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私の好きなカバーソング(170)「September In The Rain (九月の雨)」ズート・シムズ、ダイナ・ワシントン、アニー・レノックス、デイブ・ブルーベック、フランク・シナトラ、ビートルズ

雨の日が多かった9月も終わります。この時季は一雨ごとに気温が下がるのが実感できます。本州ではまだまだ暑い日もあるようですが、札幌では街中の公園の木々が色づき始めています。北海道ではこのあと季節の歩みが速くなり、紅葉が一気に進み、あちこちで初雪が降って本格的な冬を迎えます。この曲は1937年に映画の挿入歌として書かれました。

米国西海岸で活躍したジャズサックスのズート・シムズ(1925-85)さんのアルバム(1956)でこの曲を知りました。曲の内容とは裏腹に曲調は明るく、歌心があふれています。

タイトルは「九月の雨」ですが、9月に情景や心情を歌うのではなく、9月の雨の中で失恋したことを春に想い出す曲です。春が来たのに心は失恋した9月の雨の中のままだというのです。

  茶色に枯れた葉が舞い落ちてたのを思い出す
  あの9月の雨の中で
  太陽は燃え尽きる炭の残り火のようにかげっていた
  あの9月の雨の中
  あなたが私にささやいた愛の言葉ひとつひとつに
  雨音の甘い調べが重なっていた
  春が来たというのに私の心はまだ9月
  あの9月の雨の中にいる

米国のR&B/ジャズ・シンガー、ダイナ・ワシントン(1924-63)さんは「ブルースの女王」と呼ばれていたようです。1961年リリースの作品です。

英国スコットランド出身のアニー・レノックス(1954-  )さんはアルバム「ノスタルジア」(2014)で取り上げてます。

米国のジャズピアニスト、デイヴ・ブルーベック(1920-2012)さんのオクテットでの演奏です。

フランク・シナトラ(1915-98)さんは1961年のアルバムで取り上げてます。

この曲にはビートルズが関わる逸話があります。
1962年1月ビートルズがロンドンで Decca Recordsのオーディションを受けたときに演奏したのがこの曲で、ボーカルはポールでドラムスはリンゴではなくピート・ベストだったようです。結果は不合格で同年10月に別のレコード会社から「Love Me Do」を発売し大ヒットしたのでした。Decca Recordsは名門レーベルですが、この件は"音楽史上最大の過ち" と語られるようです。
時系列からするとビートルズの面々は1961年のシナトラやダイナワシントン版のこの曲を聴き、レパートリーにしたのでしょうか?


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