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映画と原作が高め合う『国宝』

2025.8.7

映画『国宝』の評判を聞いて、まず原作をAudibleで聴きました。するともう、どうしても映画を観たくなって、劇場へ足を運ぶことに。
結果は……本当に良かった!
原作を先に聴いていたおかげで、映画の映像が自分の想像を補ってくれて、すごく理解が深まりました。

映画のキラキラポイント

映画の映像はとにかく美しく、歌舞伎の舞台や舞台裏まで見られるのがとても新鮮でした。
俳優さんたちのお稽古の成果も伝わってきて、歌舞伎の踊りに必要な筋肉や体幹、そして身体のしなやかさを実感。娘たちが習っているバレエと通じるものを感じました。

特にワクワクしたのは、喜久雄と俊介の若い頃。
踊りの練習が楽しくてしょうがない喜久雄と俊介の二人が生き生きとやり取りしている姿に胸が躍りました。橋の上で振りを合わせながら「なんかちゃうな~」と練習する場面なんて、本当に可愛らしくて、見ているみんなが「喜久雄と俊介を推したい!」って思ったと思う。

原作では、喜久雄の舞台での高揚感を「まるで夢の中でセイを放ってしまったような、人目をはばかるほどの恍惚感」と表現していたことが印象に残っていたのだけど、映画では、歌舞伎役者の出演者目線のカメラワークで、その恍惚感を映像で体感させられたような感覚に!

そしてクライマックスの鷺娘のシーン。臨場感がありすぎて胸が熱くなりました。美しい舞台セット、吉沢亮さんのお稽古の成果、歌舞伎の歴史、映画制作陣の熱い想い……それらが一気に伝わってきて息を呑む時間。
ただ、臨場感が強すぎて映像がブレブレ、、、
「もっとちゃんと踊りを見せて~!」とも思いましたが。。。
でも、それはきっと歌舞伎の劇場で本物を観るべきなのかもしれない、と感じさせられました。

原作のじんわりポイント

原作は、もっと各キャラのことや関わりが詳細に描かれている。

原作の喜久雄は映画以上に誠実で人間味があり、登場人物それぞれの物語がより立体的に描かれています。藤駒(原作では一駒)と綾乃、春江、彰子、徳次……誰もが魅力的で、それぞれの生き方や人柄にリアリティがありました。
映画ではちょい役の徳次も、原作では喜久雄を支える重要な存在。彰子に至っては、映画では描ききれていませんが、原作では強いマネジメント力を発揮する「シゴデキ女子」なんです。

映画は「血筋VS才能」に焦点を当て、それぞれの天国と地獄を見せてくれるる印象でしたが、原作はもっと広がりがあって、喜久雄に関わった人たちがみんな家族のように絆で結ばれていく物語。血筋を超えて、強く支え合いながら繋いでいく人間模様に惹き込まれました。

映画と原作が高め合う

映画と原作、どちらも単独でも素晴らしいけれど、両方体験することで高め合ってて、もっと豊かな世界を楽しめた気がする。
喜久雄と俊介みたいだ~。

おわりに

映画と原作、どちらも体験できて本当に良かった。
歌舞伎や舞台芸術の奥深さに興味が湧き、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』にも思いを馳せました。
芸術と人のつながりと関わった人たちの情熱と、継承されてきた日本文化の尊さと、いろんな想いを感じました。

浮世絵風に描いてみたよ

Audible聴き放題で、何度も聴けるのがいい。
感想を書きながらまた聴いたら、1回目で理解しきれなかった部分があることに気づいて、より深まる。

さらにAudibleの朗読が、尾上 菊之助さんなのが、また良いよ~。

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