剤の新特許と標準化:新鳳鳴など4社が共同で「低上油率下でも安定した性能と油膜強度を向上させるポリエステルPOY紡糸油剤」の特許を申請しました。さらに、「細旦(ファインデニール)ナイロン予取向絲(POY)油剤」の業界団体標準が意見募集段階に入り、品質の均一化が進んでいます。

  • 🤖 炭素繊維向け専用設備

    • 錦龍運動器材:炭素繊維布が落下した際の折り畳みや不均一を防ぐ「裁断機」の特許を取得。

    • 開泰石化:乾式PAN系原糸の熱定型工程において、蒸気の余熱を効率利用する凝液回収装置の特許を取得し、省エネ化を実現しています。

6. 📊 繊維価格動向一週間ダイジェスト

過去1ヶ月の「急落からの底打ち」という推移を踏まえた、対象期間(7/18-24)の各繊維・原料のトレンド解説です。

🔹 PX・PTA・MEG

  • 直近価格:PTA基準価格 約6,041元/トン、先物主力 約5,688〜5,946元/トンで乱高下。PX 約8,400元/トン。

  • トレンド解説【極端なボラティリティ・神経質な相場】:過去1ヶ月、地政学リスクの剥落で下落し、その後底打ちしていましたが、今週は原油価格の再上昇(ブレント94ドル突破)とPTA工場の歴史的な低稼働率がぶつかり合いました。1日のうちに数%単位で上下する非常に神経質な乱高下トレンドに突入しています。

🔹 ポリエステル (POY / DTY / FDY / 短繊維)

  • 直近価格:POY 約7,300〜7,450元/トン、DTY 約9,275元/トン、FDY 約8,745元/トン、短繊維 7,547元/トン。

  • トレンド解説【メーカー主導の強気・値上げトレンド】:過去1ヶ月の需要不足による弱含みから一転、原料高を背景に大手メーカー(栄盛など)が100〜200元の強気な値上げを発表しました。実需が伴っているかは不透明なものの、メーカー側の「過当競争の是正」の意志が強く、価格を無理にでも引き上げるトレンドにあります。

🔹 ナイロン (POY / FDY / 原料: 己内酰胺)

  • 直近価格:POY 約13,500〜13,800元/トン、DTY 15,980元/トン。原料(カプロラクタム)均差 +25.12元/トン。

  • トレンド解説【底堅い安定・上昇トレンド】:5月末から下落が続いていましたが、今週は原料であるカプロラクタムが原油の乱高下を無視して「泰山のように安定」しており、均差もプラスに拡大しました。これを受けてナイロン製品価格も下げ止まり、セクター株価が3%上昇するなど、非常に底堅いトレンドを見せています。

🔹 レーヨン (粘胶短纤)

  • 直近価格:1.2D基準 約14,000〜14,200元/トン。

  • トレンド解説【高値圏での安定トレンド】:過去1ヶ月間一貫して14,000元台をキープしています。今週も南京化繊などが14,000元/トンで推移しており、合繊の中で最も価格変動が少なく、安定した需給バランスを保つトレンドが継続しています。

🔹 スパンデックス (氨纶)

  • トレンド解説【急反発トレンド】:過去1ヶ月は需要不足で高値圏からの軟化・調整が続いていましたが、大手企業の利益率大幅改善のニュースが浸透したことで、今週はセクター全体で1日に6%上昇する日があるなど、強烈な急反発トレンドに入っています。


今週のレポートは以上です! 原料の乱高下とメーカーの値上げ攻勢という、市場のパワーバランスが試される一週間でした。中国産炭素繊維のコスト破壊力も今後様々な産業の形を変えそうです。次回の更新もお楽しみに!

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