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三男の幼稚園復帰と、私の心の揺れ②

― 心理の先生と話して見えた“本当の姿” ―



心理の先生との面談の日。
その日の午前中、三男は心理の先生に園での様子をしっかり見てもらってから、午後に私たち夫婦と担任の先生を交えて4人で話し合いをすることになっていた。

三男の性格は、マイペース・頑固・そして「自分でできるのに、やってもらいたい」という典型的な末っ子気質。
それを踏まえたうえで、心理の先生が見た三男の姿は、私たちが思っていた以上に“彼らしい”ものだった。


① 午前中の様子を見て、心理の先生が感じたこと

心理の先生は、三男の行動をこうまとめてくれた。

  • やりたくないことを「嫌だ!」と強く拒否するタイプではなく、のらりくらりと交わしてやらない

  • やるべきことは理解しているので、能力的な問題はまったくない

  • 自分がやりたくないことは、やる気が起きない限りやらない

  • 遊びに関しては、自分の興味のあるものに全集中。興味がないものは完全にシャットアウト

  • 人に対しても、好きな先生・興味のある人とそうでない人がはっきりしている

聞いていて、「ああ、まさに三男だな」と思った。
入院前からそういうところはあったけれど、入院生活を経てさらに“自分の世界”が強くなったのかもしれない。


② 私たち夫婦が伝えた、三男の背景と家での様子

私たち夫婦からは、三男のこれまでの経緯を丁寧に話した。

  • 入院して離れ離れになった3か月弱は、家族全員に大きな影響があった

  • 特に上の子たちは一切会えなかったため、退院後は「三男に優しくしたい」「何でもしてあげたい」という気持ちが強かった

  • 私たち夫婦も同じで、つい手を出しすぎてしまった

  • 家でも、やる気があること・ないことがはっきりしている

  • 三男は頑固で、長女と性格がほとんど同じ

  • 入院中のつらさ、面会時間の終わりのバイバイのつらさ…
    その積み重ねから「なんでまた頑張らなきゃいけないの?」という反抗があるのではないか

話しながら、私自身も「あの頃の三男の気持ち」を思い出して胸がぎゅっとなった。


③ 心理の先生が見立てた“三男の本質”

心理の先生の言葉は、驚きと納得が入り混じるものだった。

  • 三男は“王様気質”。やってもらえる、やってもらって当たり前と思っている

  • やらなきゃいけないことは理解しているけれど、「先生がやってくれていいんだよ〜」というスタンス

  • 特に女の子たちが世話焼きな子が多く、それを堂々と受け入れている

  • というか、全体的に堂々としている

  • やりたくないことに反抗しているのではなく、「誰かがやってくれるのを根気よく待っている」

  • ただし、先生の声には敏感に反応するなど、感受性は高い

  • イヤイヤ期というより“思春期”に近い印象。精神年齢が少し高い

  • 「こうすればこうなる」「こう言えばこうしてくれる」をよく学習していて、ある意味とても賢い

  • ただし、そこに“感謝の気持ち”が伴わないと、将来の人間関係に影響する可能性がある

  • 男の子だからこそ“自立”を大事にしたい

  • 自立には「自分のやる気」が不可欠

  • 口を出さないのではなく、選択肢や情報を与える声掛けが効果的

  • 役割を与えて、できたらこれでもかというほど褒める

  • 自分が役に立てているという実感を積み重ねていくことが大切

  • でも焦らず、少しずつでいい

  • 退院後の三男は、すでに心の傷は癒えている

  • それは家族がしっかり愛情を注いできた証拠で、とても素晴らしいこと

  • 入院から1年ほど経つ今が、親にとって一番フラッシュバックしやすい時期

  • だからこそ、親も構えてしまいやすい

  • パパとママが元気でいることが一番。健康を大切にしてほしい

ひとつひとつの言葉が、胸にすとんと落ちていった。


④ 心理の先生から担任の先生へのアドバイス

担任の先生にも、心理の先生からこんな言葉が伝えられた。

  • 能力的な問題は一切ないので、あとは三男の“やる気”次第

  • 先生がやってくれる・ついてくれることに甘えてしまうと悪循環になりやすい

  • だからこそ、根気よく関わっていってほしい

  • 先生の優しい声掛けでスイッチが入ることもあるので、継続してほしい

三男は「できない子」ではなく、「やらない子」。
その違いが明確になったことで、私の心は少し軽くなった。


話し合いを終えて感じたこと

正直、話してよかった。
というか、午前中の様子を見ただけでここまでわかってしまう心理の先生、すごすぎる。

能力面が「できるのにやらない」だけだとわかったことで、逆に安心できた。
家でも園でも、どう関わればいいのかが見えてきた。

ただ、最初に担任の先生から「心理の先生に相談したい」と言われたときの、あの口調と表情はやっぱり傷ついた。
近くで聞いていた主任の先生もあとから気にして声をかけてくれたので、私がどれだけ悩んでつらかったかは、それとなく伝えさせてもらった。

言い方ひとつで、受け取る側の気持ちは大きく変わる。
でも、先生たちなりに三男のために頑張ってくれていたこともわかったし、今後の接し方も共有できたことで、モヤモヤがこれ以上増えずに済んだ。

いつか、「こんなことで悩んでたなあ」って笑える日が来るといい。
三男のペースで、少しずつ、前に進んでいけたらいい。



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