見出し画像

社不の一日

今日は、見事なまでに息をして二酸化炭素を排出すること以外の生産活動を一切行わない、完全なる「無」の一日だった。

自分の肉体を律し、やるべきことへと向かわせる自己管理能力が、わたしには絶望的に欠落しているらしい。

ふと思う。

これがもし会社という組織に所属していれば、嫌でも朝起きて身支度をし、己を律せざるを得ない。

その点においては、他者の目と給与という鎖で強制起動させられる労働環境の方が、今の無限に溶けていく自由な時間よりまだマシなのかもしれない。

しかし、だからといって「毎朝決まった時間に出勤する」という物理的な移動を伴う労働システムそのものは、控えめに言ってゴミである。

布団の引力に逆らい、外の空気に触れて他人のテリトリーへ出向くなど、正気の沙汰ではない。

強制されなければ動けないくせに、出勤というシステム自体をゴミだと切り捨てる。

我ながら、圧倒的な社不であると感心すらしてしまう。

面接に向けた準備すら手につかないのも当然だ。

もう今日は潔く諦めて、布団の染みと同化しよう。

いいなと思ったら応援しよう!