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「頑張ればお金が増える」というウソ。これからの時代を生き抜く子どもたちに授けたい「本当のお金教育」

「良い学校を出て、大手企業に入れば一生安泰」

かつて私たちが信じて疑わなかったこの「成功の方程式」は、今の時代、もう完全に崩壊していると感じます。
大手企業すら倒産し、出世=収入アップとは限らない「金利あるインフレの時代」を、私達の子どもたちはどう生き抜くべきなのでしょうか。

私は18年前に不動産投資を始め、数年前にひとつの目標であった「純資産2億円」に目処をつけました。
しかし、会社員としての30年のキャリアと、この資産形成のプロセスを通じて痛感したのは、学校やオールドメディアが教えてくれない「お金の本質」です。

  • なぜ、私は子どもたちに「勉強しなさい」と言わないのか。

  • なぜ、お手伝いの対価ではなく「無条件」「不定期」でお小遣いをあげるのか。

今回は、私がサラリーマン生活と投資を通じて行き着いた、これからの時代に必要な「子どもへのお金教育」と、人生を本当に豊かにするための「お金の使い道」についてお話しします。


「東大卒=仕事ができる」ではない。過去の栄光が通用しない厳しい現実

私たちの世代は、「良い高校に入って、良い大学に入って、大手企業に入る」ことこそが成功と言われた時代でした。

特に小・中学校では、成績が良い人が学級委員をやったり、一目置かれる存在になったり。学校での成績がすべてという空気があり、分かりやすいと言えば分かりやすい時代でした。

それは何のためだったか。 「安定した会社で安定した給料をもらい、それが安定した生活につながる」 誰もがそう信じていたのだと思います。

ですが、実際に会社に入ってみると、そうではないことが分かったのです。

私が新卒で入社したのは明治初期の創業で伝統ある大手企業だったこともあり、社内には東大をはじめとした旧帝大卒の人たちが、出世していく雰囲気が漂っていました。

実際、私の数年上の先輩にも「東大卒」というだけでチヤホヤされ、期待されている人たちがいました。しかし、大変失礼ながら、どの方も他の先輩方と比べて仕事ぶりはパッとしない、というのが私の率直な印象でした。

よくよく考えてみれば、当然のことです。
東大に入る力・東大を出る力というのは、あくまで「勉強ができるかどうか」の証明であって、「仕事ができるかどうか」とは必ずしも一致しないからです。

さらに「仕事ができる」ということについても、もう一つの現実があります。 プレイヤーとして優秀で、その実績で出世し、課長や部長になったとしても、リーダーやマネージャーとして同じように優秀かというと、決してそうではありません。つまり、優秀なプレイヤーが必ずしも優秀なマネージャーになるわけではない、ということです。

その時々で求められる役割を果たせるかどうかが何より大事であり、それは過去の学歴や経験だけで賄えるものではありません。
適性もあるでしょうが、それ以上にその場その場での「役割」を理解し、その役割の遂行に「努力」することが必要です。

収入が安定するか、そして年齢とともに上がっていくかは、まさに「その職場でどれだけ求められる役割を果たせるか」にかかっているのです。

子どもに「勉強しなさい」と言わない理由と、私の教育方針

私は子どもたちには「自分が行きたい学校に行き、やりたいことをやってほしい」と伝えています。

「やるべきことは早めにやった方が良い」とは伝えてきましたが、「勉強しなさい」とは言わないようにしてきました。(実際には、ついイライラして言ってしまったこともありますが……笑)。

大手企業すら倒産する時代ですから、「偏差値の高い大学に入ったから将来も安定」「大企業に入ったから安定」などという迷信に惑わされず、自分のやりたいようにやってほしい。自分の信じた道を真っ直ぐに生きる、そんな人生を送ってほしいと願っています。

