見出し画像

【53】単価アップー店販商品ーDX化による店販強化(ECによる店販後方支援ツールの活用)

DXによる店販商品強化の可能性と業界構造への視点

美容業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した店販商品の強化には、大きな可能性が秘められている。本稿ではまず、その前提となる「市場構造」と「消費者の購買行動」について概観したい。

仮に読者が美容業界関係者ではなく、一般の生活者であった場合、「化粧品を購入しよう」と思い立つと、選択肢は多岐にわたる。代表的なものとしては、大手ショッピングモールを擁するECプラットフォーム、近所のドラッグストア、百貨店の化粧品売場などが挙げられる。そこには洗顔料やクレンジング、化粧水、美容液といった日常的なアイテムが豊富に並び、誰でも手軽に入手できる環境が整っている。

しかし、ここで重要な視点がある。それはエステティックサロンや美容室専売品の多くが、こうした一般流通市場にほとんど出回っていないという事実である。「ほとんど」という曖昧な表現については後述するが、要点としては、美容業界向けの高機能・専門性の高い製品が、一般消費者に届く導線が未整備である点が挙げられる。

この構造は、逆説的に捉えれば大きなチャンスでもある。
すなわち、オープン市場における美容消費財の流通が飽和している現在、唯一開拓されていないフロンティアが「美容専売品」領域であり、それを一般消費者に橋渡しできる仕組みが求められているということである。

この“未構築のネットワーク”を形成していくうえで、DXの導入は不可欠である。DXを通じて、サロンを起点とした専門商品の販売ネットワークを構築することができれば、それはサロン経営における新たな収益基盤となり、ひいては業界全体の店販売上を押し上げる起爆剤ともなりうる。
本論文では、この視点を出発点に、DXによる美容専売品流通の可能性と具体的戦略について論じていく。


不正流通(ブラックマーケット)の実態とDX導入の必然性

ここから先は

3,061字

メンバーシップ ¥ 3,150 /月

利益は出ている。でも、5年後が不安。 S2C.Lab|美容サロン未来経営研究室は、一人・少人数のエス…

未来経営・実践プラン

¥3,150 / 月

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー

普段メディアに登場されない上場企業経営者様の取材動画の収録費用に活用させて頂き、多くの方々の学びの機会提供に活かして参ります!サポート頂けると幸いです😊