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【「薪に臥して天を諭すべし」こそ真のイノベーション・マインドです】

アニメ『日本三國』のセリフ

最近ハマって、何度か涙した、アニメ『日本三國』のセリフに「薪に臥して天を諭すべし」という言葉があります。この物語の1話から泰平の世を願う主人公 三角青輝の核となる言葉でもあります。

これは、いかなる苦境や屈辱のなかにあっても、自らの意志と大義を天に訴え、雌雄を決するその時まで決して諦めずに耐え抜く強い覚悟を表しています。

「薪に臥す(まきにふす)」とは、目的のためにあえて過酷な環境に身を置き、苦労を重ねて自分を戒めることを指します。

「天を諭すべし(てんをさとすべし)」は、ただ耐えるだけでなく、その辛苦や大義を「天(運命や世界)」に納得させるほどの強い意志を持ち続けろ、という意味が込められています。

自分の大義が正しいなら、天(運命・歴史・世界)を説得する覚悟を持ち、過酷な環境を耐え忍び、時を待って運命・世界を変えるという思想です。

これは、単に我慢しろ、根性を出せ、努力し続けろ
という話ではありません。

むしろ、それを超えて「世界が間違っているなら、世界の方を変えてやる」
という宣言です。つまり、耐えるだけでなく、否定するのでもなく、新たな世界を創造するまで諦めない事と取れます。

新規事業やイノベーションも同じ
大企業の新規事業は
 ・社内で理解されない
 ・売上が立たない
 ・周囲から否定される
 ・予算が削られる
の連続です。多くの人はそこで、
「会社が理解していない」「時代が追いついていない」と嘆くでしょう。
誰かのせいにする人は何も生み出せません。

本当に世の中を変える人=イノベーターは、「まだ世の中が理解できないなら自ら創り世を諭す」と考えます。

イノベーションは今までにない価値を生み出します。
世のまだ見ぬ世界を自分の力で見せつける日まで終わることはありません。
だから耐える。そして、耐えるだけではなく、
実証し、仲間を増やし、常識を塗り替え続ける必要があります。

イノベーションは判断できない
「イノベーションは”判断”ではなく”決断”」です。
なぜなら、判断できる材料が完全に揃っていて、誰もが「これは良いアイデアだ」「これは絶対儲かる」と思えるものは新規制は乏しく、誰かがすでに着手しているかもしれない誰でもできることです。
過去のデータに基づく論理だけで判断できるなものは、まだ存在しない未来=イノベーションを生み出すことはないでしょう。
誰もが気づいていない新たな価値は不確実性の中にあるからこそ決断できる強い信念が必要なのだと思います。

『日本三國』で三角はこう言っています。
「答えとは己の手で導き出すものじゃ」
まさにイノベーションとは、与えられた正解を選ぶことではなく、自ら新たな答えを自分でつくり出す行為なのです。

自分に何ができるか

私は音楽配信、動画配信の立ち上げ、トヨタ自動車のメタバース、内閣府のビッグデータなどイノベーティブな事業に参加してきました。
半数の事業は倒産や解散など結果が出なかったものもありますが、25年前、否定され実現不可能だと思われた音楽・動画配信は今、既存の音楽産業やTVを揺るがす存在になりました。
何度も薪に伏していた時代を体験しましたが、今、新たに代替エネルギー、WEB3、空間コンピューティングという先端事業に参画しています。

自分がその一端を担ったとはいえ、
これから貧しくなる日本で、貧富の差、妬みから争いが起きる可能性が高まっていきます。
せめて身の回りの民だけは、この負のスパイラルに巻かれぬよう、衰退社会の幸福へ導くことが私のできることです。

私は「天下を取る」とか「歴史を変える」とかいう大それた話よりも、
身近な人たちが、自分らしく生きられる場を作りたいという思いでいます。
場創りでいえば、江ノ島の野外フェス「FreedomSunset」逗子のアートフェスも同じ思いだったと思います。
個人個人が自分に納得し、自分らしさに満足すれば、人と比べることも、人から奪うこともなくなるでしょう。

根底にあるのは、人が人らしく生きられる社会を少しでも残したいという願いです。高価なマンションに住むより、高級なブランドを着るより、自分らしく生きられることは十分幸福な事なのではないかと。。。

国家や文明の流れは個人には大きすぎます。
少子高齢化も、格差拡大も、AIによる産業構造の変化も、
一人の力で正しい方向に誘導することは限界があります。
自分は、そのほんの一端に関わる程度です。

でも、歴史を振り返ると、社会が不安定になった時に最後に人を支えたのは国家ではなく、家族やコミュニティーの 信頼関係だったはずです。
大きなシステムが弱った時ほど、小さな共同体の価値が上がります。
私は半径100mの仲間だけは負のスパイラルに巻き込まれない様にと思っています。

衰退社会の幸福
私は、「あなたのテーマは?」と聞かれると「衰退社会の幸福」と答えています。これは衰退に妥協し幸福を探すのではなく、
成長神話というバイアスから自由になり「連帯的な社会における節度ある豊かさ」(セルジュ・ラトゥーシュ著「脱成長」より)から新たな価値を生み出すことです。

成長し続けることが正義。
売上を伸ばすことが正義。
GDPを増やすことが正義。
その前提は今すでに壊れかけています。

必要なことは、豊かさの再定義と、原点に立ち返り
・Who____誰と生きるのか
・What________何を残すのか
・How________どんな時間を過ごすのか
を考えることから始めることだと思います。

成長が当たり前でなくなった経済衰退が進む社会で既成概念の「問い直し」から別の価値軸へ向かって【薪に臥して天を諭すべし】と心がけています。
資本主義の成長を問い直し、成長を再定義できたら、そこに最もイノベーティブな革命があるのではないかと思っています。



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