「頑張ればお金を稼げる」というデフレ脳を植え付けないために

お金の教育においてもっと大切なことは、子どもに「頑張ればお金を稼げる(頑張る=収入)」と思わせないことだと思っています。

投資や不労所得の存在が示すように、必死に汗水垂らして頑張らなくてもお金を稼ぐ仕組みは作れます。逆に、会社組織のなかでどれだけ頑張ったからといって、必ず役職が上がるわけでも、給料が上がるわけでもありません。

そして、長く働いていると、ある時を境に、役職定年、定年退職、再雇用、アルバイトと、給与収入は減り続けます。体力面の衰えなどによって、思うように働けなくなることもあるかも知れません。

そのような冷徹な事実を知っているからこそ、子どもたちには「頑張ることの尊さ」と同時に、「正しい社会の仕組み(マネーリテラシー)」を教えておきたいのです。

お手伝いの対価にしない。「無条件」「不定期」のお小遣いが育む安心感

子どもへのお小遣いのあげ方も、工夫しています。
私の子供時代は、「お手伝いをした対価として月額いくら」という仕組みで、サボれば当然のように減額されていました。まさに「頑張らなければ、労働をしなければお金は得られない」という刷り込みです。

私は、子どもにその刷り込みをしたくありませんでした。
ですから我が家では、まずは無条件で定額のお小遣いを渡しています。
さらに、誕生日やご褒美といった名目とは関係なく、私のポケットマネーから「不定期」にお小遣いを追加であげたりもします。

「必死に頑張らなくても、お金は得られる。日々の頑張りは誰かが見ていてくれるし、世界は優しいんだ」という絶対的な安心感や安定感を、子どもの根底に持ってもらいたいと思うのです。
その安心感があれば、やりたいことに安心してトライできる。
そのような環境をつくってあげたいと思うのです。

ここは教育方針の問題なので、妻と完全に意見が一致しているわけではありません。私が自分のお小遣いの範囲でやっている分には妻は文句を言わない、という絶妙なバランスで成り立っています(笑)。

三者三様の子どもたちの成長と、少しずつ見えてきた変化

最近になって私自身のお金(投資リターンや自由になる資金)が潤沢になってきたこともあり、すでに自立しつつある長女よりも、その下にいる長男や次女にお小遣いをあげる機会が多くなっています。

その結果、おもしろいことに子どもたちの金銭感覚は見事に分かれました。

長女は割とケチケチしているというか、妻の背中を見てしっかりとした倹約家に育ちました。一方で、その下の長男と次女は割とお金の使い方が思い切りよく、私に似て「買いたいものは買う」「入ったらすぐに使う」という浪費家に近い姿に育っています。

それでも、長女も地方公務員として就職し、安定した収入のベースができたこと、そして自身で始めた投資でも成果が出ていることから、最近は少しずつ「お金を使う楽しさ」を覚えてきたようです。

家族での北海道旅行のために ― お金は「使うこと」が真の目的

お金は「稼ぐこと」「殖やすこと」「使うこと」、これらをバランスよく行うことが何より大切です。人生を心から楽しむためには、ここぞという時にお金をしっかり使う必要があると思っています。

振り返れば、私が「2億円」を目指して投資を始めた原点も、会社のボーナスが6割カットされた過酷な現実に直面し、「毎年の家族での北海道旅行を、お金の心配をせず、最高の思い出にしたい」と強く願ったことからでした。

使う目的があるからこそ、稼ぐこと・殖やすことを目指す。
お金を貯めることや殖やすことは、決して人生の目的ではありません。

豊かな人生を送るために、余裕をもって「お金を使うこと」を目的(ゴール)として、その目的達成のための手段としてお金を稼ぎ、殖やす。

当初目標の2億円達成にメドがついた今、資産形成自体は半分趣味のようになっていますが、この本質だけは絶対に忘れないようにしたい。
これからも人生を全力で楽しむために、ブレずに余白を楽しみながら、次の目標の3億円に向けて、着実に歩みを進めていきたいと思います。


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