飛行機の窓から見える暮らしに思いを巡らす | 月と文社 「何も起きない夜日記」
飛行機や新幹線に乗ると、窓の向こうで生活している人たちの暮らしに思いを巡らせてしまう。
特に、飛行機が空港に向かって次第に高度が下がり、見下ろす街がミニチュアのように見えてくるタイミングが特に好きだ。海外だとなおさら。

この街にはどういう人が住んでいて、どういう経緯でたどり着いたんだろうとか、ふだんはどこのスーパーで買い物して、休みの日は家族でBBQをして過ごしてるのか。通ってる職場や学校ではどんな過ごし方をしてるんだろうとか。
風景から感じるわずかな人の気配から、いつもと同じ毎日を送っている限りきっと交わることない人たちの生活の様子を想像する。
生まれた国や住んでいる場所がちょっと違うだけで生活様式がまったく変わる。上空からかすかに見える見ず知らずの人の日常がなぜか安らぎになっている。
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この本は、そんなきっと出会うことのない人たちが素直な飾らない平日を書き記してくれたエッセイ本。
17人の日常の描写の中には、切実な思いや自分との向き合い方が書かれている。共感をおぼえることもあれば、ゆっくり話を聞いてみたいと思うほど魅力的な文章が並んでいる。
昨年、発売された「私の孤独な日曜日」の姉妹本。
読んでいて、心地よい。 ゆっくり読み進めたい本。